WST発 アイオロス誕遊戯。

ロス兄さんこと射手座アイオロスの誕生日遊戯です。
WST開設以来近年まで射手座は全くノーマークだった筈なのに、アッペン登場以降、当たり前に旅行に参加、海外進出まで果たし、すぴばるやブログやイラストの常連となって、冥界メインのサイトを日々地味に浸食している。
そして今年も挙げ句当たり前に誕生日遊戯開催。これがアッペン効果。実に偉大なり。

本題おっとその前に、注意書きを幾つか。
・今回はカップリング遊戯でロス×サガでラダマも登場するので、ロス×サガに拘りのある方、サガ×ラダもちょっと…な方は閲覧をお控え下さい。
・翼竜誕でも言えることだが、誰がメインなのかよう分からん構造になっています。双子座誕の看板でも違和感の無い造り。

ともあれ、とっとと本題へ移る。

今年も11月30日がやって来た。

去年に続き、のっけから登場のロス兄さん。
『今日は俺の誕生日の筈であるが…』

去年はプレゼントくれくれ宣言や、いかにしてプレゼントを貰うかについて冒頭からアジっていたが、
明らかにテンションが低い。
『この月末の忙しい時に暢気に誕生日を祝えるか』
サガと言い、ラダマンと言い、何でこいつら誕生日が月末なのだろう。

すっかり社畜ネタが板に付いた今日この頃。

『…まあ、忙しい分、今日もサガとずっといられるのだからまあ良いか』
執務室に二人っきりで詰めていることが多いので、最も多くの時間を共に過ごしている。

そのサガ登場。

『おおサガ、今日も1日忙しくなりそうだな』
『…全くだ。11月は各所手続きや書類面での仕事が増えるが、全てを締める年末がこれから来るのかと思うとぞっとする』


『…で、私からお前に、誕生日祝いがある』
『…何?この俺に??』

それはもしかして身体かと期待が膨らむが、実際送られたものは、

『月末で忙しい状態だが、折角の誕生日だ。今日1日ゆっくりと休むが良い。仕事は私が変わろう』
『…何?』
職場だが二人で過ごせると思った矢先にこれ。

折角の誕生日なので仕事上がりに呑み屋→ホテルのコースでしけこもうと思っていたのに、これでは計画が台無しだ。

『馬鹿を言え、この忙しいのにそれは無理だろ。お前一人に負担をかけられるか。仕事は二人で片付けよう。(二人でさっさと仕事を片付けて、夜は一緒に過ごすに決まってるだろ)』
『構わん、今日はゆっくりと休め。(夜はラダと一緒に過ごすのだ。こいつに拉致られて堪るか)』
思惑は様々。

端から見れば社畜同士の壮絶な譲り合いバトル。

『…射手座お前、今月の出勤日数をちゃんと見ているか?お前、今月は必要とされる休暇が足らないのだぞ。来月に繰り越しできる場合もあるが、それだと業務に支障が出てしまう。せめて後5日年内に休暇を取らないとお前の勤務日数について労基局に突っ込まれるのだ。だから聖域のため女神の為、せめて月末の今日だけでも休むのだ』
何と、究極の人払い工作、ステルス有休返し。
『つか、そんなもん月の平均残業時間見たら余裕で突っ込まれるだろ』

教皇補佐が二人譲り合いで揉めている所に上司の教皇出現。

『あー、その件だがサガ』


『実はな、今日上がってくる予定の南米に派遣した蟹座と山羊座の報告書がまだ上がって来ていないのだ。あれが無いと他の案件も進めようが無いので、事実上お前ら待機状態だ』
人呼んで嵐の前の静けさとも言う。

そして、

『確かサガ、お前も年内で消化せねばならない休暇が結構あったな。月末だが今日は特別にゆっくりと休むが良い』
『ええ!』
『ええ、ではない。これは教皇の命だ。聖域のため女神の為今日は休むが良い。さもなくば労基局から突っ込まれるのだ』

ステルス有休返し、敗れたり。

全力で人払いしようと思ったが、教皇の命であっさり覆された。
自分の要取得休暇日数ぐらい覚えとけよ、サガ。

つう訳で、

『…じゃあサガ、二人でゆっくり休もうか』
『…ちょ!教皇!!』
『お前ら達者でな。心配するな、終日電話番ぐらいはしてやる』

見送る教皇シオン。

『サガめ、浅はかな奴よ』

で、

半ば拉致同然であったが、まあ懇ろにやっていた。

言うまでもなくWSTアイオロスは絶賛ロスサガ派だ。

(結局掴まってしまったな…)

教皇の計らいでこうして過ごせる訳であるが、

『…勿論、お前からの贈り物は期待しているぞ?』
『そんなもの、用意しておらんわ…』

どっかで聞いたことのある台詞です。

『じゃあサガ、お前の身体を戴くしかないな。たっぷりと味わい尽くしてやるぞ』
(何だろうこの状況。もの凄い既視感があるのだが…)
既視感も何も、ラダマに言って来たことが全て自分に返って来ている。何つうブーメラン。

