WSTマイス台湾紀行

駁二芸術特区編

台湾旅行二日目。
一夜明けて朝。
重厚なカーテンが引かれている。

そのカーテンの向こうには…。

bo〇king.comのレビューで「外の景色が生活感溢れすぎ」と書かれていたので事前に覚悟していたが、申し分のない生活感だ。

これは私が今まで泊まって来たホテルの中でもトップクラスに印象に残る絶景だ。

ある意味絶景。
私は好きだけどな。こういう景色。ただ、住んでいる人には良い迷惑かもしれんが。

…窓開けたら隣のビルの壁ってホテルもあったけどさ…。

「…まあ、カーテンの向こうには知らない世界が広がっているってことだ」
あまりの絶景さ加減に海龍カノンも言葉を失う。

それからさ…、

「このシェルカップに乗ってる黒いパッケージの奴」

これだ。

「マッチじゃなくてコンドームだから」
ずっとマッチだと思っていた。だがよく考えたらこのホテルは全室禁煙だ。
このパッケージを見る度チャゲ〇スのあの曲が頭の中を回っていた。

だからお風呂が豪華だったのか。だからコストパフォーマンスに優れていたのか…。

ともあれ、MRTに乗って第二特区へと向かってみる。
美麗島駅で荷物を預けていざ西子湾行へ。

台湾の駅と言うのは現地語読みと英語表記があるが、主要駅以外は日本語案内はないので注意深く聞いておかねばならない。
昨日もそれで乗り過ごした。

で、西子湾一つ手前の駅で降りて特区へと向かおうとした。

…が、その時、レンタルサイクルが目に入った。

自転車レンタル騒動

長文うざいので次行って良いですか?(クリックで次項へ移動)

地球の歩き方にも各種情報サイトにも乗っている、誰にでも乗ることができる街乗り自転車だ。
早速借りてみようと思ったが、クレジットカードが必要だと言う。
そりゃそうだ。自転車をどこの誰かわからない奴にタダで貸すわけにはいかないだろう。


昔、デンマークはコペンハーゲンに行った時にレンタルサイクルの使い方が分からなかったため結構悔しい思いをした。
それこそ、あちこちのガイドブックに書かれ、みんな誰でも簡単に借りられるよーなノリだったのに、全然借りられなかった。それもその筈、自転車自身を見つけられなかったからだ。

そんな思いもあったので思い切って借りてみた。
クレジットカードの番号を入力し、そして借りたい自転車の番号を押し、45秒以内にその自転車のロックを解除するのか。
試してみたが、自転車のロックが解除されない。ボタンを押しながら引けと書いてあるが、びくともしない。
…とっくに45秒過ぎている。で、このままクレジットカードの料金は発生してしまうのか?
やけくそになってもう一度トライ。…だめだ。びくともしない。
そうこうしている内に市民思しきオッサンがやって来て、いとも簡単に自転車をラックに戻し、いとも簡単にICカードか何かで返還の手続きを取り、いとも簡単にロックをして去っていった。

どうして同じことが私にもできない。
そもそも、ロックが抜けない。違う番号で試したが、これまた抜けない。
そうこうしている内に若い女の子三人組が後ろに立ったので機械を譲ってネットで散々調べた。
女の子たちは長い間機械と戦っていたが、やがて諦めたらしく自転車を借りることのないまま去って行った。
結構簡単そうに見えて、初見殺しじゃないかこの機械…?

で、どのサイトを見てもクレジットカードの情報を入力し、借りたい自転車の番号を押しロックを解除するだけと書いてある。緑のランプが点灯してからとあるが、それも確認している。

クレジットカードの番号間違いなどでオーソリが通らなかった可能性もあるが、じゃあ「45秒以内に自転車をラックから抜け」のメッセージは出ないだろう。
海外のカードだから無視されたのか?JCBならまだしもVISAカードだ。
クレジットカード以外にICカードを登録する方法もあるらしいが、登録時に台湾の電話番号が無いと無理らしい。日本人にはハードルが高い。

そして、自転車を返す時にロックをすることで返したことになるが、ちゃんと手続きをしないと借り続けている扱いになると言う恐怖の文言を読んだ。
3回借りて失敗している私はどうなるのか?3台分の料金を延々チャージされるのか?

