WST マイス in ギリシャ

皆さんお待ちかね、WST遂にギリシャ進出である。
今回の旅行もいつものWSTスタイル、航空券と宿しか取っていないと言う極めてシンプルなものである。しかし、海外旅行慣れしていない&言語が通じない&満足に英語を話せないで万が一の事があっては困るので、ネットでの個人手配ではなく旅行代理店経由で手配しました。

中東系の航空会社は深夜発の便があるので、仕事帰りに関空へ直行、そのままドーハ経由でギリシャへと言う旅行プランである。

関空編

つべこべ言わずに本題にうつる。

仕事帰りに直行と言っても、タクシーを使う訳ではないので当然スーツケースを持って移動である。
WST旅行最大の謎なのだが、どうしてスーツケースが馬鹿ほど重くなってしまうのか?容積がありすぎるので半分は空の筈なのに。

余裕のある人は車で直接向かうか、空港or現地まで宅急便で送ります。
お馴染み阪急梅田バス停。
20kg近いスーツケースを持ってよたよたと梅田まで到着。
まさかこんな重たいものを片手に階段は登れないので、エレベーターを探さねばならない。無かった時は泣きながら階段上げ下ろししなければならない。

朝、会社に行くときエレベーター迂回で遅刻しかけたので、大事を取って早く出たが、
まだ20時前。
…今度は梅田に早く着きすぎた。
00:10分発なので、22時ぐらいまでに空港に着けば良い。
何となく梅田-関空の往復券を買ってしまったが、帰りは京都駅行きでも良かったんじゃないかと思う。

しかし、スーツケースゴロゴロで梅田を徘徊しても面白くないのでさっさと来たバスに乗る。

お馴染み関西空港。
よく考えたら、高速リムジンバスって国際線のある4Fに着くんだよな。
国内線の人は2Fまで降りなければならない。

カウンターの場所を確認。

今回お世話になるのはカタール航空、ドーハでアテネ行きに乗り換えるのだ。

やっぱり開いていなかったので、暫くその辺で時間を潰していた。
21:40分頃受付が始まったのでカウンターに向かってみたら、まだガラガラ。
ガラガラの図。
しかし、よく見たらビジネス・ファーストクラス向けカウンター。
勿論エコノミークラス搭乗なので、エコノミーのカウンターは何処かと探したら、長蛇の列が。
写真には写っていないが、左の端がエコノミークラスで既に列ができていたのだ。
…さっきから一杯人が並んでいるなと思ったが、まさか、受付開始前から並んでいたとは…。
他社のカウンターだと思っていたよ…。

国際線2時間前集合と言うのは、混み合う事を想定しているに違いない。
本当にこんなペースで出発までに間に合うんかいなと長蛇の列に暫く並んでいたが、ふとビジネスクラスの隣のwebチェックインカウンターが目に留まった。
実は、何かよう解らんが前日リコンファームの代わりにwebチェックインしていたのだ。

列を離れて確認を取ったところ、ビジネスクラス並みのスピードであっさりチケットを貰えた。
…要するに、最初から並ばなくても良かったのだ…。
教訓、webチェックインは必ず行いましょう。空港によってwebチェックインカウンターが無い場合もあるが、それでも手続きはスムーズです。
昔国内線に乗った時、webチェックインなんて意味あるのかとぼやいたが、まさかこんなに便利だったとは…。

あっさりチケットを確保。

乗り継ぎは黄色いケースに入った航空券、機内持ち込みの荷物にはタグを付けるよう言われた。
このタグ、ドーハで空港内バスに乗る時結構役に立つ。
そう、アナウンスが聞き取れなくても、この黄色いタグの荷物の人達に付いて行けば良いのだ。

恐怖の保安ゲートを越え、出発ゲート近くで放心。
…いやあ、私は素通りだったけど、鞄の中思いっきり探られてた人いたよ…。

…とは言え、これからの旅行が一体どうなるのかも恐怖でした。

国際線国内線拘らず、空港・通関側としては鞄の中にこんなものが入っていてもどうでも良いらしい。
ともあれ、出国審査も恙無く通過。

管理人は恐怖だが、ギリシャ行きに意気込む海龍。
『遂にギリシャ進出であるわ』
勿論、空港内の監視カメラの存在も忘れてはならない。

関空-ドーハ機内編

そうこうしているうちに、

我らがドーハ行きQR803便の出発時間が迫って来た。
ここで管理人、何を思っていたのか昼の間散々失敗していたオリンピック航空サントリーニ行きの飛行機のwebチェックインを必死こいてスマホでやっていた。
webチェックインの重要性を思い知ったからだ。

