ラダ考第三夜

今夜は聞き手も痺れる(人による)ラダ語録をまとめて、
感想(正しくは突っ込み)を加えてみたい。
なお、順番はストーリーとはバラバラにまとめてある。
のでコミックを読破していないとちと辛いかと。
また、捕捉で一部OVAからの引用もあります。

ラダ語録ダイジェスト

『悪いがオレは琴を聞くような風流な耳は持たんのだ』

ジュデッカでハーデスを闇討ちしようとしたオルフェを更に不意打ちした時の台詞。
ラダ語録としては堂々の殿堂入りを果たすと思う。
何でお前だけデストリップ・セレナーデが聞いてへんねんとか、
じゃあお前はパンドラ様のハープを普段から聞いとらんのかという様々な突込みと誤解を生む。

『アテナ軍など初めからこのオレに任せれば簡単に済んだのだ!!!!』

ハデス城で黄金聖闘士三人をのし倒した後死界の穴に投げる時の台詞。
どう見てもパンドラに制裁を受けた後の憂さ晴らしにしか見えない。

『これは死界への落とし穴だ。最早とどめを刺すのも面倒、
生きたまま落としてくれるわ!』

そう言うところを面倒くさがってはいけません。

『教えといてやるがこのハーデス城には
ハーデス様の聖なる意思によって結界が引かれている。
ゆえにここに入り込んだ敵はその結界に触れ自己の力を
大量に失ってしまうのだ』

ハデス城で黄金聖闘士三人を現在進行形でのし倒す時の台詞。
強敵が現れると以前敵だったのものや強かったものはあっさりやられると言う
少年誌お約束の構図のこのシーンは幼心にかなり厭だった。
とにかくラダマンティス、ズルをそんなに誇らしげに語るな。

『ハーデス様が貴様らのようなウジ虫にお会いになるか』

ミーノスと言い、聖闘士を嫌悪する感情はウジ虫と言う譬えに出るようだ。

『お前達聖闘士の中で最強と言われる黄金聖闘士…(略)
先程三人まとめてこのオレに死界に叩き落とされたばかりだ』

ヒヨコの青銅聖闘士に対する大見得。ズルした辺りは上手く伏せている。

『当然だ。ここへ来るものは本来は無力な亡者のみ。
敵に供える結界など必要ないのだ』

黒き疾風の谷で自由に動けるカノン相手に言った台詞。
天秤座などの黄金聖闘士達やアテナや冥界に侵入したのなら当然結界は張るべし。
だがそれをされるとハデス軍圧勝で話が進まないので、そう言う仕様になっている。

『貴様は結界のおかげでオレがムウ達を倒せたと言うのか』

同じくカノンとの遣り取り。その後に続くカノンの台詞は、作者自身の突っ込みの表れだろう。

『してやろう…。ただし地獄への案内をな!!』

黒き疾風の谷でカノンに挑んだ時の台詞。ここは既に地獄の筈なのだが…。

『確かにハーデス様のお顔を知っている者は冥闘士でも
ごく僅かしかいなかった。(略)あのお方は一体なんだったのだ…』

ジュデッカにてハーデスが実は瞬でした現象を目の当たりにした時の台詞。
その後三巨頭コーラスでまさか発言に移る。
ハーデスよ、いたいけな三巨頭の忠義心をこんなことでぐらつかせるんじゃない。
三巨頭達も、とにかく余計なことを考えるのを止めて闘おうとしたようだ。

『いちいち説明する義務は無い!!』

第五獄にてスーパーモデルばりのキャットウォークで登場したあと、
居合わせた氷河達に言い放った言葉。
そう言うわりには割と丁寧に説明している。
氷河達並びに読者の皆様に経緯を説明する彼のサービス精神には感服する。

『バカな…身体が重い…』

ギャラクシアンエクスプロージョンをビビリ顔でまともに受けた後、頭から地面に落下した後の台詞。
オルフェの死は無駄では無かったように編集されているが、ラダの力不足も上手くカバーされている。

