2013年双子座誕遊戯

今年もやってしまった双子座誕企画。
EXも加わって、2013年現在総勢18名の大所帯。相変わらず凄まじいジェミニっぷり。
照明の加減でどうしてもコントラストが付きすぎて明るいところがぶっ飛ぶので、調整しました。

注意:最近の企画はどれもそうですが、マイス同士の絡み、カップリングネタ、結構破廉恥気味の描写があったりします。
そう言ったネタの好きでない方は閲覧を控えて下さい。

冥サガは…

ともあれ、さくっと本題に移る。

のっけから物憂げな表情(地顔)のこの人。
『地顔が物憂げなのは余計だ』

…の、隣には彼、

首になんか付いてる。
『…………』

……………。

何か繋がれている。
物憂げになるのも無理は無い。

ともあれ聞いてみた。

『あの…、これですが、一体何でしょうか?』
何故に敬語。
『ん?ああ?これ?』

こう言うことは真顔で言うのが双子座類。

『俺からの恋のおまじない?何処からかしらないけど、俺宛に誕生日プレゼントで届いてたんだ』
世の中には物騒な物を贈る人間もいるものだ。

「おまじない?」じゃねえ。

『どう見たって「恋のおまじない」よりも「愛の拘束具」のほうだろ?』
とことん実力行使アイテム。おまじないの域を超えている。

それもそうだよなあ。

『流石は冥闘士兄さん、喩えが上手いv』


そんでもってのしかかられた。

何か良いようにされているなあ私。

(なんか誘導尋問を受けたみたいだ…)
いや、明らかに自ら墓穴を掘っている。

双子座類にとってデジャヴは日常茶飯事。

『じゃあ冥闘士兄さん、オレ達誕生日が一緒だから、互いの肉体を交換し合おうかv』
捧げる気満々。戴く気満々。
(…その言葉、何処かで聞いた記憶が…)
何処かも何も、言い出したのは冥サガ自身だ。

その頃、カノンは

去年と一昨年ははその冥サガにとっ掴まったり掴まりかけていた聖闘士カノン。

今年は体よくEX版の自分に冥サガを渡して自由を謳歌していた。
『フッ、今頃は冥サガの奴はEX版俺に掴まっていることだろう』

全ては、私が仕組んでいました。

『俺EXにリード付き首輪を送ったのも、冥サガに寝ている間に首輪を付けたのもこの俺だからな!変態は変態に掴まって、精々変態同士で戯れておるが良い!』
大の男が白昼から変態を連呼されても。

で、自分はラダマと甘い時間を過ごそうと画策していたが、

『…しかし、兄さんEXが戻って来ると厄介だ。あれは絶対キレて俺EXを引きはがそうとするから、下手すると冥サガが俺の元に来るかもしれん…』

そうなる前に姿を晦まそうかと思っている矢先に戻ってくるのがサガEX。
この抜群の間の悪さ。

『あー、疲れたー。早朝出勤マジ辛いわ』

えらい早い時間に上がって来たなと思いきや、早朝出勤。

(馬鹿な!こんなに早く戻って来るとは!)
『…?どうした?聖闘士の弟』

今リビングのソファーでは自分のEX版が壮絶いちゃラブ中だ。

『疲れたからリビングで休憩したいんだけど?そこ通してくれる?』
『…あ、いや、今リビングに入ると大変なことになる』
それはもう、あらゆる意味で。

リビングが大変?

