新春初詣遊戯。

去る一月三連休の最終日、管理人は折角なので初詣に行ってきました。
そう、年が明けて早2週間、全く行かなかったのです。
デビロット様から貰った着物で初詣遊戯したかったので、
人のいなくなる頃合いを見計らっていたのです。
次の日、しぇぱ様と京都マイス撮影をする予定なので屋外撮影の予行演習も兼ねて。

で、近所の宇治上神社で撮影しようと京阪電車に乗り込んだのですが、
ここで飛んでもない初歩的ミスが。
宇治に行くには下り方面に乗らねばならない筈が、
何時も乗る癖で上り方面に乗ってしまったのです。
折り返せば良いのですがもう良いやと進路を変更、
行き当たりばったりで京阪沿線の最寄りの神社を当ることにしました。

で、辿り着いたのが伏見稲荷。
稲荷の総本山である。
実は管理人、京都府民でありながら今の今まで稲荷は未踏の地。
これを機に一度来てみたかったのです。

しかし、稲荷の総本山なのでもの凄い人だかり。
これはマイス撮影どころではない。
でも、千本鳥居は見たかったので取り敢えず行ってみた。

千本鳥居の図。

凄まじい鳥居の数と朱の洪水に圧巻される。


凄く絵になりそうなのだがそう言うところは大体人がいる。


慣れないとちょっと怖い。

で、暫く道なりに歩いていると外れに小さな神社を発見。
通路側から死角なので撮影敢行。

寒いのでもけもけを付けてあげました。
折しもこの日は成人式。
が、毛足が長すぎて首が埋まる…。

なので外しました。

『ああ寒っ』
日陰で曇天なので凄まじい手ブレ。


『鳥居と私』


おすましが可愛いぞ!

本殿で引いたおみくじを読む。

まるで新聞を読むオッサンだ。
『末大吉。今年一年はひたすら努力すること。しかし、実りはずっと先になる』
…マジですか…。
去年は末吉。地味に昇格。


『………』
取り敢えず、近くの木には括り付けときました。

さて、

愛用の鞄をもって更に奥へと進む。


のほほんとした中にも色気が。


『…で、どこまで行ったら千本鳥居と合流できるねん』
それは行き当たりばったりなので管理人にも分かりません。
最悪遭難する可能性も…。

ともあれ、

鳥居をバックに。

で、

適当に進んだら鳥居と合流できました。

そして更に進むとこんなところに。

ここがゴールかな?


少し外れの当りにかのような小さな塚が集中していました。
個人や企業が奉納しているみたいです。


朱のコントラストが良い感じだがいかんせん手ブレが酷い。


もう夕方だったしなあ。


ふと見ると池がありました。

池の図。


『………』
ともあれ寒い。

で、マイス撮影した後参拝順路に戻ったらば、まだ鳥居が続いている。

ともあれ登ってみた。


鳥居は続く、どこまでも続く。


で、また開けたところに出た。
ここがゴール…と、言う訳ではなさそうだ。

まだ続く。終わり無き鳥居達。

そう言えば弟は毎年伏見稲荷に初詣に行くのだが、
この千本鳥居は体力的に結構しんどいと言うし、
私の日参するお寺巡りサイトでも適度の体力を要する…と。
流石は伏見のサンクチュアリー。
青銅のガキ共は満身創痍でこんな階段を駆け上がったのかと思うと感服に値する。
五体満足でも私にはかなり辛いぞ!

まーた鳥居。

もうここは人馬宮か摩羯宮辺りだよな。
誰か、そうだと言ってくれ!

振り返るとこう。

転げ落ちたら死にそうだ。


またお茶屋が。
ここに務めている人達は毎日この階段を登っているのか?
尊敬に値するぞ!…って、住み込みだろうけど。

更に続く階段。

教皇の間、スターヒルへの道のりは遠い…。

しかし、

大分見晴らしが良くなって来た。


頑張れ、スターヒルまで後少しだ。
と自分に言い聞かせる。

まーた階段。

勘弁して下さい!
ここはもう宝瓶宮辺りだよね?
いいえ巨蟹宮ですと言われたら流せる涙も無い。
何故しょっちゅうゴールと勘違いするかと言うと、
上から先を行っていた参拝客がぞろぞろ降りて来るから。
だが彼等はキリが無いので適当なところで折り返したに過ぎないのだ。

眼下に広がる京都市内。

おお、いよいよスターヒルかもしれん。
そう思う頃には雪が振りそうな天気なのに寒さも忘れている。
これは参拝ではない、登山だ!


