マイス屋外撮影マニュアル

前項では時間帯、天候による光量条件を説明したが、
今回は更に特殊な条件である海と温泉撮影について説明したいと思う。

ちなみに、これも素人判断なので本格的に写真を志しておられる方は
他のサイトに移動されることをおすすめします。

また、これは私の持っているカメラを基にした所見であり、
機種や性能によって撮影結果の差異が出てきます
ので飽くまでも参考の一つに。

温泉編

心得とリスク。

最初の項目でも触れましたが、温泉・大衆浴場は撮影禁止とは明記していなくてもするのならば絶対に人に見られないようにするのがマナーだと思います。詳しくは1ページ目で述べてあるのでここではあまり書きません。

リスクについてですが、モラルやマナー以外に、温泉の泉質そのもののリスクと言うものがあります。海水並みの泉質を持つ所、時として強アルカリや強酸性の湯だったりすることもあるので、泉質もまた素体に負担をかける原因となります。
素体の痛みやネジパーツの腐食、塗料の剥離を気にされる方は基本的に温泉遊戯はお薦めできません。気になる方は入浴前に泉質の確認し、特に、『肌の弱い方は入浴を控えて下さい』と書かれた温泉には入れないようにしましょう。

登別にて。
実はこう見えて結構強い酸性の泉質だった…。

実践編

基本的に、温泉での撮影はぶれとの戦いになります。
晴天時の露天風呂ならば、屋外撮影と同じ条件ですが、日中でも室内だと人間の目ほど光量を拾ってはくれないことと、何時人が来るかわからないリスクがあるので、大抵の写真はぶれてしまいます。
なので、殆どは捨て写真と考えた方が良いし、人が多すぎる時はすっぱり諦めることをお勧めします。無理に撮って人に見つかり、盗撮扱いされても面白くないですから。

また、ジャグジーの湯などは自分が真っすぐ立っているつもりでも、意外にブレます。マイスは水に沈むので、ジャグジーの中に落としたらそれこそシャレにならないので要注意です。
後、温泉撮影は基本的に逆上せとの戦いです。自分の心臓の鼓動が原因で写真のピントが合わなかったり、ぶれたこともあるので、逆上せやすい人にはあまりお勧めできません。


そう言う時は何かに掴まって根性で乗り切る。これに尽きる。

しかし、きっちり撮ったつもりでも基本はブレているのでここは旅情と言うことで諦める。

要は雰囲気で勝負と言うことです。

やはり、落ち着いて良い絵を撮りたい時は貸し切り風呂を選ぶか内風呂、もしくは閉館間際か人の少ない時間帯を選びます。


さっきからサガばっかりなのだが…。
この日はなぜか人が全くいませんでした…。
今までの経験で言うと、平日午後4時〜午後7時は殆ど人がいませんでした。…大体はご飯を食べているよなあ…。もちろん、施設によって落差はあります。

また、マイスの個体にもよりますが、温泉の照明によっては酷い色かぶりを起こします。
こと、温泉と言えばこいつ!と言われる双子座兄弟は私のカメラで撮ると真っ黄色になる現象に見舞われます。

ただし、フォトショップを使えば簡単に色かぶりは直ります。
イメージ→色調補正→特定色域の選択でイエロー系の色からイエローを-50%引くと色かぶりはほぼ補正できます。

アフターケア

どんな泉質にも関わらず、一応水道水や真水で10分以上浸けておくことをお勧めします。
そして、錆の防止にティッシュ・または綿棒でネジ止めの穴まで水気を拭いておきます。
マイス第三素体は胸の前面がカバーになっており、そこの下にネジ穴があるので注意が必要です。
その後は全身の水気を拭い、風通しの良い場所で乾燥させます。

海水浴編

心得編

屋外撮影の中でもかなり異質な温泉編は実践しようかと言う者はごくわずかだが、更に異質なジャンルの海水浴編である。
そう、海水にマイスを浸けるのだ。

…なんで海中撮影を始めたのだDAWNと言う率直な疑問もありそうだがそがそれ、実は以前、海中にいるイメージのカノンを描こうとしたのだが、当時はそんなに泳ぎに行ってもいなかったし、光源や水面下の光が一体どう映り込むのかのイメージが全く湧かずに狼狽したことがあったのだ。
…で、カノマイスも出たことだし、いっそのことマイス本体を海に持って行って浸けて撮ってしまった方が早いではないかと言うのがそもそもの発端である。要は資料目的の撮影、付き合わされた海竜カノン、大迷惑。

