WST マイス in ギリシャ

ゼア湾でヨットやボートを眺めた管理人。
さっさとメトロでシンダグマまで向かうのかと思いきや、そうは問屋が卸さない。

メトロピレウス編

尚もうろうろ。

よっぽどピレウス町が好きと見える。
初めての欧州なので、町並みをゆっくりと歩きたいと言う希望もある。

アテネ市内あるある風景。

でっかい野良犬が普通にうろついている。
彼らは地域犬として通行人から食べ残しを貰っていた。

日本では野良に餌をやるなと言われるが、その理由は糞害があるからだ。
ご他聞に漏れず、地域犬達の落とし物があちこちにある。それこそ人間と見間違うぐらい立派なのがあちこちに。
あんましサンダルを履いて歩きたくない。寒い以外にこれらの理由でも靴を必死で探していた。

靴がなかなか無い上に、日本で買うよりも高い。流石物価が高い。
まさか、応急の靴に80ユーロ〜も払う気はない。ブティックでじっくり選ぶ気もない。

悶々としながら歩いていると姿を現したのが、

昨夜ホテルに向かいがてら足早に写真を撮って足早に通り過ぎたピレウス町のランド・マーク、アギア・トリアダ大聖堂だ。

大聖堂と私。

『二次大戦中に破壊されたが、戦後に再建されたそうな』

アテネ市内あるある。

地域鳩。もちろん、皆食べ残しを鳩に与えている。糞害は言わずがな。

糞害を忌避する日本人は世界的に見てもかなりきれい好きだ。

『まあ、欧米とかその辺りの衛生観は日本人とは全く異なるからな』

結構大きいし、犬嫌いには気が気でない光景ではあるが、

皆寛いで芝生の上でゴロゴロしていた。
何か和むし、見た限りこんな感じでおっとりとした犬達だった。
取りあえず、通行人に餌を貰って一日寝て過ごしている。ある意味理想的な生活だ。

ピレウス町てくてく。

何と言うか、信号はあってないようなもので、皆赤だろうが車の隙を縫って渡っていた。
律儀に信号待ちをしている自分がばからしく思える瞬間もあるが、言葉の通じない遥か異国の地で車に轢かれてもちっとも面白くないので、そこは信号を守ることとする。


『確か、出発前に海外旅行保険に加入していたよな』
転ばぬ先の杖、海外旅行保険。しかし、杖があるからとわざわざ転ぶ訳にも行かない。

ガイドブックに主要交通機関の行き先表記は英語だと書いてあったが、路線バスとかバリバリのギリシャ語だった。まあ、シンダグマとピレウスとアテナさえ読めれば他に用は無いので平気と言えば平気だが。

後は気合いと英語表記との照らし合わせと小宇宙で読む。

よう分からんのでピレウスではセオクセニアに泊ったが、

港直近にデルフィニがある。覚えておこう。
…果たしてどんなランクで、日本からも予約が取れるかどうかは分からんがな。


この辺はホテルが軒を連ねているみたいだ。

で、散々徘徊した後やっとピレウス駅に到着。

実は隣に鉄道のピレウス駅があったのだが、閑散としているのはさて置いて、駅員のおばちゃんの監視が怖かったので写真を撮らずじまい。


ピレウス駅構内の図。

昔、「世界の車窓から」で見たような気がする。

手前の銀の箱が改札機。

これにチケットを差し込んで時間を印字してから乗る。
めんどくさがって印字しなかったり、そもそもチケットを買わずに乗ると、見つかった時に不正乗車と見なされ、とんでもない目に遭う。

とんでもないと言っても、運賃のほんの60倍を払わされる程度だが。
ピレウス→シンダグマまでの区間が1.4ユーロなので、84ユーロせしめられることとなる。
空港までは8ユーロなので、罰金は480ユーロとなる。それは痛い。やはり、正直に乗るに越したことは無い。

コインロッカーからキャリーを回収して、いざメトロに乗り込む。
地球の歩き方によると、この路線はスリが多発しているそうな。くわばら。

一瞬デザインかな?と思うが、

落書きスッゲエ。

それどころか、

ガラスまで割れている。
何となく財政破綻の煽りと言うか、荒みようが伝わって来る。

ビビりながら乗車。
キャリーを引いている時点で観光客丸出し。荷物を取られたり貴重品をすられないよう、しっかりと荷物を掴んで、常に360度警戒しながら乗っていた。
正直、あんなに緊張して電車乗るのは初めてだ。
海外で暮らしていた人の話によると、人が来たとき必ず相手を見なければならないそうな。つまり、こちらに対して何かしそうな人の目を見て、常に注意を払っていることを示して動きを牽制するのだ。
日本人は目を合わせることを嫌って視線を下に向けてしまう傾向があるが、そうすると隙があると見なされ、スリの格好の餌食となってしまうらしい。
なので、必ずまず顔を見て相手を認識する。居眠りなんてもっての外。

