WSTマイスin北大西洋諸国&北欧

去年、何となく『2013年はフェロー諸島に行く』と宣言した管理人。
例によって、4月の長期休暇の時期が到来したが、フェローをはじめとする北大西洋諸国は日本から行くには結構マイナー場所なので、情報が殆ど無く手配には二の足を踏んでいた。
しかし、他に行きたい場所も無かったので去年のギリシャ同様、腹を括って渡航を決意。
…が、決意の時期が遅すぎて、3月初頭からでは4月発のコペンハーゲン行きの便が殆ど無く、時期を逃してしまった。あったとしても往復40万。ビジネスクラスか。
当初は安さ重視で去年のカタールよろしく中東経由で行こうとしたが、中東系は何かの陰謀かと言うぐらい便が取れない。とにかく、中東までの便が全くない。なので、二番目に安いフィンランド経由でコペンハーゲンまで行くことにした。

因みに東京の成田からはコペンハーゲンまでの直行便が出ている。新幹線かバスで東京まで出ることも考えたが、それだと他にコストと時間もかかるのでやっぱり大阪からフィンランド経由にすることとした。

出発前夜・関空編

旅の始まりは何時もの阪急バスターミナルから。

フライトは朝10時45分。現在は京都市内在住なので四条大宮から午前7時発のリムジンバスに乗れば間に合う筈だが…。
二日前のゴミ出しの日に寝坊をしでかしてしまい、これはもしかしたら寝坊するかもしれんと思い前日からの関空入りを決意した。

なので仕事が終わってそのまま関空まで直行。
やっぱり阪急→リムジンバスが一番財布に優しい。

夜の関空の図。
関空に着いたのは夜の10時前。中東行きは深夜発なのでエコノミーのカウンターは混雑を極めていた。

着いてそう言えば海外旅行保険に加入していなかったことを思い出す。素晴らしいことにリムジンバスから4Fの国際線フロアーに入ってまず見えるのが保険会社のカウンターだ。
値段もネットで頼むのとそう変わらないが、規約とか見ていると盗難とかロストバゲッジって場合によっては保険の対象外なので、保険に入る意味あるのだろうかとしみじみ思う。
盗難に至っては置き忘れなど当人に明らかなる非がある場合は対象外とあるし、価値の解る物品にしか保険は降りないと言う。こと一人旅である場合は盗難の立証をすることが難しい。

しかし、怪我や入院、死亡保険や災害救助などの保証はかけといた方が良いので盗難関連は自己責任で予防策を頑張るとして、転ばぬ先の杖で加入はしておく。安心をお金で買うようなものだ。

保険の話をされてもな。

『万が一マイスを盗まれても保険は降りんと言うことだな』
フルセットならまだしも素体も同然を盗むような奴などいないと思うし、盗まれたとしたら立証したりその後の手続きが針の筵だ。

その後、遅くまでやっている外貨カウンターで日本円をデンマーククローネに換金。その日は1クローネ、19.4円だった。外貨換金はタイミングが難しい。
ちなみにアイスランド・クローナは日本からは換金できないし、スウェーデン・フィンランドは買い物の用事もないので特に換金しなかった。

まさかこのまま席で一夜明かす訳にも行かないので、関空ラウンジに退避。
入った当初はガラガラだったが、気が付いたら満席になっていた。

ラウンジなのかネットカフェなのか迷う造りだが、ラウンジだそうな。
昔は機密度溢れる設計であったが、規制を受けて今や個室は簡単に見渡せる仕様となっていた。
これも時代の流れなので仕方が無い。

で、どうしても明日の飛行機が心配で眠ることが出来なかったので、何となくコミックを読んでいた。まずは『マー●ーライセンス牙/ブラックエンジェル』牙が男か女か分からないのはさて置いて、絵が『はだしの●ン』に見えるコマもあって笑いを堪えることが困難となって断念。
丁度荻野●と中沢啓●を足して割った感じだった。

一人でいるのが寂しいのか、ずっと携帯電話で友達と喋っている兄ちゃんと居合わせた。会話が丸聞こえなのはさて置いて、既に寝ているお客さんもいるしそもそもブース席では携帯電話の通話は禁止の筈では。

造りはラウンジで、基本的にヒットコミックしか置いていない。どれを読んでも今ひとつ興味がわかないまま、『宇宙兄●』を手に取ってしまった。あまりの面白さにチェックアウトギリギリまで読破。あかん、続きが気になる面白さや。