WSTではこのタイミングで闖入者の登場となる。

『…ナイジェリアの出張から…今朝関空で戻って来たのだ…』
冥界が誇る社畜1号、ワイバーンのラダマンティスである。

関空って、その格好で飛行機乗ったのかと言う率直な疑問は無視して、

『遭いたかったぞ、ラダ』
射手座を振り切っていきなり抱きつくサガ。


『お前が戻ってくるのを首を長くして待っていたのだ』


『もう少しで襲われる所だったのだ。怖かったぞ』
『…その割にはとても懇ろにしているように見えたのだが…』
怖かったと言うサガが一番怖い。

後方注意。

おざなりにされた射手座であったが、何と聖衣を着て来た。
『冥闘士風情が、折角の逢瀬を邪魔しおって、今日と言う今日は我慢ならんぞ貴様』
『!!』

冥聖社畜大激突。

仲裁する社畜。
『止めんかアイオロス!聖戦でもないのに独断で聖衣を着て冥闘士に立ち向かうとは何事だ!そんな真似をしたら謹慎では済まされんぞ!!!!』
『退けサガ!フェアリー・トーク問題と言い、こいつは腹に据えかねる!謹慎は覚悟の上だ!』
折角の誕生日を台無しにされたのだ。そりゃ怒る。

『謹慎』のワードに冥闘士も反応したらしい。

『良かろう聖闘士風情が!返り討ちにしてくれるわ!』
『良い度胸だ冥闘士!原子の砕ける様を見せてやる!』
目的は敵の殲滅ではなく謹慎。夜勤明け、出張帰りの残り僅かな小宇宙を燃焼して私闘する覚悟だ。

どう考えたってサガの奪い合いではなく、謹慎目当てで私闘している。
少なくとも、一週間は強制的に激務から離れられるのだ。

そんな真似したら、同僚が謹慎している間の仕事を全て被るハメになる。
『やめんかお前ら!どうなっても知らんぞ…!』

で、実際にどうにかなってしまった。

『…何と恐ろしいことだ…』
恐ろしいと言うサガが…。

それはやはり相打ちではない。

『この場で忌まわしい私闘が行われようとしていたことについて、私は何も見なかったことにしておこう…。許せお前達、これも処分を免れる為なのだ…』
謹慎よりも先に銀河の砕ける様を見てしまったようだ。

で、銀河の砕ける様を見てしまった二人。

『…サがお前なー、もう少し手加減しろよ』
『馬鹿を言え、冥闘士相手に聖衣まで持ち出しおって、決算期だから目を瞑っておいてやるが、あれだけでも戒告・始末書提出ものだ!』
ラダマに至っては一足先にベッドに崩れている。
『…戒告でも懲戒でも良いわー。疲れたー』

潰れたラダマに寄り添うサガ。

『そんなことを言うなラダ。冥界の懲戒がどんなに恐ろしいか分かっているだろう』
『なんてことはない。ノーブル・ヴェノム100連打ぐらいや…疲れた…』
ちっともなんてないことはない。

そのまま寝てしまった。

『こらこら。そうすぐに寝てしまうなラダ』
『…スマンサガ、マジで眠い…、ちょっと寝かして…』
『だめだまずは私と“寝て”からだ。お前が出張に出ている間、ずっと我慢していたのだぞ?何度身体が夜鳴きをしたことか』
そんなことを言われたら、自然と視線が尻に行ってしまう。

お前、しょっちゅう身体が夜鳴きしているなあと思いつつも、

『…よし、後は任せろラダマン。サガは俺が相手するからは今ゆっくり休め』
『あ、それは駄目です』
起きてるじゃねえか。

流石にここで私闘をする気はないが、

『いやいやいや、長期の出張と激務で疲れているだろ。ここは俺に任せてもう寝ろ』
『おかまいなく。体力は残している。そう言う射手座もつかの間の休暇だ、身体をゆっくりと休めた方が良い』
『zzzzzz…』

あれ?

肝心のサガが一足先に寝てしまったようだ。
『…寝てるよ…』

じゃあ仕方がないな…。

襲うような無粋な真似はしないので、そうなったら寝るしかない。

で、結局三人揃ってそのまま寝てしまった。

『…zzzzzz…』
乱交風景に見えなくもない。
『……………』

が、しばらくしてサガが起きた。

『…折角気持ちよく寝ていたのに着信か…』
『…サガ…、着信はマナーモードにしておけよ…』

流石に『私だ』とは言わない、

『…はい、お疲れさまです。如何なさいましたか教皇?』

ちなみに、二人私服でサガだけ仕事着なのも、待機状態だからだ。

しかし、睡眠を妨げられていい気分はしない。こうして教皇暗殺フラグは日々数を増やして行く。
『…データベースへのパスワードが分からない?先日変えたと通達したではないですか。情報保護のため定期的に変えていますよ』
現場を知らない上司にありがちなこと。