『リビングで何か起っているのか??』
『あっ、…それは…』
それも今盛大にやらかしている。

まさか…、

『まさか我が弟が、またしても冥闘士サガと戯れているのではあるまいな…』
そのまさかだ。

折角冥サガを捕まえさせたのに、自分はラダマの元に行く前にこんなところで足止めを喰うなんて。

『…いや、前の地震でガタがきた食器棚があっただろ。アレが遂に傾いてな、食器が落ちて破片で足の踏み場も無いんだ。だから今立ち入り禁止だ』
尤もらしいのかそうでないのかよう分からんでまかせ。
『…何…?だからさっさと買い替えろと言ったのに…』


『…でだな、家具屋に割れた食器の補充分と新たな棚を買いに行かなきゃならん。一人では大仕事だから付き合ってくれないか兄さんEX』
『…仕事から揚がって来た人間に、買い物に付き合えと申すか』


『そもそも、大型家具の買い出しだって共用のワゴン車で行ってくれば良いだろ?』
『ワゴン車は車検中だし、それでも一人はきっついわ』

そう言われたら手伝うけどさ、

『取りあえずリビングで休ませてくれ。3時から始まるCSの西武警察スペシャル見るんだ…』
何としてもリビングに行きたがる。
『待て!西武警察は俺も録画している!食器棚が倒れた後、例によって棚を手配した者と選んだ者と組み立てた者で大喧嘩してな、食器の散乱どころか台風が過ぎた後みたいになっている』

ここでは食器棚の一つで銀河が爆発するらしい。

『…家屋内のGEXは禁止って張り紙してんのに、またそんな馬鹿なことをした奴がいるのか。片付けに動員されるのも面倒だし、じゃあ買い物にでも行くか…』
そう言うサガEXが家屋内でのGEX発現率が一番高い。

何とか身を呈した引き留めが効いたみたいだ。

『…着替えは俺が持って来るからそこで待っててくれ。取りあえず飯でも喰いに行こう』

-中略-

で、気が付いたらこんな事になっていた。

何故か二人でオールナイトショーを見ている。
(…何で俺は映画まで見てるんだ…)
そんなもの、こっちが聞きたい。

ご飯を食べて、何となく買い物をした後映画館に入ってしまったようだ。

(前から見たいなって思ってたシリーズだけど、まさか全作オールナイトとは…)
気になって席を立てない。
『いやー、これ、前から気になってたし、オールナイトで全作見られるなんて得したわー』
DVD借りるよりも安い。

In the meanwhile...

ラダマとサガは例年通りラブラブだった。

全力で引き留めた筈が、何が哀しくて一日行動を共にしているのか。

『これってさ、三作目から監督変わって、そっから路線が変になったんだよな』
さっさと寝てくれ思いつつ、
『三作目の監督は寧ろ初期に忠実だ。おかしくなったのはスポンサーが変わった四作目からだ。主演俳優がキレて途中で降板している。シーンによって俳優が露骨に変わるらしいぞ』
話題には乗っている。

手段に溺れるのは聖闘士カノンの仕様。

『…成る程。映画に詳しいな聖闘士の弟』
(…よりによって兄さんEXも映画に好きとはな…。早朝から出勤なのだから、映画に飽きるか疲れるかして早く寝てくれないかな…)

In the meanwhile...

邪魔する者もいないので、やっぱりラブラブ。

で、一方カノンはこんな事になっていた。

『………駄目だわ。四作目、GDGDすぎだわ。スポンサーちょっと出て来い状態だわ。主演俳優も殆ど出て来ないし』
飽きて映画館から出てしまった。

寝落ちしろと念じたカノンが寝落ちしている。
色々と本末転倒。

『zzzzz....』
『このままこいつを映画館に捨て置く訳にもいかんし。一人抱えて家まで帰るのもな…。ネットカフェやマクドは好かないし、どっか適当なホテルにでも泊るか』

………。

そう言う光景に限って、身内に見られる。

ああ、遂に自棄がまわったか。

ともあれ、表向きは大人の事情だろうと納得することにしておく。

In the meanwhile...

例年通り射手座乱入。サガそっちのけで臨戦状態。

折角今年は二人きりだと思ったのに。

『…何と言うことだ。私のことで争うだなんて…』
暫くは自己陶酔しているが、埒が開かないと解るや否やGEXで強制終了させるのはお約束。

以上、双子誕遊戯その一でした。
ケーキの登場が無い…。

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