自転車を借りたいと言う欲望から面倒くさい展開となっている。見ての通り、異国の地で何かをチャレンジしようと思うとこのような結末になることもあるのだ。
こういうことはやろうと思わなければトラブルに巻き込まれない。
だが、何もしないで旅行を終えると言うのも何だか寂しい気がする。

人間、トラブルに巻き込まれないことに越したことはないが、最も重要なのはトラブルに巻き込まれた時、以下に対処するかの対処力の方だと思う。
何事も消極的にやり過ごして失敗をしないのも一つの考えだが、人生、こちらが望んでいなくとも向こうからトラブルがやって来ることだってままあるのだ。
そんでもって今回は一人旅だ。自分を救えるものは自分一人しかいない。
自転車を借りる借りないで結構な悟りを開いている。

仕方がないのでコールセンターに掛けてみた

と、言う訳でコールセンターに掛けてみることにした。これも、現地番号で良いのか国際電話番号で良いのか四苦八苦しながら掛けた。
どうにか繋がったが、オペレーターも日本語が喋れないのでこちらも拙い英語で対処するしかない。
ペイメントは発生しているかクレジットカード番号を伝えたところ、料金は発生していないと言う。
それにしても往来で口頭でクレジットカードナンバーなんか言いたくないので、人のいない箇所をうろうろ移動しながら伝えた。

オペレーターに言う番号間違えたかなとか暫く悶々としていたが、悩んでも仕方が無いので気にせず駁二芸術特区へと向かうことにした。
この格闘で実に30分以上ロスしている。
早々に諦めて去った先のお姉さんたちは賢い。

コペンハーゲンでの雪辱を晴らすために挑んだわけだが、結果、借りられない上に時間のロスまですると言う散々な結果であった。

道中、カード会社に電話を掛けてみたが、大変混み合っているためか全く繋がらない。保留の時間も料金がかかるので馬鹿馬鹿しくなって掛けるのをやめた。
冷静に考えたら、制限時間内に借りられなかった時点で料金は発生しないのだから大丈夫かとは思う。
暫くの間はクレジット明細をよく確認せねばならないだろう。

そんなこんなで歩いて五分で駁二芸術特区に到着。
自転車騒動でここに来るまで結構な時間をかけている。

駁二芸術特区とは…。言うまでもなくアートゾーンだ。
色々な作品が展示してある。


その区画自体が美術館みたいなもの。

私は馬鹿丸出しで一歩手前の駅で降りてしまったが、西子湾まで乗ったら特区に向かうライトレールもあったのだ。

駅の図。
ちなみに、このライトレールの踏切、専属の見張りのおばちゃんがいた。


中華圏らしい光景。
昨日からそう思っていたが、とにかく原付が多い。もう、車の数よりも原付が多いんじゃないかと思う。
この交通状況で右もいだりもわからない人間が自転車に乗ったら、軽く事故の一つ起こすんじゃないだろうか。借りられなくてよかったのかもしれない。

