WSTマイス北海道紀行-夏の陣-
知床・ウトロ徘徊編
クルーズを終えた管理人。だが、ウトロ港から網走に向かうバスは夕方になるので4時間ほど時間が余った。
バスターミナルで確認するも、知床五大湖へ向かうバスは既に終了している。何より、天気がどんどん悪くなっている。
当初は知床斜里までバスで向かい、電車でのんびりと網走まで戻る予定だった。
で、知床斜里行きのバスを調べていたが、バスのチケット売りの女性に「JRが全線運休しているおり、知床斜里から網走に向かう交通手段がないのでやめておけ」と告げられた。
今まで高速バスばかり使っていたが、ここで初めてJRが全線動いていない事実を知ったのだ。
しかし、19時前に網走に向かうバスはあるので、そのバスでなら網走へと向かえる。台風の襲来も懸念されるが、これは運行するのだと言う。
現在15時過ぎ。ならば、18:45分のバスが来るまで時間を潰そう。
とりあえず300円コインロッカーにスーツケースを入れたら、入りそうで入らなさそうでギリギリはまり込んだ。
ああ、これ、入りそうで入らなさそうで入ったら出てこないやつだ…。
去年倉敷に行ったときにやった…。
何とここで15分格闘してコインロッカーからスーツケースを救出する。進歩したものだ。倉敷に行ったときは観光協会のお姉さんたちと一緒にロッカーと格闘して救出に30分かかった。
いい加減スーツケースがはまって取り出せなくなる危険なコインロッカーの型を覚えて欲しい…。
周辺にあるペレケ河岸公園をちょっとうろうろしてみる。
JRが全線運休しているのは衝撃的だった。
「JR北海道の線路の砂利は凍結に強い分、大雨によって流されやすいのだ。これは災害を起こさないJR北海道の英断だと思う」
それに、数日前にもすでに台風は来ていたので、全線運休についてはただ単に管理人が知らなかっただけかもしれない。
何故だろう。北海道に来ると和菓子の独壇場となる。
「北海道は初めてだぞ私」
アイスランドでも独壇場だったような。
知床国道と私。
「知っているか。知床とはアイヌ語で『大地の果て』を意味するシリエトクからなるのだ」
そして道の駅へ。
ここでお土産物を物色しているうちにだんだん天気が悪くなってきて雨が降り出してきた。
道の駅と私。
まさか道の駅で3時間過ごすわけにもいかない。
この雨の中、坂の上のウトロ温泉街まで行く気力がない。
なので、坂の下のホテルの日帰り入浴を利用した。
これまた高級なホテル。
コイが泳いでいる。
凄く豪華なホテルで、温泉も最上階にありオホーツク海や知床連山が見渡せました。
素晴らしいが時間も時間だし人も多いので温泉の写真は無し。
個室露天風呂もあるらしいが、宿泊者以外は使用不可と言われたので涙を呑んで撤退。
温泉から出たころにはすっかり雨模様。
このまま周辺を徘徊する気にもなれないのでバスターミナルで大人しく網走行きのバスを待っていた。
待つこと一時間近く空腹を昨夜買ったクッキーで凌ぎながら待っていたらようやくバスが来た。
雨はだんだん激しくなり、これで良いんですか?と言うほどしこたま降ってくる。JRならばとっくに運転見合わせするレベルだ。
網走駅に着いた頃には凄まじい豪雨で小さな屋根付きのバス停にもいてられない。
それでも写真は撮る。だが、手ぶれしすぎて集中豪雨っぷりは撮れていない。
とりあえず傘をさしてポンチョを着こんで目の前の網走駅に非難。
電車は動いていなかったが、網走駅は開いていて駅員さんが詰めていた。
早速こんなオブジェがお出迎え。
いや、向こうから顔出すんだけどさ、
マイスなので前に立つ。
このドヤ顔。
だが、ずっと駅にいるわけにいかないので流石にホテルに移動する。
徒歩5分で一本道なのだが、物凄く遠く感じた。豪雨の中、ホテルが全く見えずにかなり途方に暮れた。
道は合っているのかと不安になり幾度もスマホで確認する。
合っていたのでホテルに辿り着けた。
散々防水スプレーを振った靴だったが、ちょっと湿っていた。
何とお部屋はツイン。
「ああー、雨、マジでヤバかったなー」
本来ならば旅行中あのクラスの雨に降られても仕方のないレベルだ。今までが降らなさ過ぎたのだ。
とりあえず落ち着く。
「もういよいよ直撃らしいな…」
独壇場の水瓶座。
網走のおいしい水を紹介。
冷蔵庫から取り出した。
「これがおいしい水だ」
さそり座登場。
「俺、全然出番ねえわ…」
さも自分が用意したかのようにドヤ顔。
何と管理人、朝からホテルで朝食をしこたま食べた後、それから何も食べていない。
ホテルのレストランも営業していない。
なのでずぶ濡れ覚悟で2軒先のコンビニまで向かったが、何と雨はやんでいた。
食後&シャワーの後は恒例の進路予想図。
「結構急ぎ足だなおい」
ちなみにゾディアック・ブレイブのミッションもちゃっかりとこなしている。
「明日の午前9時に直撃か…。連泊だから最悪ホテルで缶詰めで何とかなるが…。問題は明後日飛行機が飛ぶかだな…」
温帯低気圧が停滞するパターンなら最悪だ。
「台風など怖くもないわ!来るなら来い!」
「だからー、旅行者は影響なくても現地の人はそうはいかないの。テメー、八重山諸島で台風直撃体験してきて一体何を学んできたんだよ?」
ごもっとも。
明日はどうなる。