WSTマイスin北大西洋諸国&北欧

遥々ロシアを横断して北欧はデンマークに到着した管理人。
今日はフェローへ渡航です。

カストラップ空港→ヴァーガル空港編

一夜明けて朝。

外は快晴だ。

フェロー諸島はデンマーク領だが北欧ではなく、グリーンランド・アイスランドと並ぶ北大西洋諸国。

北大西洋諸国進出に意気込む北大西洋の海将軍。

生温かく見守る翼竜。

『置いてくでー』

で、おいしい朝食を食べた後チェックアウト。…するも、出口を間違えてホテルの敷地を一周するハメになった。

周囲は典型的閑静な住宅街。

この辺りがそうなのか、妙に近代的整合性がある。
何かの施設かな。

で、歩いて五分足らずのメトロのfemøren駅へ。
入ってもの凄く気になったのだが、これなんだろう?

刻印機の進んだ奴かなと思ったが、券売機で買ったチケットを翳してもうんともすんとも言わず。
後日の検札風景でICカードを持っている人を見たから、きっとICの読み取り機だと思う。

15-20分間隔で電車は来るのである意味余裕。
で、広い、ややこしい、人多いのレフトハヴンことカストラップ国際空港に再びやって来た。
昼前の便に乗るためにホテルを空港直近にしたのだ。

カストラップ空港ややこしいポイント1:カウンター何処や。

SAS系列以外の航空会社のチェックインはターミナル2以降に回される。
恐るべしスカンジナビア航空。

で、矢印を頼りにターミナル2へ直行。あれ?別棟…???
因みにアトランティック・エアウェイズのフェロー行きの便はSASとコードシェアしている。

今回のアトランティックエアウェイズの航空券は代理店を噛まず直接サイトで個人手配した。
席はクレジット決済で前日にwebチェックイン済み。
『お前の席は無い!』とか、『予約内容に誤りがあります』と英語でまくしたてられるのかと思いきや、予約書のコピー不要でパスポートだけで通った。
…が、係員の兄ちゃん、ちょっと入力に戸惑っている。何かおかしいことでも書いたかと危惧したが、隣の係員に問い合わせている様子で、『ファミリネーム…』とかやり取りしていた。
きっと、東洋人あるあるでファミリーネームとシュアーネームを逆に表記したか、どっちがどっちか分からないのだろう。こればっかりは諸説があってはっきりしない。
で、どうにか手続きが済んで、『webチェックインしましたか?』これには『Yes』、『ボーディングパスは持ってますか?』『No』と答えて終了。
手荷物も『重すぎるわあ!』とも何も言われず引き取られた。

カストラップ空港ややこしいポイント2:ゲートは何処や。
広い、取りあえず広い。うっかりしていると中央の免税店ゾーンに引き込まれて自分が買い物をしに来たのか飛行機に乗りに来たのか分からなくなる。

で、恒例の手荷物検査でまた靴を脱がされた。
日本みたいにスリッパと言う気の効いたものは出て来ない。そもそも、欧米にスリッパと言う発想は無い。ホテルにもスリッパは無い。
靴下姿でひたすらに荷物が流れて来るのを待つ。

で、どうにか保安ゲート突破。

我らがアトランティックエアウェイズのRC453便である。

ちなみに、アトランティックエアウェイズと言うのは、なかなか検索で引っ掛かり辛い会社で、アトランティックエアウェイズと片仮名で入力して検索した日にはイギリスのヴァージンアトランティック航空が大量に出て来る。それも業務妨害とかと言うほど。
社名英語表記フルスペルだとすぐ出て来る。もちろん英語版のみ。

どうやって探したの?と言われたら、専門のガイドブックとそこの出版社がリンクしているフェロー観光サイト(英語版)と首っ引きで…。

ともあれ、ほどなくボーディングタイムは訪れてテイクオフ。

暫く間お別れたコッペンよ。


アトランティックエアウェイズ名物のカモメマーク。
アトランティック・エアウェイズって、戦時中はフェローを占領していたイギリス空軍だったと言う資料をどっかで読んだ気がするが、出典を失念した…。
ヴァーガル空港は元イギリス軍の空軍基地だったみたいだ。

アトランティックな機内食。

これでサンドイッチでも作って喰えと言わんばかりの軽食。
パンが乾いていた。

そして、我らがアトランティックエアウェイズRC453便は恙無くヴァーガル空港へと到着。

皆、タラップの階段から淡々と降りて自分の足で建物に向かっていた。小さな空港ならでは。

フェローに着いた第一の感想。寒い、風が強い。2月並みの気温だ。
そして、空気が澄んでいてうまい。


ありがとうRC453便。またアイスランド行きでお世話になるよ。

トシュバン編

ヴァーガル空港はそれこそ石垣島空港並みの規模で、あっという間に手荷物を受け取って、すぐに表へ出た。
…さて、これからどうしたものか…。
なんと、フェローについては交通機関はバスが主流で、路線が発達しているとは聞いはいても時刻表が皆無なのでピンと来ない。
なので、当たって砕けろで来てしまったが、本当に見事砕けてしまった。

