冒頭は馬鹿親子対決で幕を開けたクリスマス遊戯大会。
暫く昏倒していたが漸く起き上がったAPラダ。
APラダ『…何でこんなところで寝てるんだ?オレ??』
どうやらその一撃で記憶も吹っ飛んだらしい。
アックスラリアット、恐るべし。
結構痛そうだ。
その様相はまさに二日酔い。
記憶がぶっ飛んだ分、あんまり親馬鹿制裁には効果がないもの事実。
そこに、来客出現。
今となっては定番の構成メンバーとなった海竜カノンだ。
酒瓶片手のすっかり出来上がっている。
海竜カノン『うはははは!良いクリスマスであるな!』
何なの?この挨拶…。
その2『双子座登場編』
タイミング的にはこの辺りで現れる。
そう、パーティーが始まって皆飯を食い始めた辺りだ。
だが定例の、
APラダ『…何だカノン貴様。一体何しに来た?』
海竜カノン『…せっかく来てやったのに、随分なお言葉だな』
APラダが邪険にあしらうのも、こいつが会費を払った試しが無いからである。
会費を払わないのも言語道断であるが、
ミーノス『パーティーにかこつけて無銭飲食をしに来たのでしょう!失せなさい!ここはあなたのような聖闘士崩れの貧乏海闘士の来るところではありません!』
無銭飲食男に普段から犬猿のミーノス反発、
海竜カノン『…何を〜!海闘士が貧乏だと抜かすか!』
海闘士が貧乏ではなく、カノンが貧乏な海闘士であるだけだ。
背後で加勢するアイオリア、
アイオリア『そうだ!海将軍だか知らんが聖闘士崩れは失せろ!』
自分の分け前が減る。
しかし、そんなことで引き下がっては海竜カノンは勤まらない。
周囲の反発も気にせず料理に注文。
海竜カノン『…何だ、せっかくのクリスマスだって言うのにこんな小洒落たもんばっかり食いやがって。見た目の割には腹の足しにもならんではないか』
ラダマイス3号『…何だと?文句があるなら食うなテメー』
ごもっとも。
会費は払わないが、
海竜カノン『やっぱりクリスマスと言えばチキン、チキンと言えばケンタッキーだろ』
そのクリスマス当日は3時間待ちがザラになるぐらい混雑するそうですケンタッキー。
もし、三時間の並んでいたのなら尊敬に値するが、
ミーノス『そんなジャンクフード、テーブルに置かないで下さい!』
更にジャンクフード責め、
海竜カノン『チキンじゃ寂しいからピザも付けるぞ?』
ミーノス『神聖なパーティーに何をするのですか!』
神聖と言うか、ミーノスプロデュースのテーブルセットに何をすると言った方が正しい。
すっかりヒステリー状態だが、
海竜カノン『そうカリカリするな。ほれ、タバスコも付けてやるぞ?』
流石は海竜カノン。全く動じていない。
ミーノス『そのタバスコをケツに流し込まれたくなかったらとっとと失せろ!』
アイオリア(あ、性格の地が出てる)
物騒なのはミーノスのデフォルト。
何とそこにパンドラ様、
パンドラ『…実は私もおでんが食べたい頃合いだったのだ…』
ラダマイス3号『おでんかよ』
海竜カノン『…すまん、おでんは買って来ておらんのだ』
意外とすんなり謝る。
が、ほどなくおでん登場。
何とおしゃれな器からおでんが。
ラダマイス3号『コンビニおでんだがな』
パンドラ『すまんな。これのほうが体が温まるのだ』
もちろんコンビニおでんが大好物、
おでんの登場でアイアコス、
アイアコス『ちょうどコーラが飲みたかったんだよ』
どんどんテーブルがジャンクフードに浸食されて行く。
ミーノス『アイアコス!貴方まで何をするのですか!』
天下のジャンクフード好きのアイコに言ってもまさに無駄と言うもの。
更に…、
ラダマイス1号『…おでんと言えば鍋が食いたいのだ…』
ラダマイス3号『それは自分で用意さらせ』
同類には手厳しい。
ミーノス『………ッ!!!!』
で、
鍋まで並んでテーブルの上はすっかり混沌となってしまった。
今やすっかりこの有様。
一体何が何だか訳がわからない。
ラダマイス1号『…最近のミニチュアは安価で精巧なのだ…』
確かに。
私のプロディースしたテーブルセッティングが…。
真っ白になったミーノス氏。
ミーノス『………』
海竜カノン『残念であったな!貧乏セレブレティよ!』
励ましているのかとどめを刺しているのか。
ともあれ、撮影者が貧乏人の時点で決まっていた展開でもある。
蛸串大好きパンドラ様。
パンドラ『…うむ。冬はおでんだ』
何だか和む。
大体、双子座類は1匹現れたら30匹はいると言う。
APラダ『…そう言えば、お前の他の兄弟はどうしたんだ??』
海竜カノン『知らんな。どっかで野垂れ死にでもしてるだろ』
幾ら兄弟仲が悪いからとこの物言い。
そう言う頃合いに大体現れるのが双子座類。
『失敬な。誰が野垂れ死にだ』
!?