とにかく駁二芸術特区を道なりに歩く。

何か出て来た。
駁二芸術特区のシンボルっぽい男女の像だ。

この男の背中の文字が…。

「段々背中の字が殺に見えてきますねん」
とりあえず、スカーフどうしたラダマイス。

一方こっちは、

ツボの図バージョン。
なんか超合金ロボみたいだ。

その後も芸術作品は並ぶ。


スカーフが落ち着いたラダマ。


四月だが高雄は真夏日だ。帽子持って来てよかった。サングラス買ってよかった。
出発前の天気予報では高雄は雨だったが全く当たらないじゃないか。

こちらミニミニライトレール。

一時半に出発の予定だが、ド平日なので乗りに来るお子様はいるのだろうか。


「運転席だけならマイスサイズなんやけどなあ」
またスカーフがおかしい。


ミニミニライトレールのホームと私

暫く歩くと古い機関車の展示が。


すっごい風が吹いているようにも見えるが実は無風。
何故こうなったラダマのスカーフ。

周囲には古い操車場と線路跡地がある。


ひたすらにアートオブジェクト。


お地蔵さんかな…。
この辺りで遠足と思しき小学生軍団が大量にやって来たので港方面へ向かうこととする。

そして愛河と高雄港。

海と言えば出てくる。

「高雄港は東アジアの貿易の拠点でもあるのだぞ」
基隆も然り。台湾の海洋貿易の拠点だ。


そして、西子湾駅から離島に行けたことに編集中気付く。


「馬鹿め。後悔役立たずよ」

お洒落スポットと言われる駁二芸術特区にあるのがこのお洒落センター。

中に入ったがお洒落すぎて早々に退陣した。
何よりも、値段がお洒落すぎた。


そしてバナナ館。

さっきの男女人形のバリエーションがここにも。

男の尻の無駄なセクシーアピールは何なんだ。


バナナ館とバナナ頭。
何時もに増してもっさり感。


駁二芸術特区から駅に向かう途中、フォトジェニックな小路があった。

こんな感じで小川が流れていたり。

若い娘さんがこぞってこの付近で自撮りに勤しんでいた。

まあ、SNSに上げるために自撮りする人たちと私で、被写体が違うだけなんですけどね。

自撮りと人形撮りの違いは堂々とできるかこっそりやらねばならないか。
人形撮りを堂々とやる人もたまにいますが、結構周囲の注目を集めます。



フォトジェニックと言えばサガマイス。世界各地で撮って回っているのでこの人だけでInstagramで特集ページができるんじゃないのか?


全容撮るの忘れた上に、構成全部一緒だ。
「合成疑惑すら思わせるぞ」

ともあれ、駅に向かうぞ。

途中、こんな像があった。

狂暴そうな犬?に挑むモップ男の図。
犬?イチモツがアレだがまあアートだし…。
白人のお姉さんの観光客が大喜びして撮っていた。

ああ台湾来たなな街角風景。

帰りにまた例のレンタルサイクルに寄って念のため借りてもいない自転車の返却手続きをしてみた。
返却の際もクレジットカードの番号を入力せねばならないのだが、「この番号で自転車を借りた記録はない」と英語で出て来たのでそのメッセージを信じて後にすることにした。

そんなこんなで美麗島駅に到着。

コンコースとラダマ。

台鉄移動編

美麗島駅でスーツケースを回収した後は高雄駅へ。

絶賛工事中。

次の宿泊地台南まで鉄道で向かうのだ。

因みに、台湾では旅行者限定で「台湾一周鉄道フリーパス」と言うものがあるのだが、6日滞在で一周する予定もないので速やかに諦めた。

さて、問題の切符だが、ここは券売機で買ってみることにした。
窓口は混んでいるし中国語も英語も日本語も覚束ないので、多言語対応で字幕で説明してくれる券売機の方がまだわかりやすい。失敗したら窓口に払い戻ししに行けばいい。
大体、券売機と言う奴は万国共通でわかりやすい説明になっている。イタリア旅行だってそれでぶっつけで買っていた。
…が、自強号が特急列車であることは予備知識で知っていた。呂光号(呂は草冠。画像参照)って何なんだよ…。
ネットで調べたところ、急行列車のようなものらしい。ネットって便利。

多言語 対応とか言って、結局のところ中国語のみだったような気もする。
最初は中国語(しかも繁体字)なので「読めるか!」と拒絶反応を起こすが、時間が経ってくると何となく読めるようになってくるのだ。勿論、喋ることはできない。

因みに、台湾の特急・急行列車は全席指定制だと言う。
勿論、指定なしでも乗ることはできる。

券売機で予約できるのは20分後ぐらい後の列車から。
14:57分の列車で台南まで行ってみる。高雄から台南までの所要時間は急行列車で40分弱。

20分後の電車なので大人しくホームで待つ。

因みに、台湾メトロことMRT車内は飲食禁止、見つかれば罰金ぐらいの厳しさだが、台湾鉄道までそれが適応されるのか悶々としていた。
しかしよく見たら、写真左端に弁当屋があるじゃないか。

見た感じ日本のホームと変わらない。

高雄駅とラダマ、とやりたいがちらほら人がいるのでやめ。

そうこうしている内に列車が来たが、シャッターチャンスを逃してこんなひどい絵に。

日本の国鉄臭の漂う列車本体。

車内編

車内も日本の国鉄感バリバリで、足元にはフットレストがあった。
さて、昨日からの電車・バスに次ぎ、台湾の公共交通機関と言う奴は次の停車駅を注意しておかないと乗り過ごしてしまう。
アナウンスは台湾語のみで、電光掲示板などと言う気の利いたものもなかったので、駅の看板などで次の停車駅を確認しておかねばならない。
とは言え、切符に到着時刻があるので近付いたら降りるだけで良いのだけどね。

とりあえず、到着3分前ぐらいにアラームをセットして寛いでいたら、隣の席に荷物一杯のお姉さんが乗って来た。
おお…。私もスーツケース持ちなのだが…。フットレストが邪魔で、結構苦労して奥に詰めた。網棚を使うほどの体力はもうない。
このお姉さんが台南までに降りればそれでオーライなのだが、そうでなければ脱出に結構手間取る。
その上、席の指定なしで乗って来たらしく、車掌のお姉さんと何やら交渉していた。
何で他の席空いてるのに私の隣なんだyo!

