WSTマイス北海道紀行-秋の陣-

二時間遅れで入港したフェリーすいせん。
私は千歳空港で過ごす気満々だったが、世間知らずも良いところだった。

千歳編

フェリーから降りた後、千歳行きのバスに乗るのだが、何とバス希望の徒歩乗船はたったの二人なのでタクシーが手配された。


雨の苫小牧東港。
徒歩乗船はほぼ皆無。車かバイクで来るのが当たり前の港だ。
最寄駅は無人駅でこの時間にはほぼ電車はない。JR苫小牧駅行きのバスも一日に一本あるかないかで、このように到着が遅れてしまったら徒歩乗船にはほぼどうしようもない。


バスで採算撮れるか心配だったが、やっぱりタクシーにするよね。
で、試しにメーターを見てみたら上がる上がる。
冗談抜きで10,000円を超えた。ちなみに新日本海フェリーの計らいでタクシー代はバスと同じ1,000円だった。

45分かかるところをタクシーの運ちゃんの計らいで40分で南千歳に付けてくれた。
千歳までも行ってくれるらしいが、私は空港まで行きたいので南千歳にした。

で、南千歳に着いた途端室蘭行きの特急の改札が始まった。
そう、絶対に間に合わないと思われていた室蘭行きの電車に間に合ったのだ。つか、南千歳からも乗れるのだ。
ここで決断を迫られたが、楽天トラベルで調べたところ、室蘭で泊まれる宿は全くないのでこの電車は見送った。ホテル、キャンセルしなかったらよかったね。

で、千歳空港行きの最終で空港に着くなり警備員にどこへ行くか聞かれ、「千歳空港温泉に行く」と伝えたところ、「既に定員オーバーだ」と追い返された。空港は11時で閉館。飛行機を乗るわけでもないのに夜を過ごすなどと言うふざけた真似はできないのだ。
当たり前と言えば当たり前なのだが自分の想像力のなさに絶句した。

思えば、札幌・千歳で宿が全くない状態なので、千歳空港温泉も満員であることは予測できた事態なのだ。もう少し早い時間なら何とかなったかもしれないが、こんな時間に来てももうどうしようもない。
「千歳に行けばホテルもネットカフェもあるので千歳に行くことを勧める。千歳空港にとどまっても締め出されるだけだ」
そう警備員に言われたので、大人しく千歳行きの最終電車に乗ることにした。千歳空港から千歳まで歩くのは流石にハードすぎる。電車があるのなら乗るに越したことはない。
最初っからタクシーで千歳に向かっておけばよかったね。これぞ無駄足。千歳空港線が良い値段するので800円ぐらい無駄に払っている。

で、最終電車で千歳に着いて更に絶句した。
楽天トラベルで調べても宿泊できるホテルは一軒もない。だが、札幌まで向かっても仕方がなかったのでここは千歳で踏みとどまった。
とりあえず、スマホで千歳駅周辺のネットカフェを探し出し、グーグルマップをもとに向かうことにした。
幸い徒歩10分の場所にあるようだ。ここを断られたらビジネスホテルに空きがないか聞くことにする。

件のネットカフェについてみたらフロントに結構な人がいる。スーツケースを持っている人間もいるので私のような計画性のない人間だろう。
フラットシートは喫煙以外は皆無。カップルシートがあるみたいなので、そこなら辛うじて横になれるだろうとカップルシートにする。料金は一人分らしいが、カップルが来て使いたいと言ったら追い出されるそうな。

結論から言うと、禁煙・喫煙の区別の意味がないぐらい煙草臭い。仕切りが全くないのだ。
ネットカフェあるあるでおそろしく空気が悪い。

「で、結局ネットカフェかよ…」

言わんこっちゃないのロス兄さん。

「下手をすれば千歳の街を始発まで彷徨う羽目になったのだ。居場所が確保できただけでもありがたいと思え」
最悪、駅前のコンビニで明け方まで居座りか、交番に泣きついてホテルを紹介してもらうかだ。お巡りさんの説教不可避。

計画性なさ過ぎ…。

「最悪…。千歳空港温泉入れないばかりかネットカフェだなんて…」
それもこれも三連休だから。

結局、ウーロン茶を呑んでアイスを喰い、AKIRAを完結まで読んでいた。
フェリーで結構寝ていたのでほとんど眠れなかった。
「ぼくだけがいない街」が気になって一気読みしてしまった。石狩だが同じ北海道が舞台なので関西人には凄い臨場感。

