sanctuary

Who needs the sun, when the rain's so full of life...

それが、一体何時の頃からだったか私は記憶していない。
ただ、気が付けばそれは私の側にいた。

Who needs sky, When the ground's open wide...

部屋の明かりを落として眠りに就いた瞬間、

夜半を過ぎて月が雲に隠れるような錯覚とともにそれは私の前に現れ、私を覆う。
まるで遥か昔より私の側に存在していたかの如く。

それはさながら闇の化身のようだ。

だがその眼差しは優しく、まるで猛獣が我が子を慈しむように私を見つめる。
私に慈愛に満ちた視線を投げかけてくれていることは違いない。

それの気配は恐ろしくて強大だが、私は同時に至上の心地良さを覚えるのだ。
そして、身体の奥底からある種の衝動を感じるのだ。
それは恐怖と畏敬と奇妙な懐かしさの混じり合った複雑な感情。

It's here in your arms, I want to be buried
You... are... My sanctuary...

そしてその強大な影は言う、

『…目覚めよ。我が名を思い出せ。我と共に来るのだ』と。

私はそのものの名を知らないし、答えることも出来ない。
夢現でその名を必死に思い出そうとするが、本能が歯止めを掛けてしまうのだ。
きっと思い出すと取り返しのつかないことになる、と。

それの存在はとても不吉だ。
私はきっとその不吉なものに魅入られている。
私がそれに付き従った時、私は全ての人間性を放棄し人外のものと成り果ててしまうのだろう。
確証はないが、きっとそう言う予感がする。

だが、もう手遅れだろう。
何故ならば既に始まってしまっているからだ。それが私の元に訪れた時から。


イラストとテキストのコラボはライラダ以来ですなあ。
ちなみにタイトルはマドンナの曲から。
愛ゆえにまだ魔星に目覚めていないバレに夜這いをかけるラダマンの図。
これはバレ誕と言うか、バレの誕生を待つラダマンの図ですな。