WSTマイス スペイン紀行

2015年4月某日、恒例の春休みでスペインはバルセロナまで行って来た。

出発、関空編

会社の人の勧めで、去年のイタリア旅行から「関空アクセス切符」を使うようになった。
知る人ぞ知る、片道1,500円弱で京都から関西空港まで行ける切符である。関空特急、リムジンバスの半額以下で行けるメリットがあるが、在来線をスーツケースを持って乗り継がねばならない。
また、阪急・大阪市営地下鉄・南海電鉄で連携しているのでJR・京阪沿線は対象外なのだ。

飛行機は深夜発なので金曜日に仕事が終わったらそのまま関空へと向かう段取りだが、阪急が丁度夕方のラッシュアワーに差し掛かっており、流石に97Lのスーツケースを持ってラッシュで混み合う特急に乗る気力はなかったので、準急・各駅停車を乗り継ぐしかなかった。
リムジンバスの半額で関空まで行けるのだ。安い分それなりのデメリットはある。

寒風の中駅で乗り継ぎ待ちの図。

当日の気温11度。4月にしてはものっ凄い寒い。
現地が暑いかもしれないので迂闊に厚着はして行けない。
ユニクロのウルトラライトダウンで寒さを凌いでいた。

天下茶屋で南海に乗り換えだが、関空行きの急行にどえらい人数のスーツケース持ちが入って来て今度は座れない。ラッシュアワーに乗り込んだゆえの悲劇か、京都からずっと座ってない。
その隙間隙間に通勤の人たちがいるので、彼らが降りた後を狙ってどうにか座ることができた。
スーツケース持ち達は皆中国か台湾の人らしく、物凄く盛り上がっていた。同じくスーツケース持ちだが言葉がわからない私、苦笑い。

さあ、そんなこんなで関西空港到着だ。

かのような経緯があったので、次回載る時は追加料金を積んでラピードにしようと固く心に誓ったのだ。

出発時刻の確認だ。

今回はドーハ経由でバルセロナまで向かうので、23:15分発のQR803が搭乗便だ。
それにしてもどこの会社もコードシェアしているね。


時間帯が時間帯なのか結構ガラガラ。このぐらい空いておれば電光掲示板を見てカウンターを探す余裕もあるのだが。

カタール航空のカウンター。

webチェックイン済みなので、そちらのカウンターで手続する。

毎年1万以上出して掛けていた海外旅行保険だが、この年から掛けなくなった。
飛行機のチケットをクレジットカード決済で購入しているので、カード付帯の海外旅行保険が使えることに気付いたからだ。

ともあれ、恙なくチェックイン完了。
金券ショップで5万ぐらいをユーロに換金していたが、現地で何かと物入りだろうと更に追加で換金しておいた。
この当時で1ユーロ132円ぐらい。

気になる保安検査だが、今回の旅行は飛行機の乗り継ぎが多く、ところどころの空港で靴を脱がされるのも嫌なので今回はクロックスもどき(300円)を履いて行った。
長距離航路の飛行機なんて寝るだけなのでぶっちゃけパジャマにスリッパで良いと思う。

そして、マイスは頑丈なケースを自作してスーツケースに入れた。レントゲンでさぞかし変なものが写るだろうが、今まで呼び出しを喰らったことはない。
だだし、ロストバゲージ対策にサガと海龍カノンとラダマイスだけは手荷物で持っていた。…他は無くされてええんかい!何のかんので人形3体鞄に入っとるやんけ!

関空は年々国際色豊かになっている。このころから規制緩和で海外旅行客が増えだしたのだと思う。出国審査が非常に混んでいた。
一方の日本人専用ゲートはいつ来ても相変わらずだった。

手荷物検査・出国審査が恙なく終わり、ボーディングゲートへ。

とは言え一時間以上余裕があったのでそこら辺をぶらぶらしたり、コスモスロットルのログインをしたりしていた。


飛行機を眺めたり。

こんなのが出て来たり。

海龍カノン、バルセロナ行きに向けて意気込む。
「イタリアに続き、今年も泳がんけどな」

お兄ちゃんも登場。

アンドラ公国にあるスパに興味津々。

それにしても夜の空港って人がいないスペース多いな。

「監視カメラはばっちり動いているがな」

我らが搭乗機QR803便。

そしてボーディング開始、機内へ案内されるも周囲にやたら日本人が多いなと思ったら、日本人のツアー客に囲まれてしまった。阪急トラ〇ックスだったと思う。
私は自分でカタールのサイトへ行って、自分で座席を選んだのだが、見事にツアー客に包囲された。

隣に座った方も、私がツアー客の一人に見えたようで、個人手配と知って驚いていた。
その方も旅行が好きで、機会があったら一人旅をしているのだと言う。
ツアーの方々も同じくバルセロナへ行くらしく、「ドーハで乗り継ぎがわからなくなったら我々についてこれば良い」と仰ってくれた。

それにしても何だか機内が臭い。正露丸臭い。消毒をした後なのか、誰か腹の調子の悪いものが正露丸を飲もうとして機内にばらまく正露丸テロを行ってしまったのか。

さてここで皆さんお待ちかね、機内食。

毎年国際線に乗っているので良い加減機内食の種類も覚えて来た。
シート前の座席にメニュー表があることと、和食か洋食、もしくはビーフかチキンであることを。

食うものを喰ったらそのまま爆睡。ひたすら爆睡。
消灯後は窓の外から見える星が綺麗だった。だが、北斗七星とカシオペア座しかわからなかった。

ひたすら眠って次に起きたら朝食だった。

朝ごはんも和食。
ヨーグルトも気圧差テロの襲撃を受けることなく開けることができた。

気が付けばこんなところまで。

中東系はアジア大陸をほぼ横断する。

中東系航空会社は機内食がハラル認証済みなのは勿論だが、メッカの方向-キブラも常時確認できる。

これでメッカへの礼拝の際も方向を迷わない、ムスリム仕様。
関西人としては「ああ、恵方巻の方向に似てるな」と思ってしまう。
着陸時の旋回中に拝礼の時間がやってきたら大変だなと思ってしまう。

ドーハ空港編

そうして漸く真っ暗だった地上に明かりが見えて来た。

見よ、ドーハの灯だ。
ナトリウム灯のラインがずっと海に掛かる橋だと思っていたが、よく見たら実は砂漠の間を走っている道路であることに気が付いた。

着陸後はバス登場。

例によって国際線乗り継ぎ、国内線乗り継ぎ、この空港で降りる人で降りる建物が違うのだろう、と思っていたが…、
今回は皆同じ建物で降ろされた。
昔のように「はい、乗り継ぎは黄色い扉の建物に入ってね!」が無くなったのだ。
勿論、この建物の中は保安検査場があるので撮影禁止だ。


夜明けのドーハ空港。

保安検査場は相変わらずの人だかりだが、昔のように殺人的ではなかった。中東の空港は本当に色々な国の人々が集うので見ていて興味深い。
検査場でぼさっとしていら携帯を落としてしまったが、周囲の親切な人々の指摘で大事に至らなかった。
人々の親切がありがたい。

保安検査の後、とくと言ってやることもないのでツアーの人たちに付いて行った。

このクマちゃんに2時間後集合とのことであった。
そっか、分からなければここに2時間後に集まってツアーにくっ付いて行けば良いのだな。
何かあれだな、Mr.ビーンとかで見たようなクマだな。

当初、電光掲示板で行き先を確認したらバルセロナ行きはあるがカタール航空のものではなかった。
これはもう2時間後にクマちゃんの元に集うしかないと思っていたが、よーく見たらキャセイパシフィック航空とコードシェアしていることに気が付いた。

再度電光掲示板のカタール航空専門板で乗り場確認。

今度はQR139便、B8ゲートか。

新しくなったドーハ空港を徘徊。

なんと、こんなピクトグラムの部屋が。

トイレかな?と馬鹿真面目に思っていた。

礼拝の部屋なのだ。
しかも、紳士用・婦人用と別れている。

因みに、ドーハ空港では乗り継ぎが4時間以上の場合はミールチケットが配布される。
だが、行きの便は乗り継ぎが4時間未満だったので対象外だった。

空港の免税店を覗いたりあちこちウロチョロ。
おもちゃ売り場。


ドーハ空港は広いのあっち行ったりこっち行ったり。


近未来感漂う空間。

そうこうしている内にB8ゲートにやって来た。

…あ、クマちゃんの前に集合するの忘れてた…。ま、いっか。

搭乗ゲートの側で大人しくボーディングを待つ。

空港内を徘徊しながらマイスが撮影できるような人のいないスポットをひたすらに探したが、そんなものは終ぞ見なかった。

飛行機は恙なく離陸。
今回は流石にツアー客に包囲されなかった。

そして機内食!
あの…、中東系航空会社で…、食事はハラル認証受けてるはずだけど…。あの…、ソーセージは…?
きっと、チキンソーセージなのだろう。

それよりも気になったのは、

食器が金属だ。
大体使い捨てのプラスチックが多かったので金属製に驚いた。あの…、飛行機は保安上小さなハサミや剃刀も持ち込めないのだけど…これは良いの?
上手く写せていないがナイフもあったのだ。良いの!?

さあ、前回ドーハからギリシャまでは5時間だったが、

今回の目的地はスペインなのでヨーロッパをほぼ横断する。実に7時間掛かるのだ。
何でか知らんが地名が日本語表示。

今回も窓際席。

取り敢えず、ひたすら外を眺める。そしてまた寝る。
関空・ドーハ間で爆睡して、ここでもまた爆睡。

そして食う。

おやつの時間だ。


この辺でギリシャ辺りの上空だったと思う。


飛行機の窓に氷の粒粒が付いていた。

そして飛行機は恙なくバルセロナに到着。


着陸後、駐機場へと向かう。


こんにちはバルセロナ エル・プラット空港。


窓際席なので降りる順番が回って来るまでボケっと積み荷が降ろされるのを眺める。

ここが最終目的地なので、飛行機を降りた後はアライバルゲートへと向かう。

イタリアにして然り入国審査はめちゃくちゃに混んでいた。何のアトラクションの順番待ちだと言わんばかりに。ギリシャで結構空いてる、フィンランドで爆速入国だったのでこの混雑には当初混乱した。
シェンゲン協定加入国ゲートはガラガラ。
それ以外のアメリカン、アジアン、オーストラリアン、アフリカンは皆一緒くたのゲートなので混むのも致し方ない。
これをいちいち入国審査官が質問してハンコを押してゲートを通すのだ。台湾のように指紋でも取って効率化させたい気持ちはわからなくもない。

入国審査アトラクションが終わった後はお待ちかね回転寿司コーナーへ。

よし!14番だな!
その他に各国の到着便情報を見るのも楽しい。ナポリとかモスクワとかデュッセルドルフへの直行便があるのか。

と、いう訳で飛行機から降りてから入国審査、回転寿司で荷物を受け取ってゲートを出るまで1時間以上を要した。
どう考えたって、入国審査待ちのウエイトが大きい。

さあ、今度はバスに乗ってアンドラ公国へと向かうぞ!

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