結果、台南到着10分前に脱出した。
日本の新幹線なら到着5分前に出口に集合する人たちがいるのだが、台湾でそれをやると、「え?この人もう出て行くの?」な空気になる。

しこたま揺れる連結部で待機。

必然的に下車時一番乗りになるのだが、まず扉が自動ドアではなかった。
そして、扉の取っ手に「推」と書いてあるのだが、それが押すのか引くのか初見ではわからない。
後ろに並んでいる人達、「何で明けへんねんこいつ」な空気。
見かねてすぐ後ろの人が開けてくれた。

漸く下車。

こんにちは、台南、はじめまして…。

日本の国鉄臭溢れるディーゼルカーの雄姿を収めようと思ったが、進行方向は反対で後ろ姿を見せて走り去った。

何だかワイルドすぎやしませんかね。

さあ、そんなこんなで台南到着だ。

日本の地方都市のような駅改札。

台南編

そしてホテルに向かうも、駅の目の前の道路は非常に交通量が多いので地下通路となっている。
エレベーターもあるが何だかめんどい構造。
その地下通路を抜けると、このようなアーケードが。
これは便利。雨の日も楽々。
台南駅方面から沿岸へ向けて徐々に緩やかな勾配構造になっているらしく、ところどころに段差があった。
その段差も、バリアフリー構造のスロープになっているところもあれば、ただの階段になっているところもある。
このように、通路の半分がスクーター置き場になっているので、スーツケース持って複数人とすれ違うと結構厳しい。

そんなこんなでホテルに到着!

「部屋に付きましてん!」
地図を読み違えて道路の反対側を進んで来たのはご愛敬。

今回のホテルは日本のビジネスマンも結構訪れるらしく、日本語ができるフロントの方がいた。
ところで、異国で日本語で聞かれると日本語で返事して良いものか、英語で返事したら良いものか一瞬戸惑う。

お部屋はこう。
基本ダブル。予約をとる時思ったが、海外のホテルはシングルと言う概念はあまりない。勿論、探せばシングルもあるが、選択肢が限られてしまうためかbo〇king.comでは1名1室も2名1室1名利用のどちらも検索に掛かる仕様となっている。

オーストラリアでも痛感したのだが…。

「…海外のホテルと言うものは大体部屋代でな…。2名1室と、1名1室は料金が変わらんのだ…」
要するに割高。

ホテル事情についてのうんちく

うんちくとかどうでもいい(クリックで次項へ移動)。

勿論、日本のホテルも旅館などでそう言う部屋もあるが、ホテルなどダブルルームで1名1室が2名1室になると料金が倍になる部屋もある。思うにビジネスホテルやシティホテルがその縛りが強いように思う。
これも、1名1室なのに同じ料金で2名泊まろうとするのはマナー違反、ホテル側にとっては損害になると言う概念から来ているものだと思う。
そしてその料金体系が訪日外国人に不評だとも聞く。
とは言え1名1室で二人来るならまだしも、三人以上来られたら困るけどね。

bo〇king.comで予約して、予約書に2名と書かれた部屋は、部屋代の料金体系。
1名で検索を掛け、1名で予約を入れても予約書には2名となる。最初は戸惑ったが、ホテル側としてはちゃんとチェックインしてくれて提示された部屋代さえきちんと払ってくれれば一人でも二人でも構わないだろうからあんまり気にしないことにしている。
寧ろ、2名予約で3名4名来られる方がホテル側としては大問題だと思う。

部屋代のうんちくはさておき、

今回のお風呂はユニットタイプだ。
滑り止めのゴムマットが付いていた。


「出来ればセパレートの方が…」
わがまま言わない。

最近アメニティチェックをしなくなって久しい。

台湾ではどこのホテルも湯沸かし用のペットボトルの水が置いてあった。
2名1室の予約なので、大体は2本置いてある。その内一本を冷蔵庫で冷やして翌日持ち歩いていたので、滞在中水を買うことはなかった。

時間はまだ午後四時。

「…ではちょっと台南の町をお散歩するねん」

とりあえず、神農街と正興商圏は行っておきたいと思ったのだ。

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