そうこうしている内に朝一の室蘭行きの電車の時間がやって来た。
在来線で向かうので2時間ほどで室蘭に着く。
で、ネットカフェを出たは良いが駅までのナビが訳が分からずに右往左往する。
「北西に進んでください」と言われても、全く知らない土地で北西がどっちかわからんよ。太陽の向きをもとに北西を差したら駅とは全くの逆方向になる。

ナビの言うことを半分無視して千歳駅へと向かう。
ナビもすっかりへそを曲げたのか、駅前についても迂回しろと言い続ける。構内に入っても迂回しろと言い続ける。「目的地です」とは一言も言わない。
こいつにとってのゴールはいったいどこなのか。徒歩ルートではなく車で選択してしまっていたのか。

そんなこんなで千歳駅。
風が結構冷たい時があったり蒸し暑いことがあったりして体温の調整に難儀した。


乗客の皆さんは風を避けるため階段付近で待っているのだ。


列車は東室蘭行き。
迷うことを想定して6時半に出て来てよかったぜ。

で、電車も飛行機もバスも進路方向には敏感で絶対に海側の席に座りたい!と思うのだが、日曜日の朝でも結構な混み具合。

何のかんので山側に座ることに。
途中、昨夜眠らなかったことと電車の揺れでうとうととしてしまい、居眠りをしかけたが顎を支えていた手が滑って窓枠で額を強打した。
後日、それはたん瘤となった。

痛みに呻きつつ登別到着。

やあ登別、久しぶり。


そして電車は東室蘭駅へ。
ここで室蘭行きに乗り換え。


そして終着駅の室蘭に着いた。
ちなみに隣の駅のぼこいは母恋と書く。

室蘭まで来てしまったということは、今夜泊まるホテルが駅から10分ぐらいなので荷物を預けておける。
何故そうするかと言うと、JR室蘭駅よりもホテル近くの室蘭観光協会の近くのバス停のほうが水族館行きのバスが多いのだ。道南バスのサイトで確認する限り。

また、この観光協会前のバス停は明日乗る空港行きのリムジンバスも出ているので、ちゃんと場所を覚えておかねばならない。

背後のレトロな建物が観光協会です。

観光協会と私。

ホテルに向かう時もそうだが、物凄い雨が降ったかと思いきや急に晴れたりの繰り返しだった。
言うなれば春先に来る嵐に凄く似ている。

そしてバスに揺られること数十分、バスは水族館前に着いた。

名物、白鳥大橋。

本当に北海道は出ずっぱりだ。

白鳥大橋と私。

白鳥、と聞いて、

「………」
ちょっと氷河のことを思い出している。

ところで、雨も去ることながら海から凄い風が吹いてくるんだが。

そんでもって鬼のように潮が満ちている。


こう言う時のために冬装備なのだ。


容赦なく風が叩きつけてくる。この時は来る時少々暑かったが、ライダースを着てきてよかったと思っていた。その時だけは。

室蘭水族館編

ともあれ、水族館前に入ってみる。

ペンギンのイラストがめちゃくちゃ可愛い。
絶え間なく強風は吹き付け、突風と共に雨が降り付ける。
傘を差していても意味がないほどの突風で、骨が曲がってしまう。
ポンチョ、持ってくればよかったね。

内部はこんな感じ。


何と遊園地がある。

ちなみにこの水族館、十月の三連休をもって冬季閉館してしまうので、感謝祭として棒引きをやっていた。ちなみにアタリは新巻鮭丸々一匹。流石は北海道、豪快な景品だ。

ペンギン舎はこんな感じ。

学校を模しているのだ。

で、愛に溢れるポップでペンギンたちの姿が紹介されているのだ。

ムサシ…??

カモメまでカウントされてる…。
サクッとノブナガとムサシの恋愛遍歴について書かれているが、お前ら両方オスじゃないのか…。
違うよね、管理人の眼が腐っているだけで、ノブナガとムサシの二羽のオスはウメと言うメスを争って喧嘩していたんだよね?