『バ…バカな…。お前程の男が相討ちを狙うなど…しょ…正気か……』

最後にカノンと無理心中させられた時の台詞。
彼個人でカノンを好敵手として認めていたことの現れだと思う。
なにせ、他の三巨頭にいたぶられるカノンを目の当たりにして『オレの獲物』だの『オレが倒す』など、
よろめきながら叫んでいたのだ。偉いご執心ぶりである。
もしかして、黒き疾風の谷間でのカノンの『お前ごとき発言』を根に持っているのかもしれない。

ラダ語録ダイジェスト補足

OVAを見て久しいので気になった言葉を拾っていこうと思う。
コミックと違って一句を正確に拾うことが出来ないので
記憶が曖昧だし表現に誤りがある可能性はある。
ああ、だから今までやらなかったのか。

『後悔など…生まれてから一度もしたことなどないわ!』

でました。ハデス12宮編に於ける妙に強いラダマンティス様の殿堂入りを果たす台詞。
でも、そう言う眼は泳いでいたりする。

『パンドラ様にお目通り願おう!』

すんません前後の台詞忘れました。
独断で派遣した部下が全滅し、その件についてゼーロスが制裁を仄めかした時の台詞。
『まさかパンドラ様に告げ口を…』のビビリ具合に対し、男前な台詞だが、
この前後で奴は酒を飲んでいる。
存外、ビビりつつも素面で制裁を受けていた原作の方が潔いのかもしれない。

『惰弱な!』

恐れをなして逃げ出したデスマスクとアフロディーテに向かって言い放った言葉。
それは一輝兄さんの受け売りだ。

『貴様等には、墓守がうってつけだろう』

女神が死に、黄金聖闘士が滅び、全てを失った青銅達への職業斡旋。
はいそうですかと従っちゃ、聖闘士の名が廃ると言うもの。

『歯痒いぞカノン!』

エラく飛んで末期のカノンとの心中シーンの直前。
何でこんなにブッ飛ぶかと言うと、冥界編は脚本が原作通りで、
台詞が原作と体した差異がなかったからだ。
これは満身創痍で思うように戦えないカノンに向かって言い放った言葉だと思うが、
どう考えてもハデス12宮編であんなに隆盛を誇ったのに冥界編では原作通りの脚本へ回帰し、
自らの実力も萎縮していくラダマンティス自身の魂の叫びに思えて仕方がない。

後記:

とにかくラダ発言のみを抜粋してあるが、この作品は全編通して突っ込みどころ満載で枚挙に暇が無い。
通してみると彼は飽くまでもアテナに仇なす敵役としてその時と状況に応じて発言や扱いがころころ
変わり、果たして根性があるのかヘタレなのか、強いのか弱いのかさっぱり判らなくなっている。
OVAではハデス12宮編と冥界編でその扱いに雲泥の差があり、
性格、言動がどう見ても同一人物とは思えないほど混迷している。
しかし、脇役以下のキャラクターが多かったハデス編では唯一の立役者だし、
設定に振り回されたとは言え、彼の魅力はそれなりに表現されていると思う。

ただ、ハデス編で一番魅力のある冥闘士を挙げろと言われたら、
迷わずアケローンのカロンを挙げる。
当時はそんなにダレていなかったのか、
カロンは他の冥闘士達とは群を抜くキャラの濃さで彼自身の思考を持つ、
金に汚いイカした悪役である。カロンは星矢との遣り取りが秀逸で、
主人公嫌いの管理人も星矢が少し好きになったぐらいだ。

こう言う悪役が多かったことが聖闘士星矢の一つの魅力だったんじゃないかと思う。
そのカロンもマスクが脱げると禿頭なのはいささかショックだ。
マスクと言うものは素顔を見た人間の都合の良いように連想させ、
管理人も見事その術中にハマった訳だ。美形ではないと思っていたが、ハゲでクマのオヤジ何ざ…。
へ、やってくれるじゃねえか車田さんよ。

は、ラダ語りの筈が、気が付けばカロン語りになっている。

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