とりあえず、真ん前にトシュバン行きのバスがあったので乗ってみた。
思えばこれも、ほんの小さな間違いだった。

フェローはデンマーククローネがそのまま使える。
バスに乗って、運ちゃんに行き先を『トシュバン』と伝えたら、90クローネと言われた。大体1,700〜1,800円ぐらい。所要時間は一時間。
行き先にToshavnと書いてあるのでまず間違いは無い。

ちなみに、フェローの地名だが、正確な片仮名表記は無い。
首都のToshavnでも、トシュバン・トーシャフンなどと記載が異なる。ノルソイとかクラクスヴィクは片仮名表記が安易だが、首都のToshavnと、空港のあるVargarなどは日本人に聞き取り辛い発音なのか、サイトや書籍によっても発音が一定しない。
また、ガイドブックにもあくまでも参考程度の片仮名表記なので、必ずしも正確でないと書かれていた。

ともあれ、バスは首都に向けてひた走る。

着いて初めて見てビビったのがこの雪景色。…5月だよね。

写真には上手く写っていないが、

主要産業が羊の毛織物と漁業と言うだけあって、羊が多い。実に多い。
島民よりも羊が多いんじゃないかと本気で思う。
やつらメエメエ鳴きながら車道はうろつく親子で歩道は歩く。

流石はフェロー天険の地と言う言葉が相応しい。

険しい岩場に滝が幾つも流れていた。


景色も去ることながら、ラダ好きのオタクならば万感にとらわれます。
…こんなところでラダ様は育ったのか…、と。

今度は晴れてきた。フェローの天気はコロコロ変わる。

ノルソイ島が見えて来た。トシュバンはもうすぐだ。

…と、言う訳でトシュバンに到着。

港の前のバスターミナルで降ろされた。

ターミナルはノルソイ行きのフェリーターミナルとトシュバン発のバスターミナルを兼ねており、待合所があった。
トシュバン発の主要路線のバスとフェリーの時刻表。

で、ホテルの位置を要把握していないので、高い通信料覚悟でスマホのマップ機能を呼び出したらば…。

…ターミナルを出てすぐ見える位置にホテルがあった…。
船で来ること前提で港直近にしたんだ…。

また晴れてきた。

トシュバン港全景。
赤い建物が国の中枢である首相府であり、かつてはデンマークの王立貿易団の拠点だったと言う。

コペンハーゲンのニューハウンにも言えるが、

北欧・北大西洋諸国って、家がカラフル。

と、言う訳で、

ラダマイス、故郷フェローに立つ。
ピントが合わないで映っていないが、ラダマのこめかみら辺にはフェローの国旗がはためいている。

心無しか嬉しそう。

まさか本当に故郷にマイスを持って行く日が来るだなんて。

そしてこのお人。

『遂に北大西洋諸国に到達したわ!』
去年の地中海に次いで、北大西洋制覇。

目前に広がるは。

穏やかなトシュバンの港。


ギリシャのピレウスと言い、何で外国の小舟って風情があって可愛いのがあるんだ。

港を堪能した後は、ホテルに到着。

『無事チェックインできましてん』

トシュバンを代表する老舗ホテルなのだそうな。

お部屋の全景はこんな感じ。
既に海龍が潰れている。


『可愛いお部屋やねん!』
デンマーク同様、ホテルには歯ブラシなどのアメニティーはありませんでした。
また、タオルはありますがスリッパとガウンもありません。

窓からトシュバン市内を一望できる。

フェローに着いたら早速時計の調整と携帯電話の海外事業者切り替えだが、2013年現在フェローにdocomoと提携している事業者は無いので、海外パケホーダイの恩恵が受けられない。
出る時は一日中機内モードにしてホテルのwi-fiでネットに繋いでいた。

デンマーク・アイスランド・フェロー共通でした。

『ホテルには浴槽がありませんのや』
トイレの隣にシャワーがあって、カーテンで仕切る形。基本的にトイレの床は水浸しになるが、排水がうまくされているので水はけは良い。いざとなったら写真の右下に写り込んでいるT字のゴムペラで水を掃いたら解決。
これにスリッパが無いので日本人にはちと慣れない。


『デンマーク・フェローのホテルはバス・トイレ無しと言うのがあるねん』
それはおそらく、日本人ほど入浴する習慣が無いから。空気が乾燥しているので、風呂に入ったら入ったでえらい滞在中乾燥肌に悩まされた。シャンプーが合わないのか、髪の毛がキシキシになった。

ホテルに荷物を降ろした後は市内探索だ!

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