さて生徒たちは…。

誰が誰かわからん…。
雛だけなら何とか。

さて、そうこうしている内にペンギンウォークが始まった。

マットの道を歩いてくるフンボルト達。

ペンギンたちの行く先には難関が待ち受けている。
往復するので二回ずつ難関を突破せねばならない。

まずは迷路。


皆、何となく入って…、


何となく抜けていく…。
通りなれているのか行き止まりにぶつかるものはいない。


もともとペンギンって前に続く習性がある。

次なる難関は、

ポールだ。
おたる水族館と言い、北海道ではショーの際ペンギン達はポールを飛び越えなければならないのか。


いざポールへ。

おたる水族館には唯一ポールを飛び越えられるエースのブ太郎がいるが…、

普通に考えたらそうするよね。


飛び越えるものではなく最早くぐるもの。

そして広場でしばし撮影会を開き、ペンギンについての飼育員さんたちの説明が始まる。
撮影会場は人が多すぎたので寄り付けなかった。

そして最後の難関、

ミニ白鳥大橋。


よく見たら後ろにもプロフィール解説のポップがあるじゃない。
ぽよよ〜んて…。

撮影を終えて戻って来た。

一番低いポールは流石に飛び越えるペンギンたち。

白鳥大橋の使用率は半々。


使う使わないはペンギンの気分次第。
ちなみに、橋の真ん中で羽繕いを始められると渋滞が起こる。

さあ、ウオーキングを見た後は寒いので食堂に避難だ。

なんか「つぶやき」の看板に凄く惹かれる。


なので思わず買ってみた。


かやくご飯につぶ貝が入ったやつだ!。
なかなかおいしかった。後、特設会場で浜焼きもやっていた。凄くおいしかった。

途中、こんなものが展示されていた。

捕鯨銃だ。これをクジラにぶっ刺すのだろう。
何だか痛そうだ…。欧米諸国が残酷だと非難する気持ちも判らんではないが、捕る側にだって生活がある。

ペンギンプールのお隣はアシカプール。

なんかすごく人間臭い泳ぎ方をしている奴がいる。


ウインクするアシカ。
なんでこんなに愛想良いかと言うと、ちょうど餌やりタイムでお客さんが餌を与えているのだ。


いや、そんなに媚びられても、魚持ってないんだよ私。

朝は少し蒸し暑かったが、風に晒されている内にだんだん体感温度が下がってきて物凄く寒くなって来た。ライダースジャケットだけじゃ足りない。これ、インナーにババシャツ、アウターにストールがいる奴や!

余りの寒さに退散しようと思ったが、棒引きタイムまで粘ることにした。
入館時に整理券が配られるのだが私は135番ぐらいで、この寒さで入館者もあまりいない様子なので当選確率が上がるのではないかと言う淡い期待があったのだ。
と、言うか絶対に当たると確信していた。どんだけ想像力がないんだ私。
ただし妄想力はあった模様で、もらった鮭をどうするのか延々考えていた。

とりあえず、寒風吹きすさぶ中ペンギンを眺めて時間をつぶす。


こんなに寒いのにプールで泳いでいる。お前ら、温帯ペンギンなのに…。
お前ら寒くないかと思っていたらどんどん舎に入って数が少なくなり、最終的には4羽ぐらいしか外にいなかった。

さあ、問題の棒引きだが、時間が近づいて会場に向かってみたらすごい人だかり。
整理券は一人一枚ずつなので、ああ言うのは家族で来た方が当選確率があがるのだ。
結局、当たらないどころか掠りもしなかった。昆布も干物も当たらなかった…。

余りの寒さに水族館を後にする。

この寒さでノースリーブはだめでしょ。

「寒い!寒すぎるぞこれ!」
見ているこっちも寒い。


「耐えろミロ!小宇宙で乗り切るのだ!」
そう言うこいつは防寒効果の怪しいスモック。


いや、無理なもんは無理。

で、余りの寒さに水族館の真ん前のスーパー銭湯に飛び込んだ。
バスタオルのレンタルを頼んだら販売のみになると言われた。
持ってないのでフェイスタオル二枚を買った。
温泉自体は何というか凄く地域密着型で、殆どが常連さんと言った感じだった。

温泉である程度温まった頃には日が傾いていた。
「相変わらず風は強い!つかむちゃくちゃ寒いぞ!」


また、白鳥大橋と。


「おのれ!無茶苦茶寒いぞ!」
予想していた以上に寒い。つか風が強すぎて体感温度がずっと低く感じる。
おかしーなー、予想では12度だったのに…。


「ばかめ、海の天気を甘く見るからよ」


雨は降らなくなったが凄い風だ。画像では全く伝わらないが。


なんか一月のカレンダーとかに使えそうな感じ。

折角のドヤ顔を披露してくれたが、

余りに寒いので撤収する。


「折角風呂入ってあったまったのにまた冷えたら世話ないでー」
そう言うあなたはノースリーブじゃないですか。


「もこもこついてるし大丈夫やねん」
そう言う問題か?

やって来たバスでホテルの近くに戻って来た。

現在の気温、8.5度。
12度を下回ったのはさておき、風のせいで体感温度は5度ぐらいに感じた。


港から製鉄所を望む。


またスモック姿の彼が。


なんだろう、視覚的に体感温度が下がる。


袖の震え具合でいかに風が強いかがわかる。
「離陸してしまうぞ私」

ホテルに戻るぞ!

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