その双子座類の一人、シスターカノンこと双子座カノンである。
双子座カノン『貴様こそくたばったと思っていたぞバカノン』
何と、クリスマス限定シスターバージョンで登場だ。
『何だ?その格好は??』
双子座カノン『…フ、クリスマスだからな。久しぶりにこの姿で登場してみた』
原点回帰とも言う。
ちなみにこの人、初登場もクリスマスでした。
シスカノとかそんなのどうでも良い…。
『………』
誰が来ようと最早気にもしない。ジャンクフードに囲まれて最早ミーノス燃え滓状態だ。
大体まとめて現れそうなものなのに、今年は双子座類小出しだよなあ。
ラダマイス1号『ところで、サガはどないしたん?』
双子座カノン『サガか…』
それがだな、
双子座カノン『実はサガの身にちょっとしたことがあって、この度奴は天に召されたのだ』
ラダマイス1号『は?!』
天に召されたって…??
ラダマイス1号『それって、来年の三月発売予定の冥闘士サガのことか??』
双子座類、続々増殖予定。
双子座カノン『いや、何と言うか、まあ見たらわかる』
とかやっていたら、
APラダ『…なんじゃありゃ??』
一体何だその格好は。
『名付けて教皇服聖夜仕様』
…ギャル服のラダマイス以上のインパクトである。
何だそりゃ!
程良い仰け反りっぷりの親馬鹿二人に対し、サガの変態振りを知り尽くしている双子座どものやる気の無いこと。
やる気の無い顔だが、
程よい仰け反りっぷりだラダマイス。
隣で何故かしてやったりな様子の双子座カノン。
天には召されたが頭に輪が無いぞ。
ラダマイス1号『…ななな何だ??その格好は一体』
海竜カノン『お前は紅白の小林幸子か!』
サガ『…すまん。仕事で遅くなったのでそのままの格好で来たのだ』
すまんって、謝るところが違うだろう??
ラダマイス『仕事って、まさかそんな格好で働いているのか!?』
背中に羽まで背負って。
サガがこの夏に製品付属の教皇服を捨ててから久しい。
双子座カノン『ああなっては今や教皇シオンもお手上げ、放任状態だ』
それこそ最初はシオンの卓袱台返しで血の嵐が吹き荒んでいたようだ。
何か変な人がいるのだ…。
すっかり物陰に移動している二人。
その翼は何だと突っ込みたいがそこはそれ、成り行きで。
それよりも弟の方が気になったようだ。
サガ『そう言うお前こそなんだ?その格好は??クリスマスだと言うのに尼僧服のコスプレは安易すぎるぞ』
流石はサガ、天使のコスプレをしている自分はものの見事棚上げ。
海竜カノン『お前に言えた義理か!サガ〜ッ!!』
その勘違いぶりが海竜カノンのツボにヒット。
確かに、双子座類の中では海竜カノンが一番まともだ。
サガ『禁欲的な格好をしていても所詮頭の中は煩悩だらけ、どうせこの後のケーキプレーの事で頭がいっぱいなのだろう』
双子座カノン『…おのれ、サガ、言わせておけば!』
見事的中。何故ならば、
ラダマイス(お前もその事しか考えていないだろう。サガよ)
格好は格好だが毒舌が冴え渡る。
サガ『どうせその脇に抱えている聖書も内容はフランス書院。さしずめ"性書"が妥当な線だろう』
双子座カノン『失敬な!お前と一緒にするな!』
珍しくまともに怒っている。
ラダマイス(…オレはタウンページか何かと思ってた…)
あるいは、広辞苑辺り。
フランス書院か…。
パンドラ『…その"性書"、後で私に貸してはくれぬか?』
双子座カノン『だから、違うと言っているだろう!性の奥義を記した門外不出の教典を貸してやるものか!』
どうやら、カーマスートラの類いのようだ。
ラダマイス(やっぱりそっちか…)
パンドラ『どっちでも構わん。その本、後で貸してくれ』
更に混迷を極めているクリスマス遊戯大会。WSTでは王道パターン。
そりゃあ撮影に6時間もかかるよなあ。