スマホだったがチェックイン成功、で、そのまま恙無く機内へ。

何かよう解らんが、この便はANAとコード・シェアしているらしい。
マイルが貯まるらしいが…JAL党なのでよう解らん。
国際線でフライトはほんの11時間なので、エコノミークラスとは言え、シートにモニターが付いていた。

去年のグアムでのったコンチネンタルは一体どうだったか覚えていないが、カタール航空は離着陸時に全ての電子機器の電源を切れとは一言も言われなかった。
国内線はもの凄くうるさいのだけどな。
まさか、英語アナウンスなので理解できなかったとか…。

座席はガッツリ窓際です。
どうせ寝るぐらいしかやる事が無いので。

で、我らがQR803便は恙無く離陸。

離陸後しばらくして機内食登場。
最初は寝ていたが、匂いで目を覚まさせるのは流石だと思う。

フライトアテンダントがまずは和食か洋食か聞いて回るのだが、英語&三列シートの端なので聞き取れない…。つうか、何のこっちゃ解らん…。
このレベルで海外一人旅なのだ。良い度胸である。

ANAとコードシェアしていたとしても、日本人のフライトアテンダントが当たる訳ではない。
で、膠着状態のところを日本語慣れしたフライトアテンダントが『ワショク?ヨウショク?』と助けの船を出したので空かさず洋食を頼んだが、洋食は無くなったとあっさり英語で告げられ、和食を渡された…。
だったら最初から聞くなよ!

シートに挟んであったメニューにもあったが、鳥の南蛮漬けだったと思う。

中東系航空会社なので、イスラムの教えに従った料理を出しているらしい。
豚肉を使わないと言う意味かな…。
画面右上のワンカップみたいなのは水です。

で、食器を下げた後しばらくして消灯。
折角目の前にモニターがあるのだから、何か映画を見ようと思った。
一応、言語は日本語を含む六カ国語から選択できるので、勿論日本語を選択。
映画のラインナップにハリーポッターがあったのでそれを選択。今まで見た事無かったし丁度良いやと思っていたが…。
日本語を選択した筈だが、何故か字幕がアラビア語だ。
しかも英語は聞き取れない。勿論、アラビア語は読めない。
フライトアテンダントに言おうと思ったが、三列窓際だし英語でどう言うかも解らないし通じる自信も無かったのでこのまま不貞寝。何たるヘタレ。
皆さん、何処に行くにしろやっぱり英語はできた方が良いです。

日本から中東への夜間の移動はやたらと夜が長い。

まるで朝日を逃れるように飛ぶからだ。
故に夜明けも長い。夜明けが2時間以上続いていた。
ちなみに日本時間は朝の9時前。

映画はつまらないので、自分がどの辺を飛んでいるかを延々モニターで見ていた。

気が付いたらこんだけ飛んでいる。

中国・バングラディッシュ・インド・パキスタンを越えて、今アラビア海ら辺だそうな。
今まで精々3時間ぐらいの路線にしか乗った事無かったので、自分が今これだけ遠くに来たと思うと、何だかわくわくする。

この辺だったか、突然機内放送で機内で急病人が発生したので機内にどなたか医者か医療関係者の方はおられませんかと流れた。
そんなドラマみたいな事、早々起るんかいな…。
いやしかし、急病人の状態によっては最寄りの空港に緊急着陸になるんじゃないのか??

