WSTマイス台湾紀行
九份編
ホテルを探そう
九份に到着した管理人。まずはキャリーを預けるためにホテルへ向かうぞ!
その為にバス停直近の宿にしたのだ。
…が、ホテルがぱっと見分からない。レビューには結構見つけ辛いともあった。
もっと上かなと思って急な坂をキャリーを引いて昇って行った。
とは言え、この混雑。
こんなくねくね道をタクシーやバス、自家用車が行き来しているのだ。
轢き殺されないよう用心しながら坂を上った。
近隣の駐車場も満杯御礼で、車の出入りがある度付近の観光客に退いてもらうよう大声でわめいている。
で、結局見つかったんでしょ?過程とかもう良いよ(クリックで次項へ移動)。
そんな中苦労して昇ったら、何と次の停留所に来てしまった。これと思えるホテルは全て違う。
不審に思ってスマホのマップで確認したら、何と逆方向に歩いている。パッと地図を見て、ホテルはバス停の上にあるように錯覚したが、実際は下だったのだ。
一体何のために苦労してこの混雑の中坂を上ったのか…。
降りて行ったら行ったで、今度は坂を下りすぎていたようで、またホテルから遠ざかってしまう。
一体どないやねんと思ったら小さな横道があり、地図には軽便路と書かれていた。そうかここかと思って道には入っていくも、ホテルは見つからず通過してしまった。
その様子を見かねた近所のおじさんが、「May I help you?」と話し掛けて来た。私は「ここを探している」と身振り手振りでマップの地図を見せた。おじさんは「だったら行き過ぎてるよ」と中国語&身振り手振りで教えてくれる。
どう見ても私の様子が心許ないのでおじさんは更に「なんていう名前のホテル?」と聞いて来た。スマホで見せるが、「英語名ではわからない」と言われたので私はプリントアウトした繁体字のバウチャーを見せた。
ホテル名が分かったおじさんは私の腕を引っ張って「ここだよ」と言ってくれた。
そこは、お洒落だなと思ってはいたが、多分違うだろうと素通りした建物だった…。
教訓、ホテル名は現地語名も必ず覚えておこう。高雄と台南ではばっちり覚えていたのに何やってんだ。
漸くホテルに着きチェックイン敢行。
バウチャーには二人と書かれているが、宿泊人は私一人。それで、宿の主人も「君一人?」と驚いた顔で言われたが、そう言う驚かれ方は慣れているので「はい、そうです」と答えた。
すると、宿の主人、笑いながら部屋まで案内してくれた。
高雄のホテルも何のかんのでラブホテルだったので、今回もそうなのかと思っていた。一人でラブホテルはそりゃあ笑われるだろう。
「やっとお部屋に辿り着けたわけなんやけど…」
何と、ロフトがあり、
エキストラベッドまで。
一人で泊まるには広すぎる部屋だ。
「予約時にホテルの部屋の面積まで意識してへんかったなあ…」
「これ、ラブホどころかファミリールーム違う?」
昨日のカニ部屋からえらい差だ。
このホテルの名誉にかけて言えばラブホテルではない。きっと…。
こんな広い部屋でええんかいなと思って扉にある料金表を見たらば結構なお値段。
いや、私、確か1,280元しか払ってないで。チェックイン時に現金で精算したで。
ちなみに、選んだプランは「部屋タイプ指定なし」だった。
選べないから安いんだなと思っていた。
…にしても、これは広いでしょ??
「ロフトがありますのんや」
調べてみたらこのホテルの部屋はほぼロフト付きだった。
「ロフトのお二階がベッドルームとバスルームですねん」
ちなみに、この部屋は「地中海の間」だった。
勿体ないとはいえ、部屋が広いに越したことはないが…。
「………」
何故か木馬完備。
子供が乗って遊ぶのか…?
それとも木馬ぷr…
「そう言えば、乗馬マシンの置いてあるラブホテルってあったな昔」
キャッチコピーによると振動による刺激がたまらんとかなんとか。
因みにこの部屋は窓がない。
「構造上致し方ないのだ」
「地中海の間か…」
確かになんか似合う。
謎のグリークカラーの小窓がうならせる。
「俺達がギリシャ出身と知って、宿側も気を遣ったのであろう!」
ただの偶然。
謎の車輪。
謎とかそう言うことは吹き飛ばすドヤ顔。
「地中海の間と言うことは、この部屋はこのカノンのものだ!」
でしゃばる海将軍。
だがその理屈で言うと、地中海はポセイドンのお膝元なのでポセイドンのものとなる。
そしてバスルーム。
窓がない&多湿なので所々にカビが生えていた。
防カビ燻煙剤をお勧めしたい。
九份老街編
さあ、ホテルに荷物を預けた後は、老街へと行ってみるぞ!
まずはバス停横の展望台から周囲を見渡す。
セブンイレブンの隣が基山街への入り口。物凄い人だかり。
凄い人だと思いつつ入ってみたらやっぱりすごい人だかり。
もう、上しか撮れない。
こう言うお祭り騒ぎの人だかりは活気に触れられるので結構好きだ。
千と千尋の~の舞台になったと言われているが、たまたま似ていたと言う説が濃厚。
それでも凄く千と千尋の~推し。
つうか、ジブリ推し。
確かに、千と千尋の~で見たような景色が時々ある。
あまりの人ごみにマイス撮影どころではないのでどっか撮れるところはないかいなと外れに入ってみる。
何と言うか一本外れるとほぼ誰もいない…。
九份も雨が多い。
この、多湿が醸す苔生した感じがまた良い。
「隠れ家感もまた堪りませんのや」
混雑を物見遊山した後は、何かないかなと思ってもう少し上の方へ行ってみた。
頂上には九份小学校があった。
九份も元々は炭鉱町だったと言う。それが映画やジブリ効果で今や立派な観光名所になったのだ。
バス道を更に上に登ってみることにした。
まず、駐車場があった。観光客の大半はここに停めるみたいだ。
ここまで来ると流石に誰もいなくなる。
人いなくなった故かこの解放感。
いきなり脱ぎ出しそう。
「こんなところで脱ぐな愚兄。脱いだら速攻通報するぞ」
「馬鹿を言え。風が強くてな」
そんなには強くはなかった。
更に上は何があるのだろう…と、思っていたらお墓があった。
手前にあるのもお墓。山肌にびっしりあるのもお墓…。
因みにバス道-瑞雙公路-を更に奥へ行くと、金瓜石鉱山に辿り着く(基隆発のバスの終着駅)。
そこは知る人ぞ知る観光名所で、古き良き時代の展示があってなかなか良いらしい。
大抵の日本人は九份だけ見て帰っていくので、あまり日本人はいないとも聞く。
かく言う私もその存在を帰国後に知った。
さあ次は、夜の九份だ!