カフェワイバーン初の客になるのは一体誰か。


なんとこいつらだ。
星矢『オレが主人公だからな』

裏方に消えたと思いきや早速接客。

ラダ『へいらっしゃい』
八百屋か。
それよりラダマンの背後にいるメイド姿の男に釘付け。
星矢&瞬『???』
一方のAPラダも妙な姿勢でビビらずにいられない。
APラダ『!?ッ』

よりによって青銅の小僧が現れるとは。

APラダ『う、わあぁぁぁぁぁ…ッ!!!!!』
防災訓練ばりの素早さでテーブルの下に飛び込んだ。
呆気に取られる青銅二人。

それよりも、

ラダ『小僧共、入り口にも明記してあるのだがウチは聖衣着用の来店お断りだ』
客に向かって小僧共。それがラダマン営業。
瞬『冥闘士だけに聖衣を着ていると何か不都合なんですか?』
ラダ『いや、冥衣鱗衣もそうなのだが普通に椅子に座れんだろ』
マイス劇場ならではの制約だ。


瞬『でしたら僕達青銅は可動範囲が広いから大丈夫ですよ』
ラダ『そうか…?じゃあ、今日だけだぞ』
背後でテーブルの下の生き物をもの珍しそうに眺める星矢。

お客様2名お入りです。

ラダ『おら!隠れてないで席にお通ししろヒマワリ頭!』
何か色々苦労があるんだなと眺める青銅二人。

ともあれ着席だ。

瞬『何か、アクリルガッシュの臭いがするねこの机』

ウエイターらしく水をサービス。

ラダ『こら小僧、真っ直ぐ座れ。脚を組むんじゃない』
星矢『気難しい和食屋みたいなこと言うなアンタ』
客相手にも居丈高なのがラダマン営業。

で、メニューを取る。

ラダ『何にいたしますか?』
星矢『アルコールもんなら何ある?』
ラダ『…誰がお前らに出すかボケ』
客相手にも平気で突っ込むのがラダマン接客。


瞬『駄目だよ星矢。こう言うところは午後5時以降じゃないと
アルコールは出さないんだ』
星矢『あ、そうなの?』
指摘するところはそこじゃねえ。


星矢『…じゃあジンジャーエール』
それで来たか。


ラダ『…そちらは?』
瞬『じゃあ僕はクラブサンドとクリームソーダとプリンパフェ』
青銅二人の間のこの格差は一体。

オーダーを受けた後は、

ラダ『オレが作るからお前が運べ』
APラダ『オ、オレが!?』
突っ立っているだけが仕事じゃない。

数分後、

からくり人形のごときぎこちなさでウエイトレス登場。
APラダ『クラブサンドニゴザイマス』
言葉遣いすら既にぎこちない。


APラダ『パフェハ食後ニオ持チシマス』
瞬『わあ!流石はリメント!美味しそう!』
褒めるところはそこか。

…で、

青銅『………』
APラダ『…何だ小僧共』


星矢『ラダマンティス、だよなあ…』
瞬『ですよね…』
APラダ『だったら何なのだ小僧共!』

そこで瞬の爆弾発言。

瞬『…ハデス12宮編ではあんなに強かったのに、
こんなことになってしまって、一体どうしたんですか?』
この状況で一番言われたく無いことを。

それはハデス冥界編のラダに問題があるのかこのメイド服の男に問題があるのか。

星矢『冥界編からラダマン株が大暴落したんだぜ?』
後、聖衣を脱ぎ捨てたカノン相手に勝てなかったことも。
APラダ『ええい世迷い言を!貴様等の行為は営業妨害に値するぞ!』
瞬『質問に答えて!僕達に納得の行く答えを聞かせて下さい!』
青銅共の羞恥言葉責めにラダマン逆ギレ状態。
APラダ『たわけ!それはこのオレが一番納得いかんのだ!』
冥界編の扱いにもこの仕打ちにも。

散々理不尽な討論を行った後でお勘定。
背後で納得いかなさそうに食器を片付けるAPラダ。

ラダ『お会計2,940円になります』
瞬『ああ、姉さん名義でツケにしておいてくれるかな。
締め日になったら姉さんに請求して』
ラダ『何!?』
瞬の姉さんと言えばカメレオンのジュネではなくあのお人だ。

勿論星矢とは別勘定。

瞬『じゃあ、もっとリメントのバリエーションもっと増やして下さいね』
星矢『また来るからな』
ラダ『………』

二人が消えた後で、

ラダ『…二度と来んな、クソガキ共…!』
ツケの請求先が舐めくさってる。

初入りがあれでは全く先が思いやられる。

青銅ですらあのレベルなのだ。
黄金が来たら一体どうなるのだろう。

そう思っている矢先、またしても客が。

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