WSTマイス北海道紀行-夏の陣-

網走監獄博物館編

さあ次は、

舎房だ。

おっとその前に、

可愛らしい詰め所が。


八角形の見張り室。この位置から全ての廊下を見渡せるのだ。


早速舎房へと入ってみる。


独居房から雑居房までいろいろある。


一部がこのように入れるのだ。


地獄の刑務官ラダマイス。
「地獄ちゃう冥界や」


どっから見ても見回りをする刑務官。


刑務官どころか所長にまで見えてきた。


脱獄を企てる奴がいたら即抹殺する勢い。
「何言うてますのん人聞きの悪い」

かたや、

どっから見ても収監者。


しましまが更に囚人テイストをかもしている。
「本場は柿渋染よ」

ちょっと入って貰った。

反省の色まるでなしのドヤ顔。
きっと頭の中はアテナ抹殺と海界の簒奪のことでいっぱいだろう。


独居房なのか扉が頑丈なものもある。


リアルな人形たちがそこでの生活を体現している。
海龍もこのぐらい反省しろ。


衝立の向こうは便器あるのみ。

ちょっと入ってもらった。

「ふん、このカノン、何度収監されても凝りはせぬぞ」
流石海牢で水責めに遭い続けただけある。


とは言えちょっとスニオンの暮らしを思い起こしている。
あっちは水責めだったがこっちは極寒責めだ。

斜め格子に向かって叫ぶ。

「だぜ!!!!」

海龍はさておき、

独居房ライフを演出するお布団。
快適そうに見えるがここにしばれるを追加してみよう。
ストーブがあったとしても氷点下だったと言う。

頭上注意。

ポールダンサーのごときセクシーさで脱獄者登場。
おそらく五寸釘寅吉(改心前)と思われる。

雑居房ライフ。

何だか囚人リクを思い起こす。


その舎房を外から見てみる。


老朽化した高見張があった。


「もたもたしてんと次行くで」

次は監獄歴史館だ。
舎房を散々回った後なのでちょっと疲れてカット無し。
内容は、北海道開拓に携わる受刑者や刑務官たちの生活を体感しようというコンセプトで、受刑者の着る柿渋染の囚人服を着てみたり、石の入ったもっこを担いでみたり、寝ている友達の枕を叩いて起こすなど、タコ部屋で過酷な労働を課される受刑者たちの生活の一部を体験できるようになっている。
そして、中央のシアターでは受刑者達が北海道を開拓する様子が放映されていた。
最初は非情な刑務官が終盤変わっていく様は、涙なしでは見られない。
囚人もそうだが、多くの刑務官もまた開拓の中で命を落としたのだ。
囚人の監視とノルマの達成でかなりのストレス下にあっただろう。

今走っている北海道の主要幹線道路は彼らの犠牲の上に成り立っていると言っても過言ではない。
道なき原生林を切り開いたのだ。熊だって出ただろう。
命を落とした人間は弔われることなくその場に埋められたのだ。

後は五寸釘の寅吉の独白シアター。そして、網走のタイトルが使われた任侠映画のタイトルを特集していた。
かく言う私も網走=監獄のイメージがある。そこに特集されていた内容にも、任侠もので網走刑務所を多用したり、網走帰りで箔を付けたりする描写があったため、世間では網走刑務所は恐ろしいところと言う認識になってしまったようだ。
私も網走監獄を聞いて任侠ものの刑務所みたいなハードボイルドな世界を想像していたが、ここは他の意味でハードだった。


「…シベリアの収容所を思わせるな…」
シベリア鉄道も同じような犠牲の上に成り立っている。あそこは国土が広いうえにその犠牲者も半端ではない。

水瓶座の横らへんに農作業にいそしむ受刑者たちの人形が展示されている。
受刑者たちに非人道的な扱いを行ってきた過去を悔い、受刑者達に労働の喜びを教えるための農作業をさせている図なのだと言う。

さあ次は、二見ケ岡刑務支所だ。


食事風景。
食堂が併設されていたが、営業は終了していた。


またしても浴室。


流石にもんもんはいない。


なかなか気になる構図。


人がいるようで一瞬ドキッとする。


こっちの人の柿渋染は大分退色してナチュラルな仕上がりになっている。


刑務所風景をジオラマで。

この動きの細かさ。

素体はきっとネオ・ガイだ。


そしてまた舎房。


雑居房のなかから空を望む。


何度見ても刑務官。
囚人が余計なことを考えないよう窓は無しと思っていそうだ。


そして次がタコ部屋の語源ともなる移動監獄だ。


受刑者達が開拓現場でどのような生活をしていたかを再現してある。

皆さん木を枕にしていたわけです。起床の際にこれを棒で叩くと効率よく起こせるので「叩き起こす」との語源になったと言います。


食事は立ったままで。
ちなみに、囚人たちが来ている服がオレンジなのは逃げても目立ちやすいようにするため。
海外の囚人服がボーダーなのと同じ理由だ。
でも、布団までオレンジなのは理由がよくわからない。持ち逃げ禁止?

お隣には味噌、醤油蔵があった。
何と食料も自給自足をする必要があったため味噌や醤油も作っていたのだ。

次は釧路地方裁判所網走支部法廷だが、すっかり疲れてしまったのか全く写真を撮っていない。
中は裁判の様子や取り調べの様子などが人形を用いてリアルに再現されていた。
さっきから思うのだがこの人形達、凄い既視感…。

そして最後は教誨堂。


囚人たちを悔い改めさせ、また彼らの心の拠り所となる宗教施設である。
見たところ、仏教の各宗派をはじめとしてキリスト教にも対応している。受刑者の希望があればイスラム教・ヒンドゥー教も対応可能だろう。
ここでお祈りをしたり礼拝をするのだ。


何だかかわいいらしいデザインの哨舎。
だが、これも当時を建築を知る貴重な資料なのだ。

そしていよいよ監獄を出る。
思ったよりも長くいた感じがする。

五寸釘寅吉(改心後)
出てくるころには五寸釘寅吉のこともすっかり覚えて「やあ寅吉さん」となる。


と、言うわけで網走監獄を後にする。

お腹が空いたので監獄食堂でお昼にしようと思っていたら…。営業時間を過ぎていた…。
来た段階で食べておけばよかったと涙を呑む。

上に記述した通り、網走監獄は任侠ものとよりも、北海道の開拓でかなりハードな歴史の側面がありました。
日本一過酷な刑務所の名は伊達ではないのだ。ちなみに網走刑務所のほうは軽犯罪の囚人が収監されており、世間のイメージとは全く違うのだそう。

ともあれ、人形まで用いて当時の生活を再現する様子に何だがずっと既視感を覚えていたわけだが、後になってこれに似ているのだと思った。

まさに、網走のサガ・ミュージアム。
アイスランドをはじめとしてノルウェーなど北欧諸国のあちこちにサガ・ミュージアムがあるらしいが、まさか網走にまであるとは思わなかった。

ページの先頭へ戻る
前のページへ戻る次のページへ行く
メインのページへ戻る