10日遅れの鏡開き大会。

七転八倒鏡開き馬鹿遊戯大会。

正月の小道具に使った鏡餅だが正月も20日ばかり過ぎた頃、
いい加減目障りになったので処分することにした。
それを世間一般では鏡開きと言う。


正月の図↑。

そして鏡餅の現在。

祝賀ムードでも無くなったので飾りも橙も既に撤去されている。
『…ずっと置きっ放しだし、何かうざいな』
なので処分することとした。

思い立ったのは1月21日、鏡開きには既に10日ばかりオーバーしているが、思い立ったら吉日なのだ。

ラダ『…と、言う訳でスパッといっちゃってくれ』
ケーキと言い、ラダマイスは思い立ったら即切断。
シュラ『全く、人を便利屋みたいに…』
文句を言いつつ手が既にその気。


シュラ『年末に言っただろうが、オレだってタダで聖剣を振る舞ったりはせん。今回からは有料だ』
去年のケーキカットでそう宣ったのだ。
ラダ『…チッ』
しかし、互いに律儀なのでしっかり覚えていたりする。


ラダ『仕方無い、オレからの寸志だ。受け取れ』
シュラ『毎度…って、ノシがついとるやんけ』
ラダ『ミーノス&パンドラマイス降臨記念に渡そうかと思ったが、
何だか渡すのも面倒なので置いといた。この際だから貰っとけ』
幾ら入っているかは知らないが、そんな金出来ることなら受け取りたく無い。

しかし金は金。
折角なのでシュラマイスも新春恒例鏡割り聖剣を披露することにした。

シュラ『…ではいくぞ』
何時しか野次馬アイコも発生。


シュラ『ハッ!』
餅、無傷。


シュラ『なかなか手強いな…』
そりゃそうだ。今日日の安鏡餅は丈夫な樹脂のケースに入っているのだ。


シュラ『ハイッ!!!!』
だが無傷。

一向に埒が開かない。
堪り兼ねたラダマイス、

ラダ『何やっとんねんお前!全然切れてないやんけ!』
苛々すると関西弁。
シュラ『いやあかん。もの凄硬っいわー、コレ』
誤魔化すシュラマイスも関西弁。
ラダ『硬っいわーじゃないだろ。切れんのなら金返せ』
傍らで大笑いする野次馬アイコ。
アイコ『ギャハハ、だっせーッ!!!!!!』
ともあれシュラマイス、面目丸つぶれである。

散々笑い者にした後でアイコマイス、

アイコ『やはり聖闘士ごときには任せられんな!
こんなもの、神鷲の羽ばたきで打ち砕いてくれる!!』
ラダ『くれぐれも喰える形にしてくれよ』


アイコ『喰らえ!ガルーダ・フラップ!!!!』
このエフェクトを作るのに管理人はフォトショップを一回クラッシュさせた。


ラダ『ぬ、餅が消えた!?』
どこに行ったか判ってはいるが、驚いてあげるのが礼儀と言うもの。
アイコ『フ、この3秒後に餅は落下して粉々に砕け散る』
ラダ『くれぐれも…(以下略)』

3秒、

2秒、

1秒、

そして、

どうやら、落下予定位置を指定するのを忘れてしまっていたようだ。
どうでも良いエフェクトが掛かっているのはご愛嬌。


ラダ『………』
何かもう、掛ける言葉も見当たらない。転がったマスクが哀愁だ。

途方に暮れていた頃に最後の巨頭が登場。
『フ、だらしが無いですよ二人とも。何なら私が加勢してあげましょうか?』
ラダ『お前は…!!!!』

勿論、『お前は…』の台詞の先は今まで一体何処で何してたである。


ミノ『フ、これがアイアコスを苦しめた鏡餅ですか』
白くて諧調が飛んでいるが、足下にあるのだ。
ラダ『何しか聖剣でも割れなんだ』
ミノ『聖闘士ごときに倒せなくとも、我ら巨頭の手に掛かれば赤子も同然。
受けなさい、偉大なるグリフォンの翼の羽ばたきを!!!!』


ミノ『ギガンティック・フェザース・フラップ!!!!』
十数年の沈黙を破ってミーノスの新必殺技が今ここに。
このエフェクトを作るのに管理人はフォトショップを2回クラッシュさせた。


ミノ『これを受けてしまえば、かの餅と言えどひとたまりもありません。
地面に叩き付けられて無惨に砕け散るのです』
感心しつつ上を見上げながら、ガルーダフラップと一体どう違うのか考えているラダマイス。
ちなみに管理人によるGFFの説明はかなり適当だ。

そこにアイコが舞い戻って来た。

アイコ『あいててて…、相手が鏡餅だから油断していたぜ全く』
餅相手に油断もへったくれもあったものではないのだがミノマイス、
ミノ『そうですか。それは災難でし…』


『災難でしたね』と、言い終わる間もなく再び落下して来た餅が直撃。
こうなると最早予定調和。今日のアイアコス、何だか貧乏くじ引きすぎだ。


『………』
何かこうなってしまうと、本当に『言葉にならない』。

イメージ図↓


自分のかけた技なのに、素知らぬ顔を決め込むミノマイスは鬼畜以外のなんでもない。
どうリアクションをとって良いやら判らんラダマイスはある発見をした。
『!?』


ラダ『…すまん。何か底に開け方が書いてあったわ』
アイコ『すざけんなこの野郎!!!!オレは2度下敷きになったんだぞ!!』
しかし、半分はアイコ自身の身から出た錆だ。

怒り狂って退場したアイコに代わって、説明通りに開けてみることにしたラダマイス。


何と、ペティナイフ一本でケースが切れてしまった。


シュラ『何と、オレの聖剣すら弾いた餅を切るとは!』
ミノ『私のGFFを受けて平気だったのに、見事に切れちゃいましたねえ』
ラダ『…説明書はちゃんと読もうと言うことだ』


そして、ケースから出した餅すらナイフ一本でバラバラにしてしまった。


掛け声は勿論、『グレイテスト・コーションゥ!!!!』である。


ラダ(全く、どいつもこいつも使い物にならん…)
バラしながらそう思っているに違いない。


次回からケーキカットに呼ばれないよう、さり気なくヨイショするシュラマイス。
シュラ『お見事。お前、オレよりも切断の素質あるんじゃないのか?』
だが、おだてに乗らないのもラダマンティスの仕様。
ラダ『やかまし。ええから金返さんかい』
まだ返してなかったのかシュラマイス。

かくして、散々聖闘士や冥闘士達を苦しめた鏡餅は見事に処分され、
鏡開き馬鹿遊戯はこれでお開き、翌日の昼飯のうどんの具となった。

最後にオマケにミノマイス、

『ふふ、脱皮したみたいですね』