『蛙遊戯編』

毎日のほほんと過ごしているジャージーラダだが、
日常を覆すあるものに出くわした。

それは、

カエルである。
俄に及び腰になるラダマイス。
こいつがカエルを苦手なのは同人世界共通である。


しかもウシガエル。
しかしこれはどう見てもでかい。
ゴライアスオオガエルに匹敵する程の貫禄だ。
こう言う時に限ってジャージーズの同僚共は不在。


しかもテーブルを陣取っている。
『むう…、これでは中日対阪神の名古屋戦が見られん…』
TVを見るためには奴を退かせねばならん。
折角アイコとチャンネルバトルをすることなく、
のうのうと野球を観戦できると思ったのに。


などと思案していたら寄って来た。
『のあああッ!?』躙り下がるラダマイス。
なかなか良い反応である。

で、途方に暮れるラダマイスが持って来たものがこれ、
『こっ、これでも喰らえ』
そんなんじゃ死にません。

ビビりながら射程を詰めるラダマイス。
ゴキブリならば一撃で殺す腕前なのだ。
自慢にならんが。

『落ち着け、落ち着くんだ。オレ…』
そう言う奴は大抵取り乱している。

が、

スプレーする前に敵が突然間合いを詰めて来た。
カエルの方が上手。
突然のカエルの行動に完全にパニックに陥るラダマイス。
『はわわわわ…ッ!!!!!!!!』


『…なあああああぁーッ!!!!あああッ!!!!』
腰を抜かし這って逃げるラダマイス。
この上ない醜態である。

止むなく撤退。

『あーあかん、何か寒イボ立って来たー』
これぞ正しく這々の体。

で、

どうすることもできず途方に暮れている。
完全にTVを塞がれているし、電源も入れに行けない。
どうなる、中日VS阪神戦。

と、完全に途方に暮れているところにもう一人現れた。

こいつだ↓

APラダ『誰かと思えば貴様かバナナ頭。いい加減そのジャージをオレに寄越したらどうだ』
ジャージがない為にジャージーズに正式加入できないアッペンラダ(以下APラダ)である。
アイアコスかカノン辺りの登場を期待していたラダマイスも、
こいつの登場にいささか幻滅気味だ。
ラダマイス『いきなり出て来て人のことバナナ頭だのジャージを寄越せとはご挨拶だな。ヒマワリ頭』

ともあれ、

ラダマイス『良いだろう、そんなにオレの着古しのジャージが欲しかったらくれてやろう。
…ただし、条件がある』
APラダ『して何だ?その条件と言うのは』

その条件たるや言わずと知れた、
ラダマイス『あれを倒せ』
そして中日戦を見るのだ。
APラダ『のおッ!』
このインパクトに世のカエル嫌いはビビらずにはいられない。


APだろうがマイスだろうがラダはラダ、
カエルは天敵と言っていい。
APラダ『…いや待て、カエルはちょっと…』
ラダマイス『どうした?オレのジャージが欲しいのだろう?』
ラダマイスの情け容赦のない地顔がナイスだ。
APラダにしてみても、カエルよりこいつを倒す方が簡単だろう。


ラダマイス『つべこべ言うな。ほら』
APラダ『待て!心の準備が…、や、やめろ…!』
やっぱり、見事な程及び腰だ。


ラダマイス『行け』
APラダ『のおおおッ!!!!』

で、

好奇心を持ったのかカエルが近づいて来た。
APラダ『があああああああっ…!!!!』
ラダマイス『何やってる!やれ!』
人ごとだからと言いたい放題。


しかもカエル、更に接近。
APラダ『なあああああああっー!!!!あああぁーッ!!!!あああッ!!!!』
これが動画ならば、キーボードクラッシャー少年ばりの悲鳴だろう。


で、見事なビビりっぷりを披露した後、敢えなく敗退。


APラダ『…あー、アレだけはあかん。寒イボ立って来た』
ラダマイス『何しとんねん、役立たず!』
それはお前だって一緒だ。


APラダ『…ジャージはともかく、このままじゃ今日の野球が見られん…』
お前も中日VS阪神戦を見に来たのか。
途方に暮れる相棒を他所に、ラダマイスはあるものを発見したようだ。

それは、

これである。


ラダマイス『これでにっくき奴を串刺しにするのだ!』
APラダ『おお!何処かで見たことあるような不吉な槍だが、それならば確実だ!』

これで中日戦が見られるかと思いきや、

ラダマイス『やっ!』
APラダ『刺すのはオレかい!』

で、

ついぞどうすることもできず、
二人揃って途方に暮れるラダマイス共。
APラダ『…野球、終わるな』
ラダマイス『………』
背中が哀愁である。