はじめに

聖闘士聖衣神話(マイス)に服を着せてみたい――そう思ったことはありませんか?
とはいえ、マイスの服作りは思っている以上に難しく、筆者自身もまだまだ模索中です。この記事では、自分の経験をもとに「どうやってマイスの服を作るのか?」を初心者向けに解説していきます。
あくまで一例としてご参考ください。人によって最適な作り方は異なります。
パターン(型紙)を作ることから始めよう
まず、服作りに欠かせないのが「型紙(パターン)」です。
世の中には型紙なしで感覚的に作る方法もありますが、筆者はラインと再現性を重視しており、型紙から制作するスタイルを採っています。
手順1:ドール服の型紙本を使う
- リカちゃんやオビツ21など、1/6サイズのドール服の本を購入します。
- 記載されている型紙を参考に、マイスの体型に合わせてサイズを調整します。
- 試作品を重ねて、少しずつ体にフィットさせていきます。
注意:本の型紙には著作権があります。本に載っているパターンでドール服を制作し、販売することは禁止されている場合がほとんどです。販売目的の場合は、自作で型紙を起こしましょう。
筆者の失敗談
筆者も最初はTシャツの型紙で挑戦しましたが、マイスは頭が小さいため襟元のデザインが合わず失敗。型紙本の丁寧な図解も、初心者にはなかなか理解が難しく、挫折しました。

我流:Photoshopを使った型紙づくり
筆者がかつて行っていた独自の方法をご紹介します。
我流で思いついた方法なので全く参考になりません。
「こんな真似していたのか…」と反面教師にして下さい。
手順2:写真を使ってサイズを合わせる
- マイスを真上から撮影、もしくはスキャナーでスキャン。
- 市販のドール服を床置きし、真上から写真を撮影。
- Photoshopで衣類の写真をマイスの画像に重ね、サイズを調整。
- パスツールで線をなぞって型紙にし、実寸サイズで印刷。



この方法でノースリーブの衣装はある程度うまくいきましたが、
- 袖付きの服は肩幅が合わず
- 背中がピチピチになって動かせない
- EXに着せると肩関節が見えてしまう など、多くの課題がありました。





当時はイラストレーターで型紙を起こしてデジタルでそれっぽく描いてましたが、人体の曲線を無視し、尻と腰部分の膨らみを計算に入れてなかったので縫製すると全くサイズが合いませんでした。
スボンが閉じないどころか1cm以上足りませんでした。

EX素体は肩関節の構造が複雑なため失敗が相次ぎ、ほとんどが無印マイス行きとなりました。


敗因はどう見たってアームホールを直線で描いたことですが、ドール服のパターンづくりの知識がないので全くわかりませんでした。
知識としてアームホールは円形のほうが良いことは知っていたのですが、当時の私はとてもそんな器用なことはできなかったのです。
限界を感じてワークショップへ
我流の限界を感じた筆者は、半年間ドール服制作のワークショップに通い、型紙の書き方・縫製方法を基礎から学ぶことにしました。
その様子については次回またご説明します。


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