ヒビットの恐怖症が克服されたのか気になるまま朝を迎える。

おはよう関空。

朝はラウンジの隣のマクドでソーセージなのに何しかパンの甘いマックドグリルを喰った後は、

お買い物もそこそこにそろそろチェックインの時間だ。

今回、アテネ空港よろしく爆笑されるのも面白くないし、撮影の予定も無いのでマイスの殆どをスーツケースに入れて預けることにした。しっかり梱包しておけば変なことにはならないだろうと思うし、基本はレントゲン検査だと思うので多分大丈夫だと思う。でも、見た職員はぎょっとするだろうな。もう良いや、武器や麻薬、偽ブランドや規定量を超えた免税品みたいに大それたものじゃないし。

最近手荷物以上に恐ろしいのはスーツケースの重さだ。2年前のグアム旅行で栄光の50ポンド(約22kg)越えして追加料金を取られかけた。去年のギリシャ旅行は減量したので16kg前後に抑えたが、今回は寒い地域に行くのでセーターなど嵩の多い服を持って行かねばならず、また計らないで空港に持って行ったら行きの段階で19kgになっていた。お土産を買ったらアウトだが、服の嵩が多すぎてスーツケースは満タンなので、お土産は全て手荷物になるだろう。

手荷物を預けた後、関空ぶらぶら。

3Fのお店もオープンしたのでここで、旅行前に必要なものを再度買い揃える。


3Fの売店にて旅行に必要なものをちょこちょこと買い足す。何故か発作的に折りたたみのスーベニールバッグが欲しくなって買ってしまったが、道中確かに活躍した。
旅行前は何故か正露丸(糖衣)を買ってしまう。

で、お買い物もそこそこに、恐怖の保安ゲートに向かおうとしたらエラい混んでいる。

保安ゲートは混み合うので、できるだけ早い時間に通過しましょうと書いてあるではないか。
で、ゲートを潜ろうとしたらウェスタンデザインのブーツなので靴を脱げと言われた。
用意されたスリッパで金属検知器を突破。
スーツケースに入れたとは言え、鞄の中にはマイスが4匹ばかりまだ入っている。
あまりの混雑振りと、寒いがどうでも良い物品なのでスルーされ保安ゲートを突破。

ロシア横断フライト編

国際線は両ウイングにあるので関空ではニュートラムに乗ってゲートまで移動する。

帰りに気が付いたが、到着と出発でちゃんと乗り場と車両を分けてあるんだなあ。
10分間隔の発車だが、乗り遅れそうな場合大変そうだなと思う。勿論、時間に余裕を持ってゲートに集合することは鉄則だが。

で、ゲート前で最後のブログの更新と業務関連のメールをし、飛行機に搭乗。その後恙無く日本航空とコードシェアしているフィンランド航空AY78便は定時に出発。

前回のカタールも日本航空とコードシェアしており、スターアライアンスメンバーと言っていたが…。あれか、ANAのマイレージも溜まる奴か!?JALの加盟しているワンワールドメンバーは何処へ?
今まで国内線はJALだったが、これを機にANAに宗旨替えしようかと本気で悩んだ。

つべこべ悩んでいるうちに機内食が運ばれて来た。
和食・洋食があるらしいのだが、座席が後ろだったために選択の余地が無く有無を言わせず和食を渡された。
教訓、機内食に拘りがある場合、座席の位置は重要です。

ご飯もそこそこに、我らがフィンランドエアーの翼は一路西を目指していた。

離陸後、機内食を食べて暫く、昨日の夜寝ていないので爆睡してしまった。
大分爆睡したなと思ったが、まだ飛行機はオホーツク海の上空を越えロシアに入った辺りだった。
フライトは10時間。深夜便とは違うのでこれ以上身体が眠らない。

今回はUSBジャックの無いタイプなので、機内エンターテイメントを見ることにした。
何となく気になっていた「ライフ・オブ・○イ」を見てみる。あのリチャード・パーカーと言うトラと漂流する青年の物語だ。
おお、風で機内が揺れるので嵐のシーンなんか臨場感満点だ。
物語のテーマは幼少時と漂流の体験を通じて「神は実在するか」だと思うが、日本人としてはピンとこなかった。ただ、長期間の漂流なのに主人公の青年に髭が全く生えて来ないのがひたすら気になった。髪の毛も一定以上伸びていなかったし、そこはちゃんと処理していたのかな。
「トラが人に対して何を感じているのか、そんなもの人間の勝手な想像でしかない」と言い切る主人公の父ちゃんの考え方に同感です。父ちゃん…。
ちなみにこの映画、私は頭が弱いので一回でよく理解していなかったが、恐るべきオチがあったそうな。
あ、だから漂流中の主人公は髭生えなかったのかな…。

