はじめに
聖闘士星矢ファンにとって、可動フィギュア「聖闘士聖衣神話(セイントクロスマイス)」は魅力的なコレクションアイテムです。2003年に登場した初期シリーズ「無印」と、2011年から展開されている「EX」シリーズの2種類が存在し、どちらを購入するべきか迷う方も多いでしょう。
本記事では、両シリーズの特徴や違い、メリット・デメリットを比較しながら、購入時の参考になる情報を整理します。※今回は女性素体は割愛します。
1. 無印とEXの登場背景
無印(2003年~)
- バンダイから発売された「聖闘士聖衣体系」の後継シリーズとして登場。
- アニメ「冥王ハーデス冥界編」OVAの影響を受け、冥界三巨頭などが早期に商品化。
- 劇中再現性を重視し、ハーデス瞬、ジェミニサガ、シードラゴンカノン、教皇シオンなど衣類付きキャラクターもラインナップ。
- 星矢・紫龍の私服版(聖衣ボックス付き)も販売。
- 可動素体は進化しており、以下のようなタイプが存在:
- 第一素体:黄金聖闘士、冥界三巨頭など
- 第二素体:最終青銅聖闘士
- 第三素体:アスガルド、海闘士、白銀聖闘士、後期冥闘士


EX(2011年~)
- 無印の可動・ポージング性能を改善し、聖衣を装着した状態でのアクション性を強化。
- 聖衣の固定性や耐久性が向上し、より現代的なディテールに進化。


2. 無印とEXの具体的な違い
特徴 | 無印 | EX |
---|---|---|
可動性 | 良好(第三素体は特に高水準) | 非常に高く、ポージングしやすい |
聖衣着脱 | 人体ラインに沿って再現性重視 | 聖衣装着時のプロポーションを優先 |
衣類の着せやすさ | 着せやすい。自作衣類にも向く | 着せにくい。肩関節が複雑で難易度高 |
表情パーツ | 分割なし。全交換式でやや負荷あり | 分割式で豊富な表情差し替えが可能 |
造形の雰囲気 | アニメ調・車田風に近い(特に2007~2011年) | 黄金聖闘士は鋭角な顔立ちが多く好みが分かれる |
頑丈さ | 第三素体は関節摩耗が見られるが後期は改善 | EXも経年で関節摩耗リスクあり |









3. メリット・デメリット比較
無印のメリット
- 絶版ながらEXよりは比較的安価に入手可能
- 衣類付きのラインナップがEXと比較して豊富
- 人体に近いシルエットで人間の服の型紙を縮小して流用可能
- アッペンデックスなど、シリーズ後期の造形に魅力を感じるファン多数
無印のデメリット
- EXと比較して関節の保持力・可動域に限界があり、関節摩耗・腰崩れのリスク
- 当時の技術では成形色での細やかな再現ができなかったため、2015年以前のものは顔面は塗装されている。色再現もアニメのセルに準じており好みが別れる。
EXのメリット
- 可動性が高く、アクションポーズを取りやすい
- 顔パーツの分割で表情の付け替えが容易
- 聖衣装着時のプロポーションに優れる
EXのデメリット
- 高額化が進行。中古でもプレミア価格
- 関節の耐久性は高いが、経年での摩耗は避けられない
- 肩構造が複雑で衣類着用には不向き








まとめ
どちらが「優れている」というよりも、遊び方や目的によって選ぶべきフィギュアが異なるといえます。
- 聖衣を着せてアクションポーズを楽しみたい人 → EXシリーズがおすすめ
- 着衣状態の再現や自作衣装での遊びを楽しみたい人 → 無印シリーズが適している
それぞれの魅力を理解した上で、あなたにぴったりの“神話”を選んでください。
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