その海中撮影だが、まず事実として言えるのはアフターケアを怠ると、確実にネジ止めが錆びると言うこと、また、頻繁に行うと劣化を早める原因になりうると言うこと。
しかし、私自身も海水遊戯は年に一度やるかやらないかなので、劣化の辺り何とも言いません。
塗装の質にこだわる方にはもちろんお勧めしませんが、そう言う方はそもそも屋外で撮影しないと思います…。

また、海水浴+マイス撮影なので、海水浴時の注意事項と言うのは当然必要になります。潮に流される危険、クラゲに刺される危険等です。詳細は海上保安庁や観光協会のサイトで確認して下さい。安全な海水浴の心得については敢えてここでは説明しません。

私はこんな趣味周囲に知れるのが嫌だし集団行動が苦手(協調性が無い)なので一貫して一人で撮影に臨んでいますが、海難事故のリスクも考慮して、基本的に同じ趣味の人を誘い合わせて二人以上で泳がれることをお勧めします。

そして、水中でカノマイスを撮影する際に一番気を使ったのは髪パーツを落とさないかどうかです。ものは樹脂で出来ていますが、マイスは水に沈みます。
自身の足の届かない沖合に行った時はマイスを海の底に落としてしまうリスクも覚悟して撮影に臨んで下さい。素潜りに自信のある方は回収可能かもしれませんが、岩の隙間にでも落ちられたらシャレになりません。
また、パーツ紛失にも細心の注意を払って下さい。海から上がったらカノンがスキンヘッドでしたオチもシャレにならないので。

温泉撮影・海中撮影両方に言えることですが、私はダイキャストパーツ装着のままで温泉もしくは海に入れることはまずありません。大抵はカノンスニオン素体か、カスタマイズした樹脂粘土製の足パーツで臨みます。
なので、温泉の泉質、海水がダイキャストパーツの塗装に与える負担は未知数です。おそらく、塗装が剥げてしまいそうな気もしますがはっきりしたことは言えません。実行したもののみぞ知る、と言った具合です。

機材編

必要なものはマイス本体と水中撮影が出来るカメラ、以上です。
私は基本的にシュノーケリングとマイス撮影を同時に行っていますが、場合によってはダイビングでも可能かもしれません。しかし、水圧による素体への負担はこちらでは実証していませんので、ダイビング+海中撮影を行われる方は自己の責任を持って撮影に臨んで下さい…て、誰もそこまでやる奴いないか…。
一番お手軽で無難なのは浮き輪だと思います。もちろん、潮の流れには注意して行って下さい。

後、カメラ・マイスの落下、紛失防止に専用のポーチを持っていくのが無難だと思います。

実践編

・水深3〜5m・リーフ内

海の中と言うのはかなり特殊な環境で、まず、水面下の反射と揺らめきで独特の陰が入るし、海の中と言うのは存外暗いです。暗いと言うか、海単体で撮ればそれなりの明るさですが、晴天時の海でマイスと撮影すると、マイスのみが白く浮き立ってしまいます。


晴天時独特のコントラスト。どうしても被写体が白飛びする。

なので、晴天よりも曇天の方が寧ろコントラストが安定します。

だがこの後、すぐに晴れた。

これの撮影時も曇天。

珊瑚礁ならばリーフ内をお勧めします。波も穏やかですし、何よりも珊瑚が絵になります。

・水深5m〜外洋

水深5m以上は水質と気候にもよりますが、背景が殆ど映り込みません。
10mを超えるとまさに外洋。

背景が全く映り込まないのでリスクの割に良い絵は撮れません。
言うまでもなく外洋は波が荒いので撮影も一苦労です。
独特のブルーは見応えありますが。

・水深1m〜浅瀬

ものが人形なので、言うまでもなくこちらの方が良い絵が撮れます。

何より、安全だし。
ただし、人に見つかる可能性は大なので周囲に気をつけて撮影を行って下さい。

・水上撮影

条件は通常の屋外撮影と全く変わりません。


ただし、ものが人形なのでシャッターを押した瞬間波に飲まれることもあるので、タイミングが肝心です。ちなみにこれは、沖合に出て根性の立ち泳ぎで撮影していました。

アフターケア

温泉編に同じ。ただし、流水に10分以上浸けて下さい。これを怠ると塩を噴きます。いっぺん、カメラを水に浸けたは良いが、流水にするのを忘れて塩を噴いて焦ったことがあります。
潮の浸食と言うのは意外に手強いです。流水に浸けて潮抜きをしたら後は温泉編と同じ、水気を取って風通しの良い場所に安置して乾燥させて下さい。

以上、マイス屋外撮影の中でも最も異質な温泉撮影と海中撮影についてでした。

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