「ラ○フ・オブ・パイ」もそこそこに、飛行機はひたすら北欧を目指す。

窓に氷の粒が付いている。


眼下にはロシアの大地が。

どの辺を飛んでいるかと言うと、

ロシアのど真ん中、シベリアに差し掛かっている。

目の前に氷の河のようなものが見えて来た。

レナ川だろうか。


飛行機はシベリアら辺を飛んでいるようだ。

フィンランドまでまだまだ時間があるのでまた機内エンターテイメントを見ることとする。
今度は『X-○ン-ファーストジェネレーション-』だ。やべえ、物語が思い出せねえ。
劇中で青年時のプロフェッサー-○が「禿げる禿げる」を繰り返していたが、画像検索して納得。

とかしているうちに飛行機はシベリア北部に。

広い、ロシア広い。飛行機でも横断に8時間掛かる。

眼下は一面凍土だ。

こんなところで氷河達は修行をしていたのだなとしみじみ。


とは言え、この辺りは永久凍土ではなく夏の2ヶ月は氷が溶けるのだそうな。


アイザックの回想シーンなどでオーロラが見えていたし、技の名前もオーロラをよく使うので更に緯度の高い北極海に面した辺りなのだろう。
しかし、あの辺ってロシアが原潜と放射性物質を廃棄したとか…おっと、誰か来たようだ。

飛行機はコラ海・バレンツ海付近に。


雲でよく見えないが、流氷だろうか。

到着2時間前にしてお約束の機内食登場。

あの、「そろそろ小腹が減ったなあ」のタイミングに来るのはなかなか。
今回も選択の余地はなく和食を渡された。

長かった飛行機の旅もいよいよこれにて終わりです。

殆どロシア横断行脚だ。

思えば、ここまでの距離を飛んで来た。

取りあえず、ロシアは広い、それだけは身体で理解した。
前回はアジア横断だったので、中国・インド・パキスタン・アフガニスタンと変化があったが、今回はロシア。どこまで行っても延々ロシアであった。

そうして我らがフィンランド航空AY78便はヘルシンキ上空へ。


雲が多くて解り辛いが、なかなか池や湖が多い。


はじめまして、北欧の大地。

ヘルシンキ・バンター国際空港編

で、着陸が近づくと、空港に着いた人のためや国際線乗り継ぎのためのHowtoビデオが流されていた。
ビデオでは何故か幼女が一人旅をしている。
フィンランドが誇るヘルシンキ・バンター国際空港は最短でスムーズな国際線の乗り継ぎ時間を誇ると言う。
当初、予約を入れる段階では乗り継ぎ時間は45分であった。
嘘だろう。国内線だって1時間は見ろと言われているのに。幾ら手荷物はそのまま乗り継ぎ便に引き継がれるとは言え、保安検査や入国審査があるんだし。
昔、沖縄行きを乗り遅れかけた身としては言葉も通じない場所で乗り遅れては適わないので、追加料金を払って敢えて二時間後の便に時間をずらしてもらった。


が、ものは試しなので一回飛行機を降りた後、30分足らずでコペンハーゲン行きのゲートに辿り着けるか時間を計って実験してみた。

結果:乗り継ぎの手荷物検査、入国審査合わせてゲートまで25分で通過できました。

疑って悪かったバンター国際空港。完敗だ…。
欧州は国が多すぎるので入国審査は最初に入った国だけになる。ギリシャに行った時は顔見て判子であっち行けだったが、今回は何時まで滞在だと聞かれ、英語で上手く答えられず面食らった。
で、手荷物検査ではまた靴を脱げと言われた。靴を脱いだは良いが、靴がレントゲンに通されたきり流れて来ない…。こんなところさっさと立ち去りたいのだが。

で、靴を回収した後はゲートのあるエリアへ向かう。

ボケててみ辛いが、日本語表記もされている。

掲示板で出発ゲート確認。

これさえきっちり確認しておけば、迷って恥ずかしい英語を話さなくても済む。

乗るのは17:45分発のAY667便。

電光掲示板には27番とある。

とは言え、トランジットは二時間なので空港内をぶらぶらしてみた。

何と外に京セラが。
京セラのフィンランド支社か。

時間が有り余っているので暫く人気の無いベンチでぼーっとする。

人気は無いとは言え、同じ身の上がいるのか結構回りに人はいました。
あまりに退屈なので空港内のフリーWI-FIでネットをしていた。

ここで、次のページへと続く。

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