WSTマイス北海道紀行-夏の陣-

オホーツク流氷館編

一夜明けて、朝。


台風直撃中…。
外は風雨が吹き付け、排気口から風の音が聞こえていた。

連泊だが朝食なしのプランなので昨夜コンビニで買ったパンを食べてだらだらしていたら、

やがて空が明るくなってきた。


雨は止んで晴れ間も見えている。何だか道路も乾いてきている。
だが、目の前に見える網走川は増水している。

台風一過であるが…。

「むうぅ…。見るからに決壊しそうだが大丈夫か網走川?」
翌日バスで通ってみたら上流はアウトでした。それより内陸地の北見の方も大変なことになっている。

ともあれ、観光バスの時間もあるので慌てて出てきた。

観光施設巡りバスと言うものがあって、1DAYパスを買うと1日乗り放題なのだ。
東横インで買えるのだが、時間ぎりぎりでやきもきしてしまった。その上、乗り場を間違えて空港行きのバスの乗り場に並んで更に慌ててしまった。何故慌てるのか?次のバスが午後だからだ。
その上時間も見誤っており、慌ててきた割にはバスの到着は5分後だった…。よかったね、5分前じゃなくて。

と、言うわけで天都山行きのバスに揺られること数分、ある観光施設に着いた。

こいつがいる時点で出オチ感たっぷり。

言わずと知れたここだ。

とは言え背景ぼけててよくわからない。

そう、網走監獄の近くにあるオホーツク流氷館だ。
流氷に関するあらゆる展示がされている。

その中でも一番の目玉がこれ。

「真冬のあばしりしばれる体験室だ」
もっとまともな名前だったはずだが失念。
流氷の訪れる真冬の零下15度の世界を体感できるのだ。

入り口で濡れタオルを貸してもらえる。
それを振り回すとあら不思議、

いつの間にか固まってこのようになっている。
本当にいつの間に?だ。
このとおり。

ちなみに、ここの体験室は防寒着の貸し出しも行っているが、当然そんなもの無しでしばれるワールドを体感するに決まっているだろう!

巨大冷凍庫とかそんなことを考えてはいけない。

「…零下15度などまだまだ温暖の域だろう」
こいつの修行地とかシベリアのオイミャコンクラスの零下60度ぐらい行ってそうだ。
フィンランド人のコピペを地で行く連中。

ところでこの体験室、夏の間は「うわー!こんなに網走の冬って寒いんだ」になるけど、冬に入ろうと思うものなのか…。

だが心配無用、この流氷館は他にクリオネを展示していたり、プロジェクトマッピングで神秘的な流氷の世界を再現したり、シアターで流氷はどこから来るのか、その役割についてダイナミックな映像と共に解説してくれているのだ。
出てくるころには流氷がロシアのアムール川からきていることや、付着している藻類で海を豊かにしてくれている事実について知ることや、年々流氷が減っていることを憂うことができるなど、季節を問わず流氷について詳しくなれるのだ。

屋上からはオホーツク海や網走湖や能取湖を望むことができる。

撮ってるときは全然気づかなかったけど、所々冠水してない?


天都山の中腹にあるので網走市内やオホーツク海を望むことができる。

網走湖と和菓子。

流氷館だから仕方ないが本当に独壇場だ。


和菓子を〆に流氷館を後にする。
「おかげで流氷について多くを学ぶことができた。感謝しているぞ流氷館」

なんで流氷館が和菓子だけでカットもほとんどないのかと言うと、バスの時間に合わせてちょっと急ぎ足だったからだ。
網走監獄博物館から流氷館まではバス停は隣どうしだが、結構距離がある。なので、速やかにバスを利用させてもらった。

網走監獄博物館編

で、バスに揺られること数分、網走監獄博物館へと到着した。

途中までずっと網走刑務所=網走監獄だと思い込んでいた。


こちらは立派な博物館。


入場料を支払っていざ中へ。
ちなみにこの入り口でポーズととって写真を撮っている観光客は結構いた。


こんな人通りでマイス撮影する度胸無し。


所内は緑があふれ花が咲いていた。


そりゃあ夏に来たからね。


「できれば冬にも来てみたいぞ」
来れるものなら。


まずは庁舎に入って土産物の物色と所長の演説を聞いてみる。

所長曰く、北海道の開拓使には労働力として駆り出された受刑者たちの犠牲によって成り立っているという。涙なしでは語れない。
そして、明治維新に日本が列強諸国となるため、ロシアの脅威に対抗するために北海道に突貫工事で道路を作った歴史がつづられていた。
「北海道の開拓使は多大なる犠牲の上に成り立っているのだ」

では、網走監獄での生活を見てみよう。

めっちゃ上からだけど水門。

そして、刑務官達の宿舎。

一部休憩所となっている。
中では刑務官とその妻子たちの生活が再現されていた。

で、人のいないエリアを探し求めていたらここに行きついた。

レンガ造りの建物。

なんと、独居房なり。



「ただでさえ空腹と孤独である上に、冬場はしばれるが追加されるのだ」
その苦痛は想像を絶する。

続いてはこちら、

ええ?独居房と何が違うんだよ??

その様子を人形が再現。

独居房の次は…、


浴室。いわゆるもんもんと言われる彫り物まで再現されている。

浴室と聞いて何を期待したのか。

これは私が求めるものと違うと言わんばかりの顔。

入浴規則。

脱衣→入浴→着衣まで15分て。
しかも、冬場は入浴は月に一回だと言う。

入浴方法の項目に戦慄する双子座。
「私、刑務所送りになるような悪いことは絶対にしない…」
お前が言うか。

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