WSTマイス台湾紀行

台南街歩き編-神農街・正興商圏-

と、いう訳で時間もあるので台南の神農街・正興商圏へ行ってみることにした。
台南駅でバスで行く手もあるのだが、昨日の高雄で散々な目に遭っていたので、世界の歩き方の地図を頼りに歩いて行くことにした。


ノスタルジックな消火栓発見。

台南市の地理は台南駅の前から成功路が西に向かって真っすぐ伸びているので、それを道なりに行って適当な角で曲がればよい…。

のだが、当人真っ直ぐのつもりで往々にして脇道に入り込んでいる。
ホテルを目印にしたら似た名前のホテルがあって横道に入ってしまいかけたのだ。

台南市は古都として有名で、日本で言う京都市に該当すると言う。
そうか、地理が一見単純に見えて入り組んだ道がある辺りとかか。

いいえ違います、お寺が多いのです。
京都市内も一歩歩けば寺ばかりで、場所によっては民家よりも寺の方が多いんじゃないかと言う場所はある。

目的地に辿り着かない

結果だけ聞きたいので良いです(クリックで次項へ移動)。

予定されていた海安路三段で左折したのだが、途中工事中で道路に入って良いのか悪いのか良く分からない。
皆ちらほら利用しているので入って良いものだと判断、正興商圏を目指すが、工事中で勘が狂ってしまったのか、何時まで経っても行きつかない。
何度も地球の歩き方の地図と、交差点の標識で現在位置を確認するが、全く着かない。
グーグルマップ様にご登場願ったところ、自分がいる道路既に二本先で、正興商圏をとうに行き過ぎていたのだ。
途中、それっぽい道があって観光客が入っていたが、違うだろうと思い込んだのだ。痛恨のミス。

で、地図を見たら何だか神農街の方が地理も単純で近い気もしたのでそちらへと足を運んだ。
いや、どっから見てもものすげえ回り道してる気もするのだが…。

と、いう訳でグーグルマップ様のお導きで漸く神農街の看板が見えて来た。

若者に人気のリノベーションスポット。
お洒落な店が立ち並ぶ。


何せ、グーグルマップに写真マークのアイコンが付くほどなのだ。私を含めて皆せっせと撮影にいそしんでいる。

まさに老街と言った風情。


平日夕方だけど金曜日なのかそこそこの人通り。
マイスなんか出せやしません。
ここの店も余程写真映えするのか写真の順番待ちみたいになっていた。
つまり、私が撮っている後ろに二・三人控えているのだ。


裏道に入るとこう。
なかなか風情がある。

神農街と言うのは数百メートルの一本道で、 抜けるとお終い。
そうか、先斗町みたいなものか…。

で、神農街目の前にある幹線道路である海安三段路は絶賛工事中。

さっき、この道路の対岸を何も知らず歩いて行ったんだよ!

その道路を対岸に渡って今度は正興商圏へと言ってみる。

おっとその前にお洒落な店が。
確かに古都台南、お洒落な店が多い。

ここは流石に人通りがないのでラダマイス。

「それがな、油断するとスクーターとか来ますのや」

台南の街並みとラダマイス。

「何処の街並みかわからへんやん」
相変わらず被写界深度には悩まされるが、夕方遅い時間帯で絞り値を最大にしたらブレは免れない。
オートフォーカスでパパっと撮るので、どうしてもISO感度は高くなり、絞り値も最小になる。カメラもカメラで、オートフォーカスならぶれないよう最良の選択をするからだ。
真面目に背景ごと撮ろうと思ったら、三脚を据えて絞り値最大、被写体を離してズームで撮るしかないだろう。傍から見たらものっ凄く目立つやないか。

カメラのうんちくはともかく、正興商圏を目指す。

道中物凄く痛感したのだが、高雄を始め台湾って物っ凄いスクーター多い。
バイクではなく原付のスクーターが多い。もう、日本の軽自動車宜しく税金面で優遇受けてるの?っていうぐらい。
で、この規模の道をスクーター軍団がガンガン駆けて来る。
今は信号待ちで車の通りもないが、信号が変わると一昔前の暴走族と見まごうほどにスクーター達が群れを成して駆けて来るのだ。
ちなみに台湾には歩行者優先の概念は存在しないので、横断歩道を渡る時も彼らスクーター様に轢かれないよう用心せねばならない。
もう、道中心の中で幾度も「死にとうない」と念仏のように呟いていた。