自販機も聖域価格。

そして遂に、

教皇の間に到達だ!
…偉い和風ですな。

遂に到達の図。

『あー、あっつ』
着物で登山…参拝は辛いと思う。
成人式帰りの女の子が登っていたが歩き辛そうだった。


沢山並ぶ鳥居と塚に圧巻。
流石は教皇の間。
アテナ像が無いがまあ良いや。

で、そこに待ち受けていたのは…。

『ここまで良くぞ来ることが出来たな。青銅達よ』
何とニセ教皇だ。

いえ、一介の冥闘士です。

(そう言うオチかよ)

ここに着く頃には雪までちらついてました。

『…とか言って、私は教皇を暗殺しに来たのだがな』
聖域で何たる罰当たりな発言。

で、ここでゴールかと思いきや…。

また鳥居が。
今度は下りだ。

この展開に動揺するサガ。

『何?!教皇の間の向こうに更に道があるだと!?』
しかも下りで。

こうなったら当然行くっきゃない。

容赦無く続く鳥居。

ビシバシ続く鳥居。

大体の人は頂上で引き返すのでこの当りになると大分人が減る。

だんだん傾く日。

こうなったら最早、ここが一体何宮かも分からない。


それどころか、自分が一体どこにいるのかすら分からない。


どこまでも続く鳥居に精神がだんだんミニマル化して行く。
最早迷宮状態。

そして、あることに気付いた。

実はここ自体が聖域などではなく、双児宮であったことに。
『………』


『一体どこまで行けば本殿に辿り着けるのだ…?』
自分の宮で迷わないで下さい。

途中、修行用かと思われる滝がありました。

肩凝りが取れそうだぜ。

すっかり迷子のサガ。

『おのれカノン…どこまでもこのサガの真似を…』
そう言う貴方は少し滝に打たれた方が良いです。

で、この後遂に唯一稲荷本社内の証であった鳥居が消滅。
他の参拝客も完全にいなくなり、
そのまま街灯の無い山中を彷徨うことに。
とにかく、沢沿いの道を延々下る。
水のあるところに人は住みますからな。
これはサバイバルの基本。

だんだん暗くなりこのまま真暗になったらどうしようと心細くなって来る。
まさか遭難…。当初初詣に来た筈が、エラい展開になっている。

で、沢沿いに下ると言うのはあながち外れではなく、
気が付いたら民家が見えて来た。

めっちゃ住宅街じゃないですか!

で、ふと横を見るとこんな看板が。

気が付いたらトレイルコースに入り込んでいたようだ。
参拝に来た筈なのだが…。
とんだトレッキングだぜ。
この見事な迷いっぷり。何かDAWNの人生模様そのものに思えて来る…。

で、その後、どこが駅かもさっぱり判らないまま住宅街を彷徨う。
住人の影は見当たらず、どんどん辺りは暗くなる。
途方に暮れつつとにかく大きい道を目指し、通り掛る車の後を付けて行った結果、
何とこんなところに辿り着いた。

東福寺!
京阪ならば二駅先だ。
弟曰く、『そこまで道に迷うのはあり得ない』と。
何と山中を散々迷った挙げ句、東福寺にアナザーディメンション。
地元の人間にしか分からんオチだ。
もっと運が悪ければ清水郷にまで飛ばされていたに違いない。


歩いたと思われるルート。かなりアバウトだ。

これがあると言うことは京阪東福寺は直ぐそこ。
JRも近いのでそこのみどりの窓口でパラ銀行きの切符を買おうとしたらば、
何とクレジットカードの取り扱いをしていない…。
で、仕方が無いので、

京都駅で買いました。
宇治に初詣に行く予定が、どこをどう間違えたら京都まで流されるのか。
この申し分内迷いっぷり。DAWNの人生模様そのもの。

伊勢丹の空中歩道より。

マイス撮影したいけど、いっつも人通り多いんだよなあここ。

で、ご帰宅。

ただの初詣の筈がトレッキングまでさせられ疲労困憊の二人。
サガ『おのれ…!よくもこの私をたばかってくれたなカノン!』
カノン『うはははサガ、修行が足りぬわ!』
ごもっとも。しかもよく見たらWカノン。これは何時まで経っても出られない筈。
最後にラダマイス、
『ああ…、疲っかれたー…』

…御愁傷様でした。

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