で、先のホテルで路線図を睨んで「モナスティラキ駅で乗り換え」と散々頭に叩き込んだが、そのモナスティラキ駅がピレウスから何駅目で、そしてどのぐらい時間が掛かるのか全く把握していなかった。
アナウンスは英語ギリシャ語両方だが、管理人の読解力ならば余裕で聞き過ごす可能性がある。
なので、結局車内で路線図を広げて現在の駅を確認していた。

しかし心配しなくとも、駅名の標識は英語ギリシャ語両方あるし、何よりもモナスティラキで結構人が降りる。

地球の歩き方にはモナスティラキと書いてあるが…。
何回読んでもモナスティリオンなのだが。あれか、男性名刺、女性名刺の名刺変化か?
後、旅行ガイドには「シンタグマ」と表記されているが、現地のアナウンスは「シンダグマ」と聞き取れるのだが。
でも、表記が「symtagma」だがら「シンタグマ」で合ってるか。

モナスティラキ駅の図。

空港行きに乗り換え。

で、一駅でシンタグマ駅に到着です。

駅は近代的でかなりきれい。

出るときの改札と言うのは特になく、チケットを回収しないまま外へ。

ご存知、シンタグマ広場。
デモや暴動の舞台として度々有名になった場所だ。

シンタグマとは日本語で言う所の憲章、その前には国会議事堂がある。

そして、ここもスリひったくり多発地帯である。
国会議事堂の前なのに。

駅を出てプリントアウトした地図を片手にホテルへと向かう。
あんまり地理に強くないのでメトロのシンタグマ駅直近に取っておいたのだ。
地図で確認する限り、角を二ヶ所曲がるだけなので極めて単純な筈。
…が、見つからない。何故だ。シンタグマ広場の前の通りを渡って二つ目の角では無かったか。
ああでもない、こうでもないとでかいキャリーを引いて同じ所をぐるぐる徘徊。

ここで、スマホの地図登場。ホテルの名前を目的地に経路検索するも、あら不思議、利用者が迷うとGPSの現在地も迷う。移動するたびにブロックごとにテレポートして自分が一体何処にいるか分からない状態。

ピレウスの悲劇再び。半日の内に二回も迷っている。筋金入りの方向音痴は認める。一人旅なので誰にも迷惑はかかっていないが結構致命的だ。
お巡りさんが集団でたむろってたので、這々の体で聞いてみる。お巡りさんの英語もなんしか怪しくて要領を得ない。
「この辺りじゃね?」と示された辻に向かって上を見たら、看板が出ていた。
おっかしいなあ…ここ、3回ぐらい通過したじゃん。入り口に看板があるかと思って油断した。
教訓、建物を探すときは上も見よう。

這々の体でチェックイン。
アトランティスホテル、ピレウスセオクセニアと散々な英語でチェックインして来たが、いい加減慣れたのでもうちょっとこましな英語でチェックイン。
一泊70ユーロぐらいだったが、丁度ビジネスホテルのようなランクだった。所謂三ツ星ホテル。
一泊100ユーロ以上のホテルに連泊する根性も無かったし、あんまり拘りもないのでケチったのだ。…ケチったらケチったなりに後でちょっと大変な目に遭う。

フロントで鍵を受け取って部屋へ。

典型的ビジネスホテル。


『やっと着いたねん!』
午前中と午後で二回も迷っている。


『…もう、地図ぐらいちゃんと読めや!』
迷った原因は通り一本分地図を読み間違えていたこと。フィレリノン通りをアマリアス大通りと思い込んでいたからだ。
六車線道路見たら、大通りって思っちゃうだろう!

こいつも現れた。

『地図の読めない馬鹿管理人には毎回参らされるな!』
全くです。

こいつが沸いて来た理由はただ一つ。

眺望チェック。

都心部で眺望を期待する気なぞ更々ないが、ある意味絶景。

『周囲の建物から丸見えなのも考えものだがな』
馬鹿な東洋人が馬鹿な遊びをしているのも丸見え。

未だ日もあるので、部屋に荷物を置いたら散策に出る。
エレベーターの図。
ちょっと見慣れないタイプのエレベーター

何と、扉を手動で開けるのだ。

エレベーターが着たら扉のロックが解除されて中に入ることが出来る。
最初、自動扉じゃないので来たのかどうかわからず立ち尽くしていた。


そう言えば、ギリシャでは地上階は0階となるらしい。
イギリスもそうだっけ?

内扉は自動で閉まる。

扉の構造上、結構狭いので閉鎖感がある。

と、言う訳でアテネ市街地周辺を散策だ。

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