交際しているとは言え、冥闘士にパスワードを聞かれる訳にもいかんし、寝ている側で電話を続ける訳にもいかんのでそのまま席を外した。

取り残された二人。

そのまま何を思ったのか、

『…………』
徐々に接近。

で、こんなことに、

『〜…サガ…』
何と、互いに相手を勘違いしたまま熱い抱擁をしてしまっている。
これも寝ぼけが成せる技。

その当事者のサガだが、漸く電話が終わった。

『…全く、任せておけと言いながらデータベースへのアクセスすらできんではないか』
その後は想像にお任せする。

-中略-

仮眠をとった後、リビングに移動した二人。

『何か、そこそこ怖い夢を見た気がするのだ…』
『奇遇だな。俺も銀河が砕ける夢を見たわ』

で、ケーキを持ってサガ登場。

『…ほら射手座、お望みのケーキだ』
『おお』

去年よりもパッケージが豪華になっている。

喜ぶよりも先にロゴが気になる射手座。
『………』


『…これは…これ以外に考えられんな…』

そう来たか。

強姦?』
『違うわ!貴様一体どう言う感性をしておるのだ!?』
サガとほぼ同じ。

それこそ自慢の光速拳で射手座の五感を奪ってしまえと言いたいが、

『昔、俺にもやってくれたやん…』
見事なブーメラン。
あれから4年の歳月が流れました。

ともあれ、

『ありがとうサガ。お前からのケーキは身体ごと有り難く戴くわ』
『嬉しい誤解をするな。それは私から個人からではない。聖域からの合同出資だ』

しかし、『べ、別にアンタの為に用意したんじゃないんだからね!』のツンデレ発言にしか聞こえなかったようだ。

『またツンデレ。聖域からの贈呈品は既に受け取っているし、日程前倒しにもなったがパーティーだってあったじゃないか。素直にお前が個人で用意したと言えよ』
『…何…!?』

それはそれで衝撃的な事実だ。

(そんなパーティーあっただなんて…、聞いてない…)
何とこの人、当たり前に招待されない。
『結構人数が集まったけど、そう言えばお前最後まで顔を見なかったが、一体何処にいたんだ?』

地雷が多いと言われるサガだが、毎回このペースで同僚に地雷原を踏み抜けられている。

(…そう言えばそのパーティー、冥界を代表して俺も参加してたわ…)
冥闘士が参加して何故双子座はハブにされているのか。

何だか良く分からない恐ろしい雰囲気のままケーキをお披露目。

(…知らない、そんなパーティーがあっただなんて私知らない…。聖域全体がもぬけの殻みたいな日があって一人で仕事してたけどそんなパーティー知らない…)
精神的ショックはそれなりに強い。

更に追い撃ち、

ケーキを見て一言。
『…径が小さい。これではお前とケーキ遊戯できんではないか』
『なに?!』
そんなの、ケーキ遊技を防ぐ為に態と小さい方のケーキを買って来たに決まっているではないか。

この調子で地雷を踏み抜いて最後には銀河ごと爆発させる。

『そうか射手座貴様、私の選んだケーキにケチを付ける気か…』
『ほら、やっぱりお前が買って来たんじゃないか。照れ隠しするなよもう』
清々しいほど楽観的解釈。

マジビビリのラダマ。

『…しかし射手座、タフと言うか全然堪えてないな』
流石は聖域を代表するハイパーポジティブ。

-中略-

色々あったが、取りあえず着席。
何と言うか、誰がメインか分からない構図だ。

見事にサガのハーレム状態。
(何でワイバーンが…)
(何で射手座が…)
(何時教皇から招集が掛かることやら…)
思惑は様々。

今回もケーキに続き、サプライズ企画をご用意しました。

『アイオロス、サガ好きのお前に取って置きを用意してやったぞ?』
『なに?』
そう言われたら、期待するものは一つしかない。

それは…、

EXの方のサガだった。
『ここでロースだかタンだがハラミだかの焼き肉が振舞われると聞いて』
『ここにケーキがあると聞いて』
しかも、弟がセットでついている。

絵面だけ見ると双子座誕にも見える。

『どうだアイオロス、お前の好きな双子座だ。兄弟丼でも楽しむが良い』
『幾らサガでもEX版はお断りだ!お前ら、人のケーキに集って来るな!』
(そう言うオチかよ…)

以上、2012年射手座誕遊技大会でした。

-オマケ-

射手座と言えば、EX版も忘れてはならない。

どっちかと言うと、EX版が一番脅威だ。

(皇級がいないだけ未だマシか…)
作品を代表する人物なので、結構立体版は多い。

以上、射手座誕遊戯でした。

…お粗末様でした。

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