その一『炬燵撤去編』

気が付いたらもう四月である。
本格的な春が来たのでやらねばならないことがある。
衣替えもあるが時期が早いし盛夏以外こいつらはずっとジャージだ。


何か正月編でも見たようなカット。
撮り直しする程でもなかったとしみじみ。
ともあれ、ラダマイスが予てよりやらねばと思っていたこと。

それは炬燵の撤去だ。

相変わらず炬燵でゴロゴロするジャージーズの同僚共。
庶民的なジャージがお好きでないミノマイスは他のジャージ共との差別化を図るため、
ジャージの上からショールをお召しになっている。
これがまたジャージに合わんのだがそこを上手くまとめるのがミノマイスの妙。

ともあれ、

ラダマイス『おい。ミーノス、もう炬燵片付けるぞ』
背景の掃除機はその意思の現れ。
が、ニュースの桜の映像に見入っているミノマイスが動く気配はない。
ミノマイス『お断りしますよ』

これにキレたラダマイス、

ラダマイス『お断りします、じゃねえだろ!鬱陶しいし、いい加減暑いんだ!』
これに反論するミノマイス、
ミノマイス『貴方は春の寒暖の差の激しさを甘く見ていますね。
今温かくても何時再び寒波が襲ってくるか判らないのですよ!?』
実際、この撮影の3日後に低気圧と寒波が到来し、3月中旬並みの気温に落ち込んだ。
何のかんのでミノマイスに丸め込まれてしまったようだ。
しぶしぶ撤去を諦めるラダマイス。

で、これが折衷案。

一体、何がやりたいのか訳が解らない。
ただ判るのは電気代の無駄と言うことだ。

ただならぬ気配に起きだすアイコマイス。

アイコマイス『………』
ラダマイス『何だ?オレに何か付いてるか?』
アイコマイス『いや?別に…』
しかし、その目はまるでキチ●イでも見ているようだ。