五体満足で無事正興商圏に到着。

若者に人気のお洒落スポット。
何か、猫の看板が店主を模しているとか何とか。

裏路地にもこんなお店が。


何ともお洒落。


「ちなみに写真左手は空き家です」
テナント募集の看板が所々にあった。

渾身だけど光が少ないので手ぶれ。

人が来る前にシャッターを切るのでピントが合わない時もある。

そんなこんなで正興商圏を後にする。

で、この段階で結構お腹が減っていた。
何と、高雄のホテルは朝食付きでしこたま食べて来たので昼食からとっていないのだ。
WSTトラベルあるある。昼食は基本的にない。

なので、ご飯を食べられる店を探して台南の町をうろうろしていた。

大体の地理は把握したし、グーグルマップと地球の歩き方があるので戻って来れるだろうと思っていた。

結局、これと言った店は見つからず。
途中、台湾あるあるのジューススタンドに寄ってみた。

台湾のジューススタンドについて

興味ないので(クリックで次項へ移動)。

ジュースをオーダーして作ってもらうあれ。熱帯の国の市民のお手軽な水分補給で、何処へ行っても結構な数のジューススタンドがあった。
が、基本的に店員は中国語オンリーだ。なので、お互いに拙い英語とジェスチャーで買う結果となる。
見た目が台湾人も中国人も日本人も変わらないので、店員側も「何でこいつ喋らねえの?げ、まさかの日本人かよ?」とだまし討ち状態となる。これが二・三人で日本語で言い合っていたら「ああ外人だな」と覚悟ができるが、お一人様は口を開くまで何者かわからない。

私も、ジューススタントでジュースを買う作法を知らず、メニュー表を指さして「これください」と言えば事が済むだろうと思っていたが、そうではなかった。
後で知るのだが、砂糖の量と氷の量を指定せねばならないのだ。これを初見で理解するのに少し時間が掛かった。店員の兄ちゃんも一生懸命英語で説明してくれていた。

買ったものはスイカミルク。何と言うか、台湾では烏龍茶だろうがスイカだろうがマンゴーだろうが何でも牛乳で割る習慣があるようだ。
ジューススタンドなのでスイカは果実からミキサーに掛けられる。オーダーして手作りなので出てくるまで時間が掛かるのもご愛敬。

で、飲んでみたところ、これがびっくりするほど身体が冷えて来る。
氷は無しにしたのにな。これぞ夏の作物スイカの作用なのか。真夏に飲んだらさぞかし涼しいだろう。

そんなこんなでスイカミルクを飲みながら台南の町を夕食を食べられる場所を探して散策していた。

基本的に、看板に「日式」と書かれていたところは敬遠していた。
「折角台湾まで来て日本の食べ物食べたくないよう!」と言う先入観からだ。

ところで、うろうろ歩いて思ったのは、屋台飯ゾーンと言うものは大体一か所に固まっていて、食べるところが何もないところは何もないと言うこと。
日本でもそうだよね。

そんでもって商店街の店じまいも早い。

歩いていて痛感すること、歩道がない。あっても路駐じゃねえか!
よく見たら対岸にあるじゃんと思うが、渡る気力もない。
現地の人も、このスクーターがビュンビュン走り抜ける道の脇を歩いていた。

台南駅近くの屋台広場へも行ったが、今一つ食べたいものがない。
台湾まできて日式カレーとかカツどんとかやだよー。
関東煮と言う名のおでんもあった。おでんなら日本でも食べられるよー。
台湾らしいものが良いと思ったが、そこにあったのは豚の血スープ。
…あ…、ごめんなさい…。確かに日本じゃ食べられないけど流石にこれは…。

じゃあこうなったら大東夜市にでも行くかな?
と思い、とりあえず、台南駅へと向かった。
バスで行けるはずだが路線がわからない。
腹ペコで疲れているので待合のベンチに座って休憩していたら、隣の席のおばあさんに声を掛けられた。

勧誘騒動

読めたら後で読むわ(クリックで次項へ移動)。

最初、中国語で声を掛けられたが、「私は日本人です(我是日本人)」と拙い中国語で伝えたら、何とか通じたようで英語で話しかけてくれた。
曰く、「どこから来たの?」とか「何処へ行くの?」とか、ありきたりな会話だ。
私も旅先での出会いにすっかり舞い上がってスマホの画面を見せて「高雄から来た」「次は台北に行く」などと説明していたわけだが、ここでお婆さん「貴方、〇ホバについて知ってる?」と英語で聞いて来た。

今まで舞い上がっていたのがこの一言で一気に地面に突き落とされた。
旅先の出会いと思っていたら…。宗教の勧誘…。相手が老婆なので油断していた。確かに、タブレット抱えていたのに何だか違和感があった。
「私達はエ〇バの証人で、布教活動をしている」と話題はすっかりエホ〇一色に。私もどう答えて良いかわからないし、目に見えて引いていた。とりあえず、「日本にもありますよ(あまり良い噂は聞かないけど)」と言うので精一杯だった。

人が何を信じるのもその人の自由だ。だが、宗教と言うものは必要があれば自分から信心するもので、知らない人間を引き込むのは正直どうかと思う。
エホ〇もモル〇ンも、こっちがNOときっぱり言えばすぐ引いてくれるから良いが、過去に某日〇宗系で脅し紛いの勧誘を受たことがあるので、宗教勧誘にはアレルギーが出来てしまった。

脅しと言っても、「無宗教は海外では犯罪者並みの扱いを受ける」「入信しないと地獄に落ちる。貴方を助けに来た」程度のものだが、東日本大震災を「日本人の不信心がきっかけで起きた大災害である」と言い切り、勧誘のネタにして来たのは許せなかった。
私は無宗教ではありません。仏教徒の真宗大谷派です。ご飯食べる時は手を合わせます。

このおばあちゃんも、異国の人相手に布教活動をしてどうする気だったのか。こんな時間なのに「一緒に集会へ行きませんか」と誘うつもりなのか。
そしてこのおばあちゃん、手にしたタブレットで素晴らしきエ〇バの活動を動画で披露。そうか、そのために持っていたのかタブレット。
もしかしたらこのおばあちゃん、地元では布教おばあちゃんとして有名ではなかろうな。周囲の皆も何となく避けていた気がする。

だが、素晴らしき活動動画のブックマークは台湾語バージョンのみで日本語対応していなかった模様。
おばあちゃん、日本語版が探し出せなかった様子で、近くにいる布教活動の立て看板の側に立っている兄ちゃんに操作方法を聞きに行った。

その隙に脱出。もう、大東夜市とかどうでも良い。外国人である意味助かった。
バス停に近づきたくない。

教訓、旅先では向こうから声を掛けてくる場合は、何者であっても警戒せよ。

それから這う這うの体でホテル方面に歩いたがやっぱり腹が減る。
ホテルの周りに飲食店があったのでそこで食べることにした。
基本的に台湾の飲食店は午後九時で仕舞うので急がねばならない。

とは言え、中国語表記で一体何の食べ物かわからない。
そうこうしている内に愛想のいい店主に引き込まれるように店へと入った。
この店主、おじいちゃんだがホットパンツに美脚が偉く気になった。

肉かけご飯がおススメだよ!と英語で言われたので「じゃあそれで」とお願いした。

台湾名物肉かけ飯。うまい。

そんでもって豚の角煮と煮卵も頼んだ。
それは空のお茶碗にポンと置かれたが、他のお客さんは切ってねぎが掛けられていたりする。
きっと、複数個頼むか、切って出してと注文時に頼むのだろう。

凄くフレンドリーなおじいちゃんで、昔横浜に出稼ぎに行ったことなどを話してくれた。

食後、台湾名物のマンゴーかき氷は押さえておかねばと思ったので他のお店で頼んでみた。
やっぱり、「何で喋れないんだこいつ?あ、日本人か」の反応になる。
一応、英語で「I want…」もしくは「This one please」とは言っているのだけどね。

マンゴーかき氷。120元なり。

食べているとこわもての店主のおばちゃんがやってきてにやりと笑い日本語で「美味しいか?」と聞いていた。私は「デリシャス!デリシャス」と言っていた気がする。

と、いう訳でホテルに帰還。
朝食ナシのプランだったが、フロントで追加料金を払って朝ごはん付きにした。

「ただいまやねん。まあ、色々あったで」
本当にまあ、色々と。

色々と疲れたので風呂に入ってお休みだ。

疲労の余りラダマがジャスタウェイみたいな表情に。あ、自顔か。

疲れた言いますが、

俺ら、全く出番がないのですが…。
童虎氏、本日は出番なし。

昔のように持って来たから絶対に撮る、という訳でもない。

明日は台南周遊だ!

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