WSTマイス スペイン紀行
バルセロナ エル・プラット空港に到着した管理人。
アンドラ行きのバスを求めて空港内を徘徊することに。
アンドラ公国とはピレネー山脈の間にあるフランスとの国境にある小さな国で、スパがありピレネー山脈のど真ん中なのでシュラの出身地かと思って行ってみようと思い立ったのだ。
高速バス編
現在の時刻、
サイトで調べたところ15時にアンドラ行きのバスが出るらしいが余裕でオーバー。
次のバスに乗るか。
一応、旅行前にグーグルマップでエル・プラット空港内を確認したのだがさっぱり要領を得なかった。
取り敢えず、地下に降りればええんかとそれっぽいバス乗り場へ行くが、市バスらしくアンドラ行きのバスのバス停など存在しない。
まさかのバルセロナ市内発なのかと思うが、このような張り紙があるので空港発で間違いはない。
ただ、乗り場が見つけられないのだ。
近くの係員に聞くも、こっちの英語が下手すぎて要領を得ない。取り敢えず、ここではないと言われた。
仕方がないので隣のターミナルビルを入ってみるも何もない。
徘徊の末、空港脇の発着場でやっとアンドラ行きの乗り場発見。
…出国前にあれだけサイトで調べたアンドラダイレクトバスは何処へ行ったんだ…?
ともあれ、18時にアンドラ行きのバスがあるのでまあ良いかと思うことにした。
こちら乗り場。
こちらアンドラ行きのバス。
空港からダイレクトにアンドラ公国まで行けるのだ。
チケットは車内購入で、購入時に行き先とパスポートの確認と番号を控えられた。名の通り一つの国なので、入国審査が必要となるのだ。
さあ出発だ。
ひたすらに高速を走る。
確かバルセロナからアンドラ公国まで2時間ほど。
車窓から見える工場。
ひたっすらに高速道路を走る。
………。
郊外の住宅街。
………。
お花畑の下に突如断崖絶壁出現。
ピレネー山脈に近付くにつれ、断崖絶壁が増えてくる。
この辺は道路を作る際に削ったのかなと思う。
この鮮やかな切り口、まさにエクスカリバー。
お花畑。
ヨーロッパ的農村風景。
また断崖絶壁。地層丸出し。
長閑な風景と断崖絶壁が交互に現れるのだ。
さっきもなかったっけ??
道路建設の際に削ったのかなと思ったが、断崖の周囲を道路が迂回しているのでそうでもないのだろう。
途中、美しい湖があった。
牧歌的風景の背後に何だこりゃな形の山々が見えてくる。
誰かがエクスカリバーで切ったのか?
まるで切ったかのような断崖絶壁。
流石はシュラの修行地。山ぐらい斬らんと一人前の聖闘士にはなれんか。
そして、ジャンピングストーンな岩山も目立って来た。
フェローのラダマン宜しく、「シュラはこんな土地で修業をしていたのか…」な気分になる。
そして、アンドラ公国行きのバスは途中山道が結構揺れるので後半一時間は修行なのだと言う。
揺れも去ることながら、何故かバスの中に排ガスの臭いがする…。
こっちの方が地味にきつい。
吐き気を堪えつつも撮影敢行。
因みに、こんなに熱心に写真を撮っているのは車内でも私だけだった。
聖闘士の一人や二人修行してても何の不思議はない。
コンデジかつバスの車窓からなので、この雄大さが写真ではちっとも伝わらない。
揺れと排ガスも修行だが、バスが街を通過する度に「ここだよね?もう着いたよね?」と思い、そのまま通過して「いいえ、まだまだ先です」のフェイントをかけられる。
初見なのでどこからがアンドラなのかもわからない。グーグルマップで現在位置を確認せえと思われそうだが、バスにWi-Fiがないのだ。ポケットWi-Fiも借りていない。
スペインのお国柄かもしれないが、郊外を離れて行くにつれて風景が物悲しくなっていった。
夕刻であることもあるのかもしれない。
コンデジではシャッタースピードが追い付かないので写真は撮っていない。
そして、いよいよ高速道路の料金所のような場所でバスは停車した。
揺れと排ガスで吐きそうになっていたが、漸くここがアンドラ公国のゲートであることを知る。
入国審査官が入って来るのかと思いきや、運転手が乗客名簿を見せて終了だった。
入国ゲートの図。
ぶれっぶれやないかい!
暗くてシャッタースピードが追い付かない上に、バスの振動でぶれるんだよ…。
フラッシュ焚いたら反射するし。
そして、アンドラ公国の中心部アンドラ・ラ・ベリャへと到着した。
バスのターミナルから各々のホテルへの送迎があるが、私の泊まるホテルを伝えたところ、「そこ曲がって右」と英語で言われた。
そうでした、ホテルはバスターミナル直近でした…。
恙なくチェックインした後は室内へ。
どんな国のどこの宿でも取れる。booking.c〇m便利。
ぶれっぶれやないかい!
哀しいかなカットがこれしかない。
ベッドとテーブルのシンプルなお部屋。
実に24時間以上掛けて目的地に到着。
「…やっと着いたで…」
倒れた。
このジャスタウェイのような顔が疲労を物語る。あ、自顔か。
余裕の海龍。このドヤ顔。あ、自顔か。
「遂に着いたわアンドラ公国」
そして窓の外の眺望は?
もろ道路。しかもメインストリートで静かなので、そんなにうるさくはないが車の走る音が聞こえる。
なんか思うところありそう。
さあ、気を取り直してアメニティチェックだ。
「こちらシャワールーム」
大理石調だ。
トイレの隣に謎のタンク。
「イタリアにもあってんこれ」
足を洗うのか?
そして、入った当初から気になっていた。
「実はここのホテルな…」
ただの扉。だが、
「開きませんのや」
入り口以外の謎の扉。クロゼットかと思ったが、
「ここの鍵を動かしてもビクともしませんのや」
なんと、ノブが全く動かない。
隣の部屋につながっている様子だが、どうだかわからない。おそらく、人数が増えた時用とか、スイートルームにするため用だろうと解釈している。
以上、謎の扉でした。
扉はさておきコンセント。
「最近はCタイプのプラグしか持ち歩いてませんのや」
ギリシャ・フェロー・アイスランド・デンマーク・イタリア、全部Cタイプ。
そして変圧器も何となく持ち歩いている。
アメニティチェック。
ソープやシャンプー、ローションなど。
以上、アメニティチェックでした。
「いよいよ疲れたわー」
「ご苦労であった」
そして、スーツケースに片付けていたマイス達も引っ張り出した。
今回はこの方。
昔ディスティネーション神戸で一回登場してそれっきりだったシュラマイス氏。
「目的地がスペインとアンドラなので持って来られた」
イタリアにはデスマスクを持って行った。
しかし、物凄い断裂と断崖絶壁の数々、絶対にあれエクスカリバーの練習してるだろ。
その上物凄い岩山。あれを飛び越えるぐらいだから絶対にジャンピングストーンできるだろ。
「恐れ入ったか」
「あんな岩山飛び越えたり、手刀で地面を割る男に追い回されたらそりゃ死にますわ」
と、いう訳で今日はお休みだ。
ちょっとわくわくの海龍カノン。海など全く無い山間地なのだが…。
明日はアンドラ・ラ・ベリャ街歩きだ!