急病人が一体どうなったかわからないまま、朝食の機内サービス登場。
これも昨夜に続き、メニューを英語で事細かに聞かれたが何のこっちゃさっぱり解らず。
メニューを貰っているはずなのに、何の役にも立たない。読んだけど、頭に入ってねえ…。
取りあえず、ソーセージだのエッグだのが旨そうなのでそれで頼む。

要するに洋食。


魅惑の朝食。
ソーセージは豚肉なのではとか言う愚問は無視する。

この後、食後に紅茶を頼んだのだが、恐るべき目に遭う。
別に機内の急な揺れで熱い紅茶を頭から被った訳ではなく、ミルクを開けた時にミルクが気圧差で服に飛び散ったのだ…。結構目立つ位置に。これぞ気圧差テロ。
教訓、機内で密閉容器を開ける時は気圧差に気を付けよう。

そうこうしているうちに、朝陽が差して来た。

日本時間午前10時ぐらい。

ドーハ編-アテネ編

で、我らがQR803便はカタール国は首都ドーハに到着。

…が、30分ほど遅れて到着しているらしい。
タラップから降ろされると、そのまま待機していたバスに搭乗。で、ドーハで降りる人、国内線を乗り継ぐ人、国際線を乗り継ぐ人で、異なった建物で降りるんだそうな。
様々な国の人間が訪れる空港なので、初めてでも解るようチケットから建物の色から全て解りやすく分けられていた。
アナウンスは英語&アラビア語で解らんが、要するに黄色いチケットやタグを持っている人に付いて降りれば良いのだ。

バスはやや手荒な運転で空港内をくるくる回った後、黄色い扉の建物に到着。ここが国際線乗り継ぎらしいが、即手荷物検査場なので撮影不可。

カタールと言えば位置的に中東・アジア・ヨーロッパ・アフリカを繋ぐ中継地。
…国際線乗り継ぎの手荷物検査場だが、どえらい混み具合なのだ…。
私が来た時点でかなりの人だかり。カタールはまだ早朝だぜ。おかまいなしにバスが到着する度乗り継ぎの人達がやって来て大混雑。
アトラクションならば悠に2時間待ちさせられる人だかりだ。しかも、行く先は手荷物検査と言う最も面白くないアトラクションだ。

しかも、ここで馬鹿管理人、携帯の時間をカタール時間に合わせるのを忘れたので現在時刻が解らずじまい。…時差を把握していなかったので逆算もできなかったのだ…。
万が一乗り遅れたら一体どうなるのか。これだけの人数てんこもりなのだ。乗り継ぎに間に合わない奴だって出て来てもおかしくはない。
代理店で予約時に確認を取ったが、遅延で乗り遅れた場合は航空券買い直しらしい。
出発時間が迫ったとしても、それを係員に英語で訴える事すらできない。
…英語はできた方が良いです。

などと非常にストレスフルな事を考えていたので、必死すぎて保安検査の事など頭から飛んでしまっていた。
ついでに、こんだけの人数を捌くので、保安検査の人も相当必死だったと思う。人形の数体どうでも良いに違いない。

で、這々の体で保安検査場を抜けた後、ゲートまで走ったが…、

ボーディングまで40分以上あった…。
何か、出発案内をしているので必死でゲートまで走ってチケットを見せたが、シートを指差して『シットダウン』の一言であしらわれた。
モニターを見たら次のフライトだった。係員に『ネクストフライト?』と聞いたら『ネクストフライトだってよ』って感じで笑われた。
相当おかしい英語だったみたいだし、こっちももうちょっとマシな聞き方があったと思う。
…英語はできた方が…。

と、言うかTOEIC250程度のスコアで単身海外旅行に挑んでいるのだ。予測された結果である。
嫌なら事前に英会話学校なり通っている筈。

シットダウンも退屈なので、空港内をぶらぶらする事にした。
確か、ドーハ空港は現地通貨のリヤルの他に、ユーロ・米ドルが使えるらしい。…今回、ドルを消化したかったので、前回のグアム旅行で残った現金38ドル余りを持って来た。T/Cは問題外だと思ったしな…。
…が、米ドルとカタールリヤルのレートを知らんので値札の商品が一体幾らなのか皆目見当もつかない…。あっちこっちにレートを書いたボードがあるが計算できない…。
教訓、レートは事前に調べておこう。また、計算はできた方がいい。

こんな調子では買い物すらできないが、マイスサイズの絨毯調マウスパッドがあったので空かさずレジへ直行。一体幾らか分からんが、まさかマウスパッド一枚で35ドル以上取らんと思ったし。
結果は25ドル。間に合ったが意外と高かった…。

フードコートにウェンディーズがあったが食欲が無い&結構込んでいる&ルートビアが無い、の諸々の理由で退散。

大人しく座って飛行機を待つ。
ここでやっと世界時計ウィジェットにカタール時間を追加。…アテネと一緒じゃないか…。

で、ゲートに人が並び始めていたが、ここでなんとアテネ行きの飛行機が遅れている事が判明。
具体的にどれだけ遅れているか分からないが、事情を聞いたとたんに並ぶのを止めた人もいるので結構遅れるのだろう。
係員は一人一人説明して回っていたが何と私は抜かされていた。言葉が通じなさそうなので説明しても無駄だと思ったのだろう。実際通じないのだから仕方が無い。

でも、まだ並んでいる人もいるし、並ぶ以外他にやる事も無いので並ぶしかない。
…が、何分遅れているのか皆目見当もつかない。10分ぐらいならまだしも、一時間以上かもしれない。
段々不安になって来て、聞うかな思ってと列から離れようとした瞬間案内開始。

またしても飛行機まではバスを使用。


飛行機の神秘なんだけど、並んでいたに関わらず、バスから乗ったり降りたりしているうち搭乗時にはいつの間にか最後尾になっているのは何故?並んだ意味ないじゃん。
写真ばっか撮っているからか…。

適当に選んだ場所が翼の上。

と、言う訳でドーハ発アテネ行きQR472便は若干遅れつつも恙無く離陸体勢に入る。
ここで関空で預けた荷物がちゃんと一緒に乗っているかなと少し心配になる。

管理人の心配を他所に飛行機は恙無く離陸。

さらばドーハの地よ。帰りにまた合おう。

ドーハも俄景気の国なのか、首都を越えると延々砂漠でした。


英語ができないばかりに空港では散々な?目に遭ったが、ドーハ空港は様々な人種、民族が入り乱れる人類の坩堝的な非常に面白い場所でした。
今回は乗り継ぎに利用したけど、中東にも行きたくなったよ。

で、離陸後しばらくして皆さんお待ちかねの機内食登場。

全く聞き取れなんだがチキンアンド何とかと言われたので、『じゃあチキン』と言ってみた。

どの辺がチキンなのか、さっぱり解らない。
味はまあまあ。
チキンの他は一体なんだったのか、今ではさっぱり解らない。まさか、ここまで来て和食メニューは無いと思うし。
フライトアテンダントも、どっちでも良いやと渡した可能性あり。
英語はできた方が…。

飛行機は延々砂漠の上を飛んでいる。

日本の国内線は離着陸時一切の電子機器の電源を切るよう要請されるが、なんとこの飛行機はUSBジャックが付いていた。スマホに映画DLしときゃ良かった…。

ドーハ到着が遅れていたが…、

風が強いのか飛行機がえらい揺れる。
着席&シートベルト着用命令が出て機内サービス禁止。
…さっき食べた機内食、戻しそうだ…。

その上、暑いし酷く渇く。何か飲みたいが飲み物を持っていないし、乱気流で機内サービスも受けられない。
そんでもって揺れる。気分が悪い…。
どっかで誰かが吐くような音が聞こえた気がするが、きっと気のせいだ…。
寝ようにも暑くて寝られない。その上、脱げるような服を着ていない。
何か飲んだらマシだったと思うが…。
教訓、機内サービスが受けられない可能性もあるので、飲み物は必ず機内に持ち込もう。

その後はひたすら暑さと揺れと渇きとの戦い。
飛行機の揺れなんてバスのようなもんだ、船に較べたら断然マシだと、昔沖縄に行ったときゲロ舟に乗った事を必死に思い出す。船はなあ、波があると断続的に高さが1m以上変わるんだぞ。それに較べたら飛行機なんか…。
…機内食戻しそうな時に逆効果の気もするが。
またどこかで吐くような音が聞こえた気がするが、知らん…。

ギリシャに着く前に既に試練を受けている状態。

地獄のフライトが永遠に続くのでは思われた頃、ようやく我らがQR472便はギリシャに到着。

シートベルト着用命令が出たまま着陸態勢。
あの、水を…水を下さい…。

先が思いやられる状